2015年08月25日

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・・・というわけで観光 (^^)

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 上は現地の看板を撮影したものだが、この地形を的確に表している。

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 室戸市室戸岬町先山台地。集落としては過疎化しており、耕作放棄地も空家も多いが、ムラの結束が固く、移住者を受け容れる気風は期待出来ない。

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 室戸市室戸岬町西山台地。開拓が最も進んだところで開拓民が主流なので、移住者があれば受け容れられそうだが、現状では家屋も農地もフルに使われていて、移住枠がない。しかも、開拓農地の単位面積が決まっていて、自然農などの手作り営農ではとても管理出来ず、その状態での栽培を嫌がる傾向にある。つまり農法が制限される。

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 田野町大野台地。台地と街なかが最も近く、景観も極めて美しいが、開拓民の結束が固く、入り込む余地が少ない。いわゆる集落営農の形を取っており、個人の自由な栽培計画は、事実上認められない。

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 安芸市下山 ・・・海岸線をドライブしている途中に偶然見つけた集落。もしこの物件が確保出来れば理想的。情報はこれから収拾する。

 全体として、役所の人と話しをしていると、行政は人口減少に歯止めをかけたいので、なんとか人を寄せたい熱意が感じられるのだが、実際、寄せられる側の集落の住民と話しをしていると、決してそうは思っていないようで温度差が大きい。制度としては、農地法の要件その他は開放されていてクリア出来る。しかし実際には、集落の自治会に受け容れられる為の諸条件があって、そのハードルが高い。また、台地では殆どが簡易水道であり、これは自治体の行政サービスではなく、自治会の自主管理である。農用地の開拓地であるので、住民が全て農民であることから、農会と水利組合と自治会とが同一であり、これが集落営農という方式や栽培品目の決定など、一定の政策を集落の「取り組み」として、事実上住民に強制することが普通なので、自由な農業を志すものにとってはこれも困難なハードルである。何十年も先、これらのハードルが壊れるほどに世の中やこれらの地区が変わったら、是非再訪してみたいところだが、現状では、移住者が受け容れられる状態とはほど遠い。事実、行政の支援で農業移住した殆ど全ての人が去って行ったという。また、現金収入を得る為の仕事が殆どないので、現状では移住と同時に生活保護を申請するのが現状だという。それによって住宅と医療が無償になるからだ。まだまだいろんなことを聞いたが、とても私のようなカネのない変態が勝手気ままに楽しく生きられるところではなさそうだ。観光に徹するに限る。ともあれ、各集落、自治体の担当者とは良好な時間を過ごし、次に繋がる関係だけは作ってきた。 

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 室戸岬の尾根伝いに走る「室戸スカイライン」の途中にあった展望台駐車場で一夜を明かし、早朝より付近を散策・・・

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 行き当たりばったり岬を遠望したり、灯台へ行ってみたり・・・山歩きはええのう !!

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 で、海沿いに降りて岬を散策・・・遊歩道も整備されていて、ここの地形が、いかに地殻変動とともに成立と変遷を遂げてきたかを示す掲示が随所にあって、いろんなことが大変良く解った。

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 竜舌蘭・・・アロエのような多肉植物の巨大なやつの真ん中から、突如このような柱が突出してその上に花が咲く。この部分が花茎であって、この植物は一度花が咲いたら、種を残して枯れ落ちる。しかし花茎が突出するまでの成長は極めて遅く、数十年をアロエのような低い姿で過ごした後、突然花茎が突出していくので、英語名ではCentury Plantsという。南イタリアの旅で目にして以来。

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 岬には宿泊施設が多く、トップからボトムまで選り取り見取りだ。私のような貧乏闇オートキャンパーにも寛大であり、都会の銭湯よりも安い入浴施設があったりする。

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 これはそのうちのひとつ、「シレスト室戸」でアメニティは高級リゾート・ホテル並だが、価格は私の懐にも実に優しい納得のいくものであった。カリーナちゃんもハイビスカスの花に囲まれてうっとりご休憩・・・

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 三連休がとれたので、巷が夏休みの間に室戸岬へ行っておきたいと思ってカリーナちゃん宿泊で出発した朝の神戸は雨だった。

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 ほどなく620000kmの切り番達成・・・時速100kmで撮るなよなって・・・それよりダッシュボード拭けよきたない。

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 「徳島道」を行けば高松へ行ってしまうとは知らずに金と時間と燃料を空費してしまって、でもまあぶらぶら走りながら室戸岬に到着。近づく台風の影響か、海は荒れていて潮風がきつかった。

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 室戸への旅の眼目は、終の住み処捜しであった。日本中の農村集落というものは、どうせどこも同じように排他的なもんだろう。とすれば、景観重視で移住先を選ぶのもありかなと思った。こんな風景の中で百姓しながら死にたいとさえ思えるほどの景観がこの世にあるのなら、本気で移住しても良いと思って旅に出たわけである。室戸を選んだのは、写真のように海岸段丘になっていてその台地の上に農村が広がる、おそらく西日本唯一の地形だからである。夕陽が水平線に落ちるのが見られて、高台に農地と集落の隣接する場所を、GoogleMapsで細かく西日本の海岸線を見ていって目をつけ、更に航空写真で確認した。上の写真は「行当岬」という。三瓶山の「投げやり堂」、長門の「ムカツク半島」に引き続きまして、行き当たりばったりの私の人生にはぴったりの名前だ。この上から西へ、いくつかの台地が広がっている。

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 スロースタートで道に迷っていたりもしたもんだから早くも夕暮れとなった。雲に遮られて夕陽は拝めなかったが、台地の集落から落日を眺められることは確認出来た。現地の景観は実に素晴らしく、移住先としては日本で最も気に入った。目論見としては大当たりだった。しかし現実は厳しい。結論から言うと、現時点でここへ移住出来る可能性は、ほぼゼロだ。

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