2014年07月04日

20140625 苗とり

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 苗とりを開始する。まずは左手の「ハッピー・ヒル」であるが、全く以て意外なことに発芽率が非常に低く、植える予定の面積の4倍程度は充分に確保出来る量を播いたにも関わらず、予定面積の半分も満たせないであろう。苗の状態もばらつきが大きく、発芽したものの中でも使えるものが少ないと思われる。一方、右手の「サリー・クイーン」であるが、こちらは通常私の苗代での発芽率が6割程度なので、そのつもりで多めに播いたのだが、これがほとんど発芽してしまって過密状態になり、途中で生育が止まったように思われる。いずれにせよ、両者の植え時が重なってしまったことで、作業が追いつかない状態であり、大変苦しい。文句を言っても始まらない。とにかくひとつずつ片づけていくしかない。


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 夕方、赤目自然農塾で知り合った茨木の友達の田んぼを見せてもらいに行く。田植えが始まっている。様々な品種を試している様子で、苗の状態も良い。私の方で余る「サリー・クイーン」と、彼のところで余る「豊里」を交換してもらった。彼の圃場は2反である。管理が行き届いている。ここは茨木の山奥であるが、新名神高速の工事が始まっており、山中の棚田も切り開かれている。農家は自分の田んぼを供出させられ、工事の終る7年後には、はげ山が戻されるそうだ。しかしここらへんも後継者がおらず、7年後にはげ山で返されてもあとを管理する人材がない。そこで彼が考えているのは、自然農を志す者同士が手を組んではげ山を再生し、集落として自然農や不耕起栽培に取り組むモデル・ケースに出来ないか、ということである。なぜなら、慣行栽培が主流の農村に自然農や不耕起栽培を持込むと、様々な軋轢や誤解を生じて、最悪の場合ムラから追い出される事例も珍しくないからである。廃村に近い状態になることがわかっていれば、そこへ隠るようにして生き存えることも、この際止むを得ないのかもしれない。

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20140624 畔の付け替え

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 さてこちらは新畑である。右の柵はフェイジョアーダ用の黒インゲン「Feijão Preto」左の植木はサクラである。その左に土手があって、実はこの土手の地盤が緩んできており、この奥で栽培していた「ミナミノカオリ」の跡地を田にするのであるが、土手の保守の関係で、畔を土手の際から写真中央の溝の位置まで後退させるのである。


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 ただでさえ作業の重なっているときに大掛かりな工事になる。左が従来の畔の位置で、これを右の位置に移すのである。


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 応急的に完了したことにして作業を進める。畔塗り用に土を寄せておいて水を入れ、突貫工事で畔塗りまで持ってゆき、豆も植えてしまう。はれてるちに陽の光の下を進め、力の限り・・・


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20140623 麦畑を田んぼに

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 「ユメシホウ」刈りあとを田に転換する。まずは畔塗り。麦の片づけと田の準備にかかりきりになって、畑の見回りが疎かになっている。とりあえず間引きの遅れていたオクラを一本立ちにする。


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20140622 丹波の黒豆植え付け

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 麦仕事が一段落したので、田の準備に取り掛かる。畔豆用の丹波の黒豆の苗が「早よ植えんかい !! 」とものすごいオーラを送ってくる。豆は、頭上に障害物を感じると、その上に顔を出して光を浴びようとする性質がある。下がって、豆をポット育苗するときなど、鳥除けに網を掛けることは有効だが、発芽したあとは取り除かないと徒長する。上の写真は、鳥除けではないが、苗の頭上に木の枝が被さっていたために、右の状態よりも遙かにひょろ長くなってしまった苗。下は畔に植え付けた状態。隣家の施設の基礎工事が進んでいる。


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20140621 ユカチカラも脱穀

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 時間が余ったので、試しに栽培した「ユキチカラ」も脱穀した。白い穂が美しい。右は「ミナミノカオリ」。このあと余勢を駆って稲木と馬の背も撤去して収納。麦仕事は取りあえず完了。


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20140621 ミナミノカオリ脱穀

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 こちらは順調な生育を見せた「ミナミノカオリ」である。充分な長さがあるので足踏み脱穀。


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 量が多いので、大雑把に藁屑をどけたあと、篩にかけて殻やごみを取り除いておく。


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 それを山にして、表面を撫でていくと、玄麦が重さで下に落ちて、殻やごみが浮き上がる。


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 唐箕にかけるとかなり良く選別される。


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 更に細かい篩で土くれや石を取り除いておく。収穫は20kg、播いた量に対して10倍であるので、まあまあかな。


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20140620 ユメシホウ脱穀

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 ブルー・シートで毎日干していた湿害で生育不良の「ユメシホウ」を脱穀する。丈が短くて足踏み脱穀機にかからないので、砧 (横槌) で叩く。左が未脱穀の束、右上が脱穀済みの麦藁、右下が脱穀された玄麦と藁屑の山である。この山を両手でおおまかに掬う動作を繰り返すと、重い玄麦が下に落ちて、軽い藁屑が浮き上がる。


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 脱穀そのものには時間がかかるが、足踏み脱穀機でやるより藁くずの混入が少なく、選別は却って楽である。藁屑を除去して唐箕にかける。


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 唐箕で殻やごみを飛ばすと、玄麦がよく見えてくる。


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 とりあえずここまでやっておけば、袋詰め出来る。あとは製粉するときに掃除する。いまは時間がない。


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 梅雨の晴れ間を有難く頂戴して乾燥させておく。湿害の影響か、収穫量は8kg・・・種蒔きは2kgだったので、たったの4倍にしかならなかった。麦はブレが大きい。


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