白サツマイモ「タマユタカ」を干す。まずはこれを4時間ほど蒸す。
手で掴むと崩れるくらいに柔らかくなるので、慎重にすだれに上げて、タコ糸でスライスする。4時間蒸したのにまだ芯が残っている。この白い部分は干すと硬くなる。
白サツマイモ「タマユタカ」を干す。まずはこれを4時間ほど蒸す。
手で掴むと崩れるくらいに柔らかくなるので、慎重にすだれに上げて、タコ糸でスライスする。4時間蒸したのにまだ芯が残っている。この白い部分は干すと硬くなる。
今シーズンの農作業の仕事納め。圃場周囲の土手の草刈を終える・・・終った・・・やっと終った・・・毎年この重圧からの解放感がたまらんのよね、春までの長い農閑期、保存食を作ったり、部屋に引きこもって物思いに耽ったり、ひたすら音楽を聴き狂う毎日、まとまった時間が手に入る。贅沢さえ言わなければ、百姓はこういうメリハリのある生活が出来るから捨てがたい。
手前は「ユメシホウ」を蒔いた麦の圃場。奥の右が不耕起に失敗した後の本田。左が来シーズン返す畑。
おもにその畑である。7年間土作りをしてきたが、所詮なんの権利もないモグリ百姓、「返せ」と言われれば返さなければならぬ。
2013/11/26 今シーズンの農作業の最後の重労働、冬季湛水のために畔を塗り直す。先ずは畔を切る。
2013/120/01 モグラが地中深くまでトンネルを掘削したのであろう、水が入ると同時に空気が押し出されて、結構長いこと泡を吹いておった珍しい現象。
2013/12/07 水を入れ畔際を充分練り固めたあと、自然水が退くのを待って、後は春の畔作りと同じ作業を、こんな季節にやるのである。またもや周りのお百姓さんたちが怪訝な顔をしながら、犬の散歩にかこつけて偵察に来ては、わざわざ向こうの方まで行って噂話をしている。でも最近では人間関係も良好であるので、温かく見守ってくれているのがよくわかる。まずは県取り。
同日、とりあえず厚めに塗っておいて、固まり次第畔際ぎりぎりの高さまで塗り上げる予定。しかる後に田に水を入れ、圃場を完全に水没させる。つまり不耕起栽培では代掻きをしないので、植え床の土が団粒状に保たれており、代掻きをして泥の層を作る慣行農法よりも、植え床の土の嵩が高いのである。従って不耕起栽培では、水漏れ対策のために慣行農法よりも塗り畔を高くする必要がある。これもやってみるまでわからなかったこと。
不耕起栽培ジャガイモ篇。2013/05/13、冬を越して枯れしぼんでいくアブラナ科の間に4月下旬に植え付けたジャガイモは、芽掻きのシーズンを迎えるまでは順調だった。アブラナ科は地上部で結実してゆき、ジャガイモは地下で育っていくので、生育圏が異なるし、入れ替わっていくものと考えたからだ。しかし、これは不用意な判断だった。
05/26 芽掻きしはじめた数日後に、あちこちのジャガイモの葉が黄変、なかには枯れてしまうものもあった。アブラナに混じって、多くのコリアンダーも冬越ししており、これらはセリ科で勢力が強く、ジャガイモと競合したのかも知れない。
06/01 手入れの甲斐なくまさかの全滅・・・畑を観察していると、ジャガイモと入れ替わるであろうと予想したアブラナ科は、高く伸びトウ立ちして開花結実。つまり彼らが生涯を終えるにあたって大きなエネルギーを使ったので、ジャガイモが生長できなかったのかも知れない。
07/13 夏野菜の種蒔きのため畝を整理していると、いくつかの発芽したジャガイモが転がり出た。春に植え付けた種芋なのか、それから結実した子芋なのかはわからない。しかしこの季節に発芽してくるのは、もしかしたら周囲のアブラナ科が枯死するのを待っていたのかも知れない。
09/24 夏野菜の最盛期を過ぎて草取りをしていると、いくつかのジャガイモの芽が顔を出していた。もしかしたら、これで秋じゃがが収穫できるかも知れない。知れない知れないばかりでなにがなんやらだが、ジャガイモに関しては、植え付けからかなり優位においた方が無難なようだ。例年、一畝で一年分食べるに余るほど収穫できるからだ。それにしても全滅とは・・・多様な植生の中で栽培する自然農法はいかに困難なことか・・・
10/31 手前は、なけなしのジャガイモを種芋として植えたもの。間引きと土寄せを終え、気温の低下が早いか芋の肥大が早いかの秒読みを迎えている。一方その奥は、自然発芽した春植えのジャガイモ。白菜やラディッシュに囲まれて「またかよ」って感じやろね。
11/12 霜にそなえてジャガイモを不織布で覆う。
11/14 初霜。周囲の農家の秋ジャガの葉は枯れ落ちたが、不織布の中の私のジャガイモはまだ生きている。
12/01 秋ジャガイモは芯まで枯れてから収穫する・・・ということは知っていたのだが、にわか百姓の哀しさで、春に植えるジャガイモと秋に植えるジャガイモとでは、品種が違うことを知らなかった。春用のメイクインを秋に植えた結果・・・
まあ、少ないながらも採れるには採れた。これは不耕起や自然農法が原因というより、ジャガイモを取り巻く植生を理解せずに植え付けたことによる失敗と見ることが出来る。来年以降は畝回しに注意する。
枯れ行くピリピリ・・・今年は、種取りにも失敗した。ナス科、とくにピーマンやトウガラシなどが上手く出来ないのは、土壌の酸性化が原因といわれているが、この圃場は土のバランスがとれていると思う。他に原因があるのか、根本的に私が何か間違っているのか、あるいはそもそもこの土がこれらを栽培するのに不適当なのか・・・とにかくこの圃場は、来シーズンは返さなければならなくなったので、新畑にて条件を変えて試験栽培を続けてみる。
菊芋も枯れたので順次収穫、同じ畝に植えていた里芋やショウガも必要に応じて収穫、その跡地に苗の余ったソラマメを植え、オクラの立ち枯れを利用して株元にエンドウを植える。
ニンジンというものは、なかなか面白い形に育つものだが、これは数株あると思って間引きついでに抜いたものが、実は一本だったという例。
一方こちらは赤いラディッシュと交配したのか、でも蒔いた種は自家採種の辛味大根だったはずが、頭をもたげてきたのは巨大赤辛味大根・・・まあいろいろあって楽しい。
大根も根菜であるので、根の先端が硬いものに当たれば、曲がったり分岐したりする。だからプロの農家は、土を深くまでよく耕して、まっすぐな大根を作ろうとする。それにしてもアンタどーしてこーなったんよ ??
三度豆の仲間たるフェイジョアーダ用の黒インゲンも、三度目は流石に気温の低下に対応しきれずに莢付きのまま立ち枯れ、先日の霜で凍りついてしまった。全部とって湯がいてサラダにして食べた。今シーズンのマメ科畝は全部撤去。
夜、柿ジャムを作ろうとしたが、どうもニガテ・・・
秋晴れの気持の良い朝、「須磨の風」を主催する中野いち朗氏が永年住まいし事務所としても使ってきた味わい深い長屋を引き払うにあたって、お別れの会を催すから参れと誘われたので、神戸電鉄に乗って行ってきた。写真は道場南口駅にて、まぎらわしいが反対の三田行きホームに旧型車両が来たので撮ってみた。もうだいぶ少なくなってきてしまったが、正しい「電車」というイメージを色濃く残す1100系。
基本3両編成のところへ1070系が増結されて4両固定編成となっている。
2013/05/28に脱線事故が起った有馬口駅で待機中の有馬温泉行き。いろいろあるけど、こういう風情は懐かしい。事故以来、新開地方面から有馬温泉へ直通する電車はなく全て三田方面行きに、有馬温泉へはここで乗り換えるダイヤに組み換えられている。ポイントを見ると、下り線から上り線を越えて有馬方面へ接続するレールが切断されていた。
で、私が乗ってきた電車は、このウルトラマン3000系、なんかこういう電車ってないよね、なにもかも中途半端で洗練されてないデザインが結構好きやねん。標識板も真ん中につけへんとこが、またシビレル。鵯越駅で降りる。
駅前はこういう佇まい・・・と、別のウルトラマンが反対方向へ・・・
ここから南東方向へ降りて行く。烏原 (からすわら) 貯水池へ向かって降りて行く道は、まさに神戸のファベーラの感がある (悪い意味ではない) 。
こういうセンスが、私は好きだ。ここから先は貯水池の周回路になる。もと烏原村、明治の時代に神戸の繁栄と引き換えに水没したという。
http://www.city.kobe.lg.jp/life/town/waterworks/water/suidou/03_04b.html
ダム対岸の斜面に、まとわりつくように集落が広がる。画面右上の路地を上がって行くと、やがて天王町へたどり着く。位置関係はこのようになっている。六甲山北麓からここへアクセスしようとすると、一旦市街へ出るよりも山道を伝った来た方が早い。
http://www.mapion.co.jp/m/34.688013_135.15841_8
急峻な坂道の路地を上り詰めると、忽然と長屋が姿を現わす。ここが20年以上の長きに亘り「須磨の風」という幸せの時間を創造してきた「One Foundation Kobe」の本拠地である。
http://jakiswede.com/3photos/31works/312fetes/3127sumakaze2007/index.html
http://jakiswede.com/3photos/31works/312fetes/3128sumakaze2007/index.html
ここは山中なのか街中なのか、これぞディープ神戸の醍醐味といえるだろう。
バイトがあるので早々に切り上げて、貯水池の周回路を鵯越駅へ向かう。徒歩約30分。
鈴蘭台までは普通電車の小野行きに乗る。写真は営業休止中の菊水山駅。山道とクロスするだけの、いわゆる「秘境駅」であった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/菊水山駅
小野行きも1100系に1070系を増結した4両編成であったが鈴蘭台で三田行きに乗り換え。秋の日の、束の間の癒しであった。
ソラマメがほど良い状態に育ってきたので、本日植え付け。左のエンドウも巻きひげが出てきたので、近日植え付け。
ここは新畑、前作の人は慣行農法であるので親切にも耕して明け渡してくれた。仕方なく土を露出させて植え付け、後に周囲の草を刈って被せた。
丹波の黒豆 (品種名: 「丹波黒」) が黒豆としての収穫期を迎えた。この時期、晩稲の田んぼの排水から麦畑への作り替え作業と重なるため、今シーズンは労働力軽減のため作つけを半分に減らした。放任栽培にも関わらず、できそのものは極上。乾燥具合を見ながら年内には脱穀する。
タマネギの苗がほどよく育ってきているので、本日定植。
下から土ごと掘り取って柔らかくほぐす。左は赤タマネギ、サラダの彩りや、赤いシチューのために・・・
新畑の予定地を除草してホーで3列に軽く溝を掘る。だいたい20cm間隔に互い違いに植え付ける。私は根を倒したままでなく、鉛直に起して土寄せをした上で、除草した草をまとわせる。
「谷上マーケット」というのに行ってきた。赤目自然農塾の実践者で、神戸市北区で営農しているという「niufarm」さんが主催するフリーマーケット。有馬街道を有馬から平野へ (西へ) 進んで谷上の駅を越えて坂道を下ると、その先に新神戸トンネルの入口がある。そのちょっと手前に「ヤキタテイ」というパン屋があって、その駐車場の手前がこのようになっている。画面にある軽トラの左手の茅葺き屋根の古民家の庭が会場である・・・表からはちょっとわかりにくい。
http://niufarm.blogspot.jp/p/blog-page_27.html
ううん・・・とょっとツライ空気だが、いろんな考え方があって良いと思うので、出来るだけ協力して行きたい・・・
「道場生市まつり」というものがあるということをネットで知った。歩いてすぐの道場の旧町であるはずなのだが、7年間住んでたのにちっとも知らなかった。しかし、幟は出ているのに、人影がない・・・
捜して捜して、人に訊いてやっとわかった。宿場町の北の外れの愛宕神社というところで、テントがひとつ、甘酒をただで配ってた・・・それだけ・・・この看板、ヤバくない ??
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |