2015年06月01日

20150530 梅雨入りを待つ

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 例の芳香を放つ草を切って干してみる。

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 ニンニクの収穫、キャベツの周りだけ極端に成長が悪い。私のところでは、キャベツは多くの作物に対して悪影響を及ぼすように見える。

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 ニンニクは例年通りの良い出来である。同じ仲間であるタマネギの不作の原因がさっぱり解らない。

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 稲の苗代作りが完了したので、余剰となった種籾を精米する。これにて、とりあえず梅雨前の畑仕事は一段落。来週には梅雨入りするであろうから、畔土に雨が染み込むのを待ってから、畔作りと県取りに入る。いよいよ田作り本番。
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20150529 イネの直播き

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 お向かいの田んぼ、なんとみごとな代掻きよのう・・・と感心していたら・・・

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 代掻きではなく稲の直播きであった。なんと斬新な・・・ここは昨シーズンまで別の人が作っていたのだが、田んぼの持ち主の息子が帰ってきて農業に取り組むために返却してもらったという。毎日のように来て作業をしておられるので顔見知りになった。その親子の顔つきに恐れ入った。なんとも健康で落ち着いていて、信念に満ちている。同じ百姓でも、漫然と毎年同じことを繰り返す人の顔つきとは全く異なる。稲の直播きをこの目で見るのは初めてである。農用地というものは、山中に孤立した農地と違って、周囲の田畑が全て私の先生になってくれるところがありがたい。
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20150528 それぞれの詳細

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 ニンニクの株間に育つ青大豆。

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 同、落花生。

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 エンドウの両脇で芽を出すアブラナ科日常野菜。

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 芳香を放つ名も知らぬ草。オレガノの仲間か、ランナーで増えるように思われる。葉を収穫して干してみる。

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 友人から譲り受けて定植したナス。ナス科は常温では生長が遅いので、路地播きのものは全て秋ナス用である。

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 畑部分で成長し麦秋を迎えた「ユメシホウ」

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 田んぼの裏作のため冬から春先の長雨で痛手を被った「ユキチカラ」

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 大麦・・・こうしてみると、作物として意識的に栽培しているものは、それが畑の主役であるうちは、土着の草もなかなか手が出せないが、勢いが衰えはじめると、一気に襲われるようである。

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20150528 新畑の観察

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 新畑の概要。種蒔き後のオクラ・レタス・アブラナ科。

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 マメ科3畝、ソラマメ・ニンニク・エンドウ、ニンニクは間もなく収穫、既に株間に青大豆と落花生が植わっている。

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 ウリ科3畝、ニガウリ・地這類 (カボ茶・カボヴェルデ・バターナッツ) ・胡瓜。

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 ナス科3畝、一部変更ハナオクラ・シシトウピーマン (苗待ち) ・ナス。

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20150528 東畑の観察

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 東畑の観察。おもに除草後の全景を見る。ナス科予定地だが一部変更。左からトウガラシ類・予備 (空き) ・温存するイチゴとキャベツやレタス。

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 マメ科、既にネパールの三尺豇豆・黄隠元などが植わっている。所々見られるのはゴボウの自然発芽。

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 ウリ科予定地、既にズッキーニ・カボクリーニョス・カポディキーノが植わっている。左で花を咲かせているのはコリアンダー、真ん中に立っているのは、籾殻に混じっていた麦が発芽したもので、田んぼの裏で栽培しているものより遙かに状態が良い。

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 冬越しの作物 (エンドウ・ジャガイモ) で、これを撤去後は日常野菜。
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20150527 命と向き合う

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 今週は「とらいヤルうぃーく」といって、中学生が体験学習で一週間ここに滞在しているのである。体験学習とはいいながら、半分は家主が自分の屋敷を片づけるのを手伝わせるのであるが、先日来納屋に猫が住み着いていると思っていたら、二階の藁置き場の中で子を産んでいた。家主はそれを嫌って産まれたばかりの子猫を引きずり出し、段ボールに入れて放置した。みいみい啼いている声を他所に体験学習は続けられ、彼等は畑の除草に駆り出されていった。今月に入ってからというもの、夏のような季節外れの暑さである。炎天下に放置された段ボールの中は灼熱地獄であった。家主がこれをどうするのかはわからなかったので、私は様子を観察して、少なくともこれを日陰に移し、箱の底に草でも敷いてやることにした。それらは恐らく生まれたてで、目も開いておらず、毛も乾ききっていなかった。親猫は、人間の手にかかることを怖れて姿を隠したのであろう。とすれば夜まで出てこない。それらの柄からして、母親はいつも私に天気を教えてくれる、近所の顔見知りの猫であろうが、産まれたばかりで親から引き離されては生きては行けまい。彼等は、それらのことをいくらか気にかけている様子だったが、家主は全く無頓着に行事を進めるばかりであった。私の実家は旅の猫の通り道であって、よく宿無し猫が草鞋を脱いで数年を過ごしていった。掌ほどの大きさの子猫が瀕死の状態で迷い込んできたこともある。私はそれを、小さなスポイトを使って牛乳を飲ませ、親に隠し通して自立出来るまでに育ててやったことがある。その猫とは親友になった。今回、その経験を活かしてスポイトを使ってみたり、スポンジに含ませてみたりして、なんとか牛乳を飲ませようと試みたが、産まれたばかりで母の乳を探すことしか出来ず、どんな試みにも反応しなかった。やがてその日の行事は終り、彼等は去って行った。それらは全く忘れ去られた存在となって中庭に放置された。私はこの命を放置するに忍びなく、死を待つしか仕方のないことを覚悟し、ならば死ぬまでの間だけでも出来るだけその苦痛を和らげてやろうとして、箱を日陰に移し、草を用意し、箱に風穴を開け、ミルクを入れたトレイを傍において、親猫が現れるのを祈るように待った。夜になってもか細い声が親猫を呼んでいたが、翌朝それらは全て動かなくなっていた。死後硬直が始まっていた。私はそれを見晴らしの良い川の斜面で焼き、花を手向けた。私はそれらの死と向き合うことにした。家主は宗教家である。中学生を受け容れて、彼等に様々な体験をさせ、社会教育の一環を担うことは良いことだと思う。しかし、彼等は、それらの行く末を気遣っていたのだが、家主は自分でしたことを忘れてしまったかのように見えた。彼はこの田舎にあって比較的リベラルな考え方の人だとは思うが、ときとして極めて閉鎖的保守的な面をみせる。それが、地主・家主としての彼であり、自分のものを守るためには他者を厳しく排除するその態度である。猫に住み着かれては困るという気持は理解する。しかし、教育の一環として行われている場で、彼等の目の前であれば尚のこと、この小さな命に対する思いやりの心が当然あってしかるべきである。彼等は、彼がこの小さな命を放置するのを見た。そこに大人としての、家主としての、百姓としての彼にどんな姿を見たか、その彼の言葉に一週間従って行動する自分を、どのように捉えるか、その指導的な言葉、教育に携わる者としての、宗教指導者としての彼と、目の前で行われた事実とを、彼等はどのように整合して受容するのであろうか。そして最後にこの経験を、彼等は社会の縮図を理解する事実のひとつとして、どのように位置づけて記憶の中にしまい込むのであろうか。


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20150527 苗代の完成

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 苗代の観察。奥から手前へ、成長中の「豊里」、発芽間もない「サリー・クイーン」と「タイの香り米」・・・昨シーズンまでの狭い苗代に密植状態で育ってきたのとは全く異なる環境である。田んぼの1/4の表土を剝いで作った広い苗代である。風通しの良い圃場で逞しく育って欲しい。

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 周囲に溝を巡らし、水苗代の準備をする。ひたすら除草と土木工事である。

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 こちらは昨シーズンまで苗代にしていた部分である。仮畔を撤去して全体を耕してあったところ、草が蔓延ったのでこれを手で取り除き、現在麦の植わっている圃場と同じ形に整地して田植えを待つ。

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 たまには肉でも食わなやってられん。もともと肉食傾向が強く、アメリカやオーストラリアなどの赤身の肉をミディアム・レア程度に焼いて食べるのを好む。付け合わせはジャガイモと畑に生えたセリ。

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20150526 梅雨入りに備える

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 梅雨入りまでは、結構畑の手入れが込むのである。稲を全て晩稲に変えたことによって、春以降は、稲の苗代のこと以外は、ほとんど畑作に集中出来るのが良い。上はおそらくもらい受けて放置してしまったヤーコンの発芽と思われる。観察する。

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 ジャガイモの手入れを急ぐ。すぐに雑草にまみれて葉の色が黄色くなるので、早めに除草し、芽掻きをして、花を摘み、首許まで土寄せをする。その奥に見えているのが苗代である。昨年と一昨年は、連続してほぼ全滅した。原因は特定出来ていないが、おそらくミミズが多く発生してモグラがそれを食べるために穴を掘り、そこへネズミが入り込んで食害したと見られる。そこで今年は特に念入りに株間を踏み込んでモグラの穴を潰すようにしてみたところ、現在までのところ被害はない。

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 ところが残念なことに、今年はタマネギが、まさかの全滅状態、写っている数個が、この畑で最も大きい玉、直径にして3cm程度しかない。

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 赤タマネギに至っては更に悲惨、昨年11月に定植したままの状態のものも有り、大きなものでも直径2cmにもならない。

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 除草で最も難しいのはハーブ類であろう。日本の気候と合わないので生長が遅く、特に田土とは相性が悪い。深く除草して播いた種でも、瞬く間に成長する土着の草に捲かれて存在の場を失う。見つけ出して温存するには、播き方を自分なりに決めて、一定の法則に従って播いておくのが良い。これはスウィート・バジル。

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20150523 植物の相性

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 麦が色づきはじめている。ところが、よく見ると、このキク科の雑草の周りだけ、麦の茎が青々と残っている。田畑ではよく見られることだが、植物同士が隣接すると影響しあうことが多い。これをプラスに利用する考え方を「コンパニオン・プランツ」といい、生育促進・雑草防除・虫害防止を期待する。

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 一方、こちらは逆に隣接することによって、互いに悪影響を及ぼしあったと思われる例である。芽掻きと土寄せを終え、花の時期に入ったジャガイモだが、ウリ科のこぼれ種がすぐ隣で発芽したこのジャガイモの株だけ成長が止まっている。ウリ自体もひ弱で成長がない。
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20150520 春の初出荷

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 去年収穫して干して保存してあるウスイエンドウを具にした山羊のシチューを、今年採れたてのウスイエンドウの豆ご飯で頂く。また楽しからずや。今日は今年最初の生鮮野菜の出荷、ソラマメ・エンドウ・セリ・イチゴ・モチ米ミックス・・・ありがたや。

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