2012年09月07日
20120908 稲刈り
20120905 稲刈りシーズン到来
アマランサスが新畑を秋色に染めている。
川筋からこの集落に入る角の田んぼが稲刈りを始めると、シーズン到来である。9月に入ると、誰もがこの家の周りを犬の散歩がてらうろついて、いつ刈りはじめるか様子を伺うのである。集落の横のつながりに緊張の走る秋の訪れである。
コンデジのオートフォーカスがレンズを動かしている間に大型コンバインは画面の右端から左端まで走ってきてしまった。速い !! 6条刈りで98馬力だそうである。一反刈るのに10分少々 !! うんこしてる間に稲刈りが終わる。コンバインとは、稲刈りと脱穀がコンバインされているという意味である。機械の先端で刈り取られた稲は、中程で一列にまとめられ、ちょうど側面のオレンジ色のスロープを上がって行きつつ脱穀されて、籾はタンクに、藁は粉砕されて田んぼに振りまかれる。稲刈りと脱穀と藁霧を一度にやってしまうのである。しかも速い !! とてつもなく速い !!
まあそんなことはええ、こっちはこっちのペースでやるまでのことよ。
さて採り頃を迎えた鶴の子大豆の枝豆を蒸し焼きにしてビールを飲みつつ考えた。
結局のところ、いまの日本の商業ベースは、稲刈り一反あたり10分で脱穀と藁霧を済ませなければならない程度のすぴーどなのであろう。それを何人も何日もかけてやろうとする私、あるいは我々は、そこに現実生活とのどのような経済的整合性を見いだすのであろうか。私は、幸運にも空き家の管理人という「職」としてここに居住し、不足分はアルバイトしながら生計を立てている。ここに通ってくる仲間たちは、実生活は都会に本拠を置き、ここでの作業や収穫物からは見返りを期待しない。しかし本当はそれではダメなんよね。ここで収穫できるものが、ここへ通ってでも持ち帰ることによって、実際の利益が得られるのでなければウソなんよね。社会の仕組みが悪いのか ?? 私のアタマが悪いのか ?? この生焼けのところがまた絶妙の味・・・