2017年02月27日

20170227 米糀の仕込み

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 昨シーズン丹波黒大豆はほぼ全滅に終わったので、今年の味噌作りは一昨年の豆を使って仕込む。まずは米麹作りから。米は栄養価の観点からすると玄米でも良さそうなのだが、麹菌の繁殖を考えると精米した方が良い。米を一昼夜十分に浸水し、これを一昼夜かけて十分に水切りする。ここが大変重要。


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 水切りが不十分だと、おじやのような糀になり使い物にならなくなる。最悪の場合、麹菌醸成中の温度管理に失敗して、つまり水分が多いと温度が上がりにくく、それを補うために加熱しすぎて部分的に温度が上がり、納豆菌が繁殖して腐敗したり、乾燥して麹菌が死滅したり、過熱を抑えるために温度を下げようとして下がりすぎて菌が醸成する前に腐敗が進んでしまうなどである。いずれも経験済み。あとで蒸すのだから水切りは適当で良いと考えがちだが、それは大きな間違いである。触っても手につかないほどになるまで水切りする。足りない場合は、袋に入れて洗濯機の脱水機にかけたり、大きく広げて清潔な布で水気を取ったりする。


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 これを蒸す。蒸し加減は、ようやく芯がなくなる程度。火力や蒸し器の大きさにもよるが、30-45分くらいである。


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 これを手早く冷ます。ここが重要。できることなら木製のお櫃が良い。ステンレスのバットでは底に水が付いて蒸し米につくので、その水気をとる工夫が必要になる。手早くしないと水分が必要以上に吸い込まれる。数分で人肌程度に戻ることを目指して、仰いだりバットを振ったりして急冷する。


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 糀の種をまく。麹菌は40以上で死滅すると言われているので、くれぐれも人肌以下を厳守する。ここが大変重要。また、糀の種は非常に軽い微細粉なので、この時温度が高いと湯気に巻き上げられて飛散する。人肌以下で作業するか、室温が低くて飛散を免れない場合は、バットを覆ってその中に手を突っ込んで撒くなどの工夫が必要。


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 これを晒し木綿の袋に入れて平らに伸ばし、厳密に温度管理しながら加熱と保温を調整する。


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 私は写真の暗室作業用の現像液保温ヒーターを使っている。微妙な温度管理がつまみひとつでできるので大変重宝、大雑把にはコタツでも代用できる。麹菌の種類にもよるが、私の使っている麹菌は「五日糀」とよばれているものなので、仕込み時の温度30前後、発酵が始まる頃35前後、自己発熱が始まった頃に加熱をやめて保温に転じ、様子を見ながら30強を保つように努力すると、五日程度で派生する。その頃に味噌摺りをしますので、やってみたい人は連絡を頂戴。今年はお分けできる豆がありませんので、参加者はすべて原料は調達してきてください。その代わり無料です。見学ももちろん無料。摺る作業だけを共にやり、その前後の諸作業については詳しく説明します。

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2017年02月20日

20170220 晴れて農家へ・・・

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・・・そうか・・・あれから三年。新規就農手続きが完了してから三年が経ったのか・・・すっかり忘れてた。これでようやく「監視」も解かれて、晴れて「百姓」になったわけだ。見えにくいけど、神戸市公報に名前がある。

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2017年02月18日

20170318 茅刈りと茅植え

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 ここんとこ週2回ほどのペースで茅葺の仕事を手伝いに・・・いや、手伝いに来てはる人を邪魔しに行ってるんやが、このたび茅場を作るという荒っぽい仕事の一環で、ススキを植える作業をした。親方は農家なので、その納屋を家捜ししていたら、大型の田植え枠があったので、これこのとおり。自然農の不耕起の田んぼに稲の苗植えるのんとあんまり・・・いやそうでもないか・・・


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2017年02月11日

20170211 キムチ本漬

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白菜塩漬け、三日後にキムチ本漬け、今年はカタクチイワシが手に入ったので、同じ重さの塩で一ヶ月漬け込み、来シーズン用の薬念のベースにする。本来は去年の暮れまでに終えて、今頃は発酵の一発目がどかんとくるころなのだが、まあゆっくりでもええやろ。


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2017年02月09日

20170209 Kinoplasmat

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 一年ほど前のこと。・・・ナニをやっておるのかというと、実は、だいぶ前に入手した100年近く前のドイツの映画用レンズ、Rudolf Meyer Optikの癖玉Kinoplasmatをデジカメで実用化すべく、フランジバックの実地計測をしているのである。といってもキヨーミのないひとにはわかるまい。このレンズ、L39マウントであれば100万円を軽く突破するほどのレア玉なのだが、まだそれほど知られていなかった昔、マウント不明のものを2万円ほどで買ったのである。このレンズは、絞り開放付近で近接撮影をすると、1m先あたりの背景が見事に渦を巻くのが特徴であって、その描写はレンズ・グルメの奈落の底といわれるもので、もはやこの病に罹患してしまっては生還の可能性はない。趣味に生きる人々は、結局ここに流れ着いて最後の散財を、それも1本のレンズに100万という、非家庭的非実用的大顰蹙的天文学的出費を強いられる・・・で・・・まだフィルム・カメラしか持っていなかった当時、私はL39マウントのボディ・キャップに穴を開けて、スペーサで詰め物をしながら、なんとか50cm程度の近接ならばフィルム面に結像させることに成功し、目測あるいは実測で撮影していた。カネをかけずに趣味の地獄を彷徨うのは並大抵のことではない。もちろん連動距離計の突起が邪魔をするので、一切の突起物のないVoigtländer Bessa Lを使っていたのだが、流石に失敗が多かった。近年になってミラーレス一眼が普及するに及んで、実像を見ながら撮影したく、micro 4/3マウントのOlympus Pen Digitalボディを使うことを思いついた。ところがいくら調べても、このレンズのマウント寸法に該当する規格がなく、従ってマウント・アダプタも存在しないのである。万策尽きて、マウントを製作するという暴挙に着手した。地獄の沙汰もカネ次第というが、カネをかけずに地獄めぐりをするこそまさにこの世の地獄なれ。


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 さて実測経験値によって、このレンズのフランジ・バックはCマウントとmicro 4/3マウントの中間であることはわかっていたが、さすがにマウントを製作するとなると厳密に計測しなければならず、かといって精密な計測機器を持っているわけではないので、三脚にPentaxのオート・ベローズを装着して、その背面にすりガラスを押し当て、L39M42アダプタを介してL39スペーサで微調整しながら、すりガラスに映ったほぼ無限遠の高圧電線のラインをルーペで観察するという笑止千万な愚策に出たわけである。ピントが合った時点でレンズのマウント面とベローズの背面の間隔を測定し、誤差を縮めるために何度も計測して平均値を出し、このレンズのフランジ・バック値を得た。そして、使用する機材であるmicro 4/3マウントのOlympus Pen DigitalボディにはCマウントを介し、そこから繰り出す形のアダプタを想定した。なぜならmicro 4/3マウントののバヨネットを製作するなど、カネがかかるにきまってるからである。二重アダプタは光学的精度に欠けるのだが、カネをかけずに地獄めぐりをしようというのだから仕方がない。さてその計測値からCマウントのフランジ・バックを差し引いた数値が、求めるアダプタの繰り出し寸法となる。カメラのマウントのネジはインチ・ピッチであることが多いので、これも計測する必要がある。様々に試行錯誤を重ねた結果、なんとか手書きの設計図は完成した。さてこれをどうやって作るか・・・もちろん私にできることではない。鉄工所、金属加工所を片っ端から訪ねて歩いたのだが、予想していたこととはいえ、流石にどこも笑って取り合ってくれなかった。2万円程度ならやってやると言ってくれた工場もあったが、いざ設計図を出すと断られた。アルミ削り出しでは薄すぎて強度が足りないそうなのである。


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 諦めていた頃にたどり着いたのが、八尾にある金属加工工場・・・そのキャッチ・フレーズに思わず涙が出ました。「超薄物旋盤加工で世界を回す」・・・噛み締めてくださいこの言葉。ここにもひとり根性の地獄めぐりから生還した人がある。その旋盤を題して「笑止旋盤」・・・参りました、このセンス。この人ならわかってくれるはず・・・そう信じてアクセスしてみたら・・・もうここに書くと涙でキーボードが見えんくなるけんやめとくが、とにかく・・・とにかくできました。もう感謝してもし尽くせないくらい感動しました。ここにその社名を出すと、またぞろ私のような無理難題を持ち込む人があるやもしれんけ、ここでは伏せさせていただき、キョーミのある人なら上のキャッチフレーズで調べるであろうから・・・


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20170209 秋ウコンターメリック

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私「あのー・・・カレーに使うターメリックを作ろうと思うのですが、春ウコンと秋ウコンと、どう違うんですか ??

店主「春ウコンは、春に植え付けをするから春ウコン、秋ウコンは、秋に収穫するから秋ウコンという。」


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私「あのー・・・では春ウコンはいつ収穫するのですか ??
店主「そら秋やがな。」


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私「あのー・・・、ほな秋ウコンはいつ植え付けるのですか ??
店主「そら春やがな」


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私「あのー・・・どう違うのか教えていただけませんでしょうか ??
店主「だから春ウコンは、春に植え付けをするから春ウコン、秋ウコンは、秋に収穫するから秋ウコンという。」


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私「・・・では、カレーに使うターメリックを作るためには、どちらを植えたら良いのでしょうか ??
店主「知らん」

 このやうなばやい、若かった頃の私ならば、この店主を徹底的に追い込んで土下座するまで謝らせたものであったが、もうすぐ還暦を迎えようかという年頃にもなると、さすがに人間もまろやかになってきて、両方買ってきて両方植えたのであった・・・そこまでは良かったのだが、どっちにどっちを植えたのか、どこからどっちがどっちのウコンだったのか、書いたものをどっかやってしもたんで、境目と思しきところから掘り出して行ったら、案の定混ざってしもた。

 正しくは、春というか梅雨前に花を咲かせるのが「春ウコン」、秋に花を咲かせるのが「秋ウコン」、ターメリックの原料になるのは「秋ウコン」で、「春ウコン」の粉末はとても苦く、子供の頃医者からもらった紙で包んだ粉末風邪薬の苦さを思い出す。たぶんあれは春ウコンだ。

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2017年02月06日

20170206 Dream Energy

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 おい、またかよ・・・て、ウソよ。旅の情報蒐集で、どうしても中国の領事館で直談判せんなんことになって、ちょっと大阪へ出てたんやが、中途半端に時間が余って悪い癖とは思いつつ楽器屋へ入ってしまった。いやあドエラいもん見つけてしまいました。これはDream Cymbalというて、たしか10年ほど前にアメリカかカナダの愛好家たちが出資して中国の武漢 (Wu-Han) で製造させた一連の企画モノのシンバルで、イスタンブール製Kジルの渋い「鳴り」を追い求めたものなんやが、日本にはほとんど入ってこなかったシロモノである。いまでもアメリカの中古市場を漁ると出てくるんやが、なんせ送料が高くつくので、合計すればアメリカ製のそこそこ良いKジルが新品で買えたりする。現物を見たことがなかったのでかねてより興味津々だったのだが、これである。実は、武漢製のシンバルは、たしか1990年代にかなり大量に出回ったことがあって、主にチャイナタイプのエッジが反り返ったシンバルだが、トルコタイプのものや、反りが緩やかな河南 (He-Nang) タイプ (ジルジャンでいうところのPang) のものもあった。その当時は、シンバルは華やかに鳴るのが良いという感覚だったので、渋い「鳴り」というものに関心が行かなかった。チャイナタイプのものは使えるので持っている。しかしトルコタイプのものは、何度か巡り合ったものの購入には至らなかった。しかし音は覚えている。倍音が多く、暴れるような刺激的な音だった。コントロールが難しそうだが、手懐けると病みつきになりそうで、ジャズ系かなと思って手を出さなかったのだが、ここんとこジャズ・ドラムに挑戦しているので、その音を思い出し、色々と散策していたというわけだ。形状は、ハンド・ハンマーの跡がくっきり残る手作り感満点、シンバルというより、ドラに近い鳴り方がしびれるのである。その後、チャイナタイプのものは日本の代理店がライセンスをとって、K.M.K.とかWu-Hanのブランドで、今も販売されているが、トルコタイプのものは見かけなくなった。で、上のような話を聞いたので、以前から興味があったのである。試奏させたもらった。・・・うううんんん・・・Wu-HanHe-Nangを聞き覚えた耳にはちょっとおとなしすぎるというか、せっかくの荒削りのシャープネスを、わざわざ削り取って光沢を出したこの外観のとおり、個性が薄められてしまって、これならAジルの60年代の薄くて汚いやつがまだ安くゴロゴロしてるから、そっちの方がええな、という結論を得てパソコンの前に座ったのでした。で・・・どうしたかというと、そう、そのAジルのまさに60年代の22インチで2200gくらいの薄いやつが安く出てたので・・・今回は踏みとどまりました。買ってませんよ、断じて買わなかった。断じてポチらんかった。ホンマホンマ・・・でも最近ジルジャンより60年代のパールの日本製のデラックス・シンバルの音が懐かしくなってきてね・・・前のドラムセットには、そんな音が良う似合う。

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20170206 阪急3054F

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 ある日の阪急伊丹線。残り少なくなった阪急3000系である。この「3003」という車両には思い出がある。母に手を引かれて幼稚園へ通いだした頃、宝塚の山の手の住宅地から、今の新176R (当時はバイパス) の宝塚警察のすぐ裏手の幼稚園まで、子供の足だと裕に一時間はかかったであろう。その途中、清荒神の駅の踏切を渡る。そこに、真新しい「新型」車両が止まっていた。塗料の匂いが漂ってきそうなほど何もかもピカピカでびっくりした。それが、この「3003」号車だった。今でもその姿は目に焼き付いている。思えばこれが私の鉄道への趣味の始まり、まさにこの車両こそ、そのきっかけを与えてくれたものである。


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 銘板に「昭和39年」とある。阪急の高性能車の奔りは2000系 (以下、2021系と2100系を含む) であって、これは「ローレル賞」を受賞したのだが、3000系 (以下、3100系を含む) というのはそれに次いで製造されたグループである。鉄道、というか、電車への関心、まず最初に惹かれたのは「方向板」といって車両種別や運転区間を客に知らせる標識板が前面に掲げられていて、そこにか書かれている漢字、とくに「急行」や「特急」と書かれた字体だった。上の銘板にある「ナニワ工機」 (現在の「アルナ車両」) という字体もそうだが、力強さを形に表現した独特の雰囲気を持っている。子供心に、そこから垣間見える社会、大人の世界、世の中の勢いを肌で感じ取っていたのかもしれない。ちなみに、その銘板の下に車両諸元が掲示されているが、かつてはここに整備記録票が挿入されてあり、製造年月日と、最新の整備年月日がわかるようになっていた。


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 さてその次に関心を持ったのは、私の場合パンタグラフの配置である。何両かある編成にどのようにパンタグラフを配置するか、これにはその鉄道会社の美学哲学が反映しているように思われる。上り側前方から見ても下り側前方から見ても先頭に見えるように配置するようにしている会社もあれば、一方が先頭で他方が終端というイメージで配置する会社もあり、両者をうまく融合させたり、それをわざと混乱させることによって力強さを表現しようとしていると思われる会社もある。阪急の場合は、500系という非常に古い系列のごく初期のものを除いて、長らく梅田側を先頭として、すべてそちら向くように配置されてきたのだが、2000系・3000系・5000系・5200系はそれが逆転しているのである。ちなみに京都線の兄弟系列の2300系・2800系・3300系は、他のすべての系列と同じく梅田寄りを先頭としている。なぜかという疑問が子供に解けようはずがない。しかしその解けない例外的ルールというものが、社会の複雑さや混沌を教えるきっかけになった。3000系の場合、冷房化のときにパンタグラフの付け替えが行われたので、どちら向きというニュアンスは無くなってしまったが、車両番号にその遍歴が残る。つまり、大阪側にモーターがないのである。


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 そう、車両番号も子供にとって不思議でならなかった。最初に覚えたのは、宝塚線を走っていた3100系のもので、そのトップナンバーを含む3150Fのものであった。3150-3600-3650-3100=3151-3101という6両編成 (竣工当時) だった。順番につければ良いものを、なぜこんな並べ方をしているのだろうと子供心に思った。そして乗っているうちにモーターの音のする車両としない車両があり、音のする車両にはパンタグラフが付いていることに気がついた (当時の3000系の編成の場合) 。そしてその6両編成は、途中に運転席のある車両があって、そこで4両と2両に分割できるようになっていることに気がついた。やがて、車両番号の下2桁が50未満のものからはモーター音がし、50以上のものからは聞こえない。百の位が0と1のものには運転台があり、5と6のものにはなく、百の位にそれ以外の数字がないことに気がついた。それを上の編成に当てはめると、Tc-M-T-Mc=Tc-Mcと分類でき、当時の同じ系列の6両編成には、すべてこの法則が当てはまることを知った。子供心に、分析と綜合という概念をつかんだのである。したがって、上の車両番号は、製造時系列につけられたものではなく、形式別に分類されたものであるということを知った。こうして病みつきになった。いうまでもなく、5300系の登場時点までなら、阪急の全車両の編成を諳んじていた。


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 この3054Fの場合、最大8両編成で運行されていた。3054-3502-2079-3004=3053-3530-2088-3003であった。上の3150Fが整然と並んでいるのに対して、この編成には乱れがある。そこには大変深い物語があるのだが、いまはちょっとやめておこう。この編成は、8両編成で運用されていた黄金時代が終わって主力から外され、分割されて支線運用に回されるにあたって、前後4両ずつに分割されたのではなく、中間車両を抜かれたり他の編成から持ってきて4両編成を組んだのである。現在3054-3502-3551-3003という編成で走っているが、なぜここに3551が入っているのかと、子供心を残した私は疑問に思った。


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 そんな思いで3054Fを見送った後、3052Fが回送で入ってきた。おお、これぞまさしくその3551が入っていた編成ではないか、確か私の記憶が正しければ、3052Fは、3052-3501-3551-3002=3057-2029(2179)-3518-3007であったはずだ。その先頭と終端の関係は維持されている。しかし3両目すなわち3551のあるべき位置に連結されていたのは、・・・


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・・・なんと3651だった。これにはびっくりした。3651というのは3152Fに編成されていた3100系の付随車であって、その3100系は先日全廃されたのである。ということは、これは現存する3100系唯一の生き残りではないか。なんのめぐりあわせか、いつの時点の運命のいたずらか、3152Fから3651が外され、それをわざわざ3052Fから3551を外した後に組み込み、その3551は3054Fに組み込まれているのである。なぜそのようなたらい回しが行われたか、そこであらためて3054Fの8両編成を思い出してみる。そうだった、3000系はもともと6両編成で登場し、7両編成になった時に車両が足りなくなって、一部の編成に当時孤立していた2021系を電装解除して組み込んだ。さらに輸送量増加に対応するために8両編成化された時に決定的に足りなくなって、全編成に2000系を付随車に改造して組み込んだのである。つまり、純粋な3000系3100系だけの8両編成は存在せず、編成の中に1両か2両の2000系を含んでいた。2000系を2両含んだ3000系の編成には3000系の付随車が存在しなかった。3054Fもそのひとつで付随車はすべて2000系だったから、他から借りてこざるをえなかったのである。2000系というひと世代前の系列と、老朽化の進んだ3000系の車両を淘汰する中で、たまたま3054Fの3両は残されることになったが、4両編成にするためにはどこかから付随車を持ってこなくてはならなかった。そこで淘汰されつつあった3100系3152Fがバラされたのを機に、その付随車3651を3000系支線運用編成に編入することになり、工事のタイミングか何かが原因でたらい回しが行われることになったのであろう。久しぶりにコーフンするもと鉄道少年であった。

 ちなみに3000系は現在、伊丹線に4両編成4本、今津線に6両編成3本が残る。伊丹線には3000系トップナンバーをかつて含んでいた3050Fが、そして今津線にはラストナンバーをかつて含んでいた3083Fが残っている。また、能勢電には3120F (旧3156F) の4両編成が一本残る。


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2017年02月03日

20161224 丹波黒大豆の選別

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 丹波黒大豆の選別。


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 今年最後の出荷


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 選から漏れたクズ豆・・・さらに選んでいって粉に挽いてきな粉餅にして食てこましたる。


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20161221 ウコン干し

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 寒くなる前に取り込んでおいたウコンを乾かす。


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 水洗いしてバラす。


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 スライサーでスライスして網に広げる。


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 風があると半日ほどで軽くなってこんなことになる (;_;)


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20161220 シーズン終了

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 農作業の終了・・・終わった・・・やっと終わった・・・


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 東畑脇田のパン用小麦「ユキチカラ」と、それを挟むソラマメとウスイエンドウ。


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 茅を積み込んだ東畑本田。


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 生き残った多年生キャベツ。


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 新畑の様子、ここは来シーズンはオフになるので、茅をどんどん積み込む。


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 そこで育つパン用小麦「ミナミノカオリ」


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 結球せずにわき芽を出す白菜。下は新畑脇田。


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20161213 ふと気がつけば・・・

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 気がつけば冬景色・・・


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 今年の大根は非常に小さい。


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 唐辛子類も採り納め。


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 乾かす準備。


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 冬の加工品ラインナップ・・・てほど量ないんやけどね。


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 まあそれでも毎週出荷できるのはありがたいこっちゃ。


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 久しぶりにクープがよく開いたパン・・・


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20161212 黒豆の脱穀

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 追い込み。早く農閑期に入りたくてうずうずしてくる。田んぼの畦シートを外し、生育に問題のあった部分に一年食品残渣を積み込んだ堆肥を集中投下。


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 丹波黒大豆の脱穀、12月も中旬なので、あと2回しか黒豆を売るチャンスがない。


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 豆は、米や麦ほど細か聞くないので、シート養生も簡略で良い。


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 脱穀直後は、実も鞘もごちゃごちゃで、しかも開いてない鞘もたくさんあってその中に実が入っている。


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 分けては飛ばし、分けては飛ばしを繰り返して・・・


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 それでも開いてない鞘があるので砧で叩いて実を出す。


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 繰り返していくうちに、だんだん純度が上がってくる。これを網に広げて、さらに干す。


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20161207 干し芋づくり

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 程よく皮が乾燥してきたら貯蔵する。湿気ている間に箱に入れるとカビる。


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 さつまいもは低温と密閉に弱いので、このように保温性と通気性のあるブドウのスチロール箱に入れて台所の水屋の上に積んでいる。春まで保存できる。


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 すでに傷んでいるものや、ネズミがかじって保存のきかないものは、先に干し芋に加工してしまう。


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 芋は適当な大きさに切って4時間蒸す。全体が飴色に透き通ってきたら頃合い。手で持つと崩れるほど柔らかいので蒸し布を使う。


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火から下ろして蓋を開けて数分、粗熱が取れたら固まらないうちにスライスする。刺身包丁が良い。


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しのぎが芋で粘り、それがすぐに固まって切れなくなるので、常に水洗い水切りしながら手早く切る。


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切ったら網の上に並べる。べとついて埃が付着するので、網戸の上によく洗った網を敷いてから載せる。こうすると突然の雨の時にも対応が早い。三日ほど晴天が続けば糖分が粉を吹いて、美味しい干し芋ができるはず・・・


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さて今シーズン農作業全体も、箇条書きにできるほどになった。終了まであとわずか。


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20161202 豆・・・豆

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 丹波黒大豆収穫。「神丹穂」ハンモックでしばしお休み。


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 ウスイエンドウとちょっと足りなかったソラマメを撒き足した分の植え付け。それと、ためしにガルバンゾが冬越しできるかどうかやってみる。もしできるなら、その方が栽培の可能性が広がる。


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 パン用小麦「ユキチカラ」が発芽している。


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 干し柿もそろそろ食べられるか・・・


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 手を止める暇もない。干し芋用白さつまいも「イズミ」の収穫。出来るとなるとキョーレツ。


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 あんまり美味いんで、ネズミも残さず食うてまいよったんぢゃろ。


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 結構豊作==Э.:・'゜☆。


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20161128 脱穀を終えて

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 今年の米作り終了。籾摺り機を掃除する。かなりの小米や破砕米が出るので、それを回収して丁寧にゴミや石を取り除き、これを炊いて食べる。毎年、感謝の気持ちを込めて、初めての新米は、敢えてくず米をいただくことにしている。


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 さてシーズン終了に向けてラスト・スパート。手が回らないので、取り込んで干してあった豆類を剝く。


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 豆・種・唐辛子その他、細かいものが取り込まれていて、それらを仕分けしながら長期保存に耐えられる状態に持っていく。


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 結局花豆は、場所を食った割にたったこれだけの収穫だった。


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 合間にくず米ご飯を炊いていただく。


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20161128 稲の脱穀

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 足踏み脱穀機の段取り、一番下に大きなシートを敷き、その上に小さなシートを敷いて、足踏み脱穀機を乗せる。その足回りを取り囲むようにさらに小さなシートを敷いてから、籾を受けるためのスチロール箱を置く。こうしておくと突然の雨にも撤収が早い。


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 脱穀機には専用の傘があって、それを覆うに足るだけのシートを洗濯バサミで止める。もみの飛散を防ぐためである。シートの裾は角材などで重石をしておくと風に煽られなくて良い。


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 脱穀を終えたら上からシートを外してスチロール箱を回収し、


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 脱穀機をどけて順次シートに残った籾を回収していく。


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 最後のシートにはほとんど落ちてないくらいが良い。


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 唐箕をセットする。これも何重かにシートを敷き、風で飛ばされる側にもある程度受けるものを用意しておくと回収が早い。


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 繰り返し風選してゴミを取り除く。


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 籾摺り機にかける。


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20161123 稲の脱穀

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 晩稲は幸いにして天候に恵まれてカラッと乾燥、めでたく脱穀。


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 まずは「神丹穂」から。このキョーレツな芒を見るとほんまにうれしくなる。今年も元気やな、って。


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 何種類かの少量栽培品種を先に脱穀して唐箕で飛ばしてたら、空がにわかに掻き曇り湿気を帯びた暖かい風が吹いてきたので、大雑把に片付けて軒下に避難。


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20161119 タマネギの植え付け

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 タマネギの植え付け。忙しくて結構雑に種まきしといたんやが、わりと育ってくれてる。


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 んで、しっかりしたやつ優先に植え付け。手前は初挑戦、「泉州」という大阪の固定種。


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 上は同じ無貯蔵種の「ネオアース」。田植え枠を定規にして3列植え、冬の間じゅう私のしょんべんをかけて肥培。


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20161116 能勢電1700

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 たまには鉄道少年に戻ってみる。男の子は多かれ少なかれ電車が好きだと思う。大きくて硬くて力強いものに憧れるからだ。しかしなぜか、おおっぴらに電車が好きだとはなかなか言いづらい空気がある。それはたぶん、「憧れる」ということは「持っていない」ことを認めることになるからであろう。昼間っから電車の写真なんか撮っているのは、世間からお呼びのかからない暇人であって、男として後ろめたいという思いがある。でも本心は堂々と、好きな電車を心ゆくまで撮ってみたい。その電車が最も美しく力強く格好よく映える撮影スポットを探し出し、何度も通い、季節や天気や光の具合を待って、ベスト・ショットをものしてみたい。しかし現実にはそんな時間などありはしないのだ。で、仕方がないから駅のホームで電車を待つ。狙い通りの車両がすぐ来てくれれば良いのだが、大抵そんな時に限ってなかなか来ない。もしかしたらその日は運用に就いていないかもしれない。何本も電車をやり過ごしていると、それがラッシュ時なら駅員や学生バイトに見咎められはしないだろうか、普通にも特急にも乗らなかったことをたまたま見ていた客に怪しまれないだろうか、いやいやもうやめよう、今日は諦めようなどと、なにも悪いことなどしていないのに、つい萎縮してしまうのである。


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 そうして私は数多くの取るべき車両を取り逃がしてきた。阪神淡路大震災から生活を立て直すゴタゴタの1995年秋に阪急京都線の特急専用車2800系がさよなら運転して廃止になったのを知らなかったことは致し方ないとしても、能勢電に移っていた旧1010-1100系が2001年まで残存していたことを知らず、近くは京都線で最も車齢の古かった2300系が2015年に廃車されることは知っていたが動けず、能勢電に移って1500系となった元宝塚線専用の旧2100系が2016年5月に廃車されたことを知らなかった。生まれ育って毎日のように乗っていた宝塚線の主力車両3100系の写真は幾つかあるが、つい先日全廃になった最後の姿は見なかった。残念至極断腸の思いであるが興味のない人にはわかるまい。今は神戸線の同期3000系が伊丹線に余生を送るが、これはこの冬の間になんとか収めておきたいと思っている。


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 さてこれらの写真は能勢電で今も残る1700系すなわち阪急の旧2000系である。その弟分である旧2100系すなわち能勢電1500系よりも車齢は古いが現役である。銘板にもある通り昭和35年すなわち1960年つまり私と同い年、なんと56年の長寿なのである。しかも、この1734号車は旧2000系のトップ・ナンバー「2000」である。ひとつの系列のトップ・ナンバーがなぜ中間車なのか ?? 良い質問だ。阪急の2000-2100系は全く不思議なことに、それまでの阪急の編成内の車両の並びに反して、梅田側先頭車にパンタグラフがなく、あたかも神戸・宝塚側が先頭であるかのような編成になっている。しかし編成を車両番号でくくる時には梅田側を基本とすることから、編成美的感覚としては神戸・宝塚側が先頭であるにもかかわらず、編成系統は梅田側から順列にするので、例えば2050Fは、2050-2000-2051-2001の4両ユニットとなって、トップ・ナンバーが中間に来てしまったのである。ああ、ここで前もって阪急2000系以降9000系までの車番のつけ方のルールを説明せんければ、なぜそうなるのかがわかってもらえんのだがまあええやろ。


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 この2000系は車両間通路にドアがなく、しかも幅広なので、冬は風が吹きすさんで寒かった。幅広は改良されたとはいえ、昔の名残を残しているのは懐かしい。で、1枚目の1701号車であるが、実は阪急の旧2044で、これはもともと2114だった。つまり宝塚線用に設計変更された2100系の電動車としてはラストナンバーであり、この車両は神戸線が昇圧された時に改造された2000系の余剰機材を試験的に積み込んだ2162Fの先頭車であって、この編成だけはそのまま2000系の仲間入りをして混用され、神戸線はおろか京都線にも移籍して、私の中学高校時代には強烈なモーター音と金属的なブレーキ音と焦げ臭い匂いと激しい横揺れと、しかも非冷房で主に急行に使われていたものであった。当時の編成は、2162-2112-2113-2164-2114-2058-2009であって、京都側にパンタグラフ一丁を掲げ、片方はもぎ取られたままの姿で轟音を立てて驀進する姿は、まさに荒鷲をイメージさせるものであった。ではなぜ2114が2044に付番されたかというと、いれ以前に、昇圧工事の関係で2000系を改良した2021系という系列があって、それが運用上孤立したグループになり、電装解除されて3000・5000・5200系の付随車に転用されていた。その際2021系は改番されて2171系となり、2021-2041が欠番となっていた。つまり2021系は廃止された後だったので、2021系の追番でも支障なかったのである。そこで、2162Fを2000系に編入するにあたり(当時すでに2162Fはバラされて編成をなしていなかったが) 、2162-2112-2163-2113-2164-2114を、2092-2042-2093-2043-2094-2044に改番した。で、この車両はそのラストナンバーというわけである。それがさらに1701に改番されて能勢電を走っている。ということは、この車両は支線運用はなかったはずなので、宝塚・神戸・京都の阪急本線のすべてを走破した上に能勢電まで走っているという強者なのである。同じ2162Fからはもう一両、1733 (旧2042←2112) が生き残っている。

 阪急で最初の高性能車である旧2000-2100系のトップナンバーとラストナンバーが、同じ能勢電のレールを今も行き交っている。阪急の旧型車両には、開発の経緯から生い立ち、運用、境遇に至るまで、いろいろな変遷をたどったものが多い。年下の弟たちが先にばらされちゃったのに、運用という時の計らいで生き残った同い年の車両たちを見ると、つい愛おしさを感じてしまうのである。


 (この車両は映画「片道15分の奇跡」で使われ後々まで愛されたものです)


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20161112 柿取り

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 柿の採り納め。


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 稲刈りの終わった田んぼに麦播き。


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 水はけ溝を深く切りなおして、上ッ面にすじまき溝を軽く掘って・・・


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 だいたいこんな密度で撒いて3畝で1.5kg


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 引き続きまして、10月中旬にポット蒔きしたソラマメの植え付け・・・


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20161112 朝霧

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 朝霧、に、濡れて蓄えられた水分が、切った茎からしたたる。


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20161105 カリーナちゃんミラー

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 愛車カリーナちゃんのフェンダー・ミラーの根元がいよいよ崩壊しはじめたので、替わりのパーツを探していたのだが、適当なものは見つからず、ミニ・クーパーの汎用品をネットで購入。


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 ちょっとかわいらしすぎるきらいはあるが、まあこの際、いたしかたあるまい。


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 フェンダーの内張りを外す。


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 従来のミラーを外そうとしたが、取り付けネジが細いフェンダー部分の奥にあるうえ錆びて固着して動かない。しかも車検対応でボンネットの突出部分が衝突時に人体に与えるダメージを最小限にするため、複雑な形状の斜め構造になっており、それを強いバネで維持しているため、ますます外れないのだ。仕方なく、ネジを回すのを諦めて、ネジはレンチで維持しながら、ボンネット脇へ手を伸ばして、非常に苦しい姿勢ながらミラー本体を無理やり回して引きちぎるように外した。カリーナちゃんに乱暴してしまった。


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 純正ミラーの取り付け穴はふたつ、今度取り付けるものは一つであるので、ひとつを内側から塞ぎ、塵取りをして塗装。さらに穴を保護するために白いカッティング・シートを買ってきて、ハサミで丸く切って貼っておいた。高級車みたいにノーブルな白ではなく、100円の白シートで違和感のない色調だったことは嬉しい。


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20161104 稲刈り

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 「豊里」稲刈り開始。去年のこぼれ種から発芽した、草丈も穂の色も異なる「タイの香り米」と刈り分ける。脱粒しやすい品種なのである。


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 今日も午後から稲刈り日和。


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 難なく終了。


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20161101 稲刈り

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 「サリー・クイーン」を先に刈る。ちょっと早めだが、脇の防風林から熱い視線が注がれているので、彼らに食い尽くされないうちに確保するためである。吊るして登熟を待つとしよう。


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 苗づくりの段取りの都合上、この部分だけは「豊里」である。防風林の下はかなり倒れている。明らかに肥料過多だ。この時期になっても葉が青々としており、まだ真剣に実を結ぶ気はない。これは、稲にとっては腐葉土だけでも肥料分は過多になるということを意味している。とりあえず最後に回す。


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 稲置3本で約半分、だいたい終了が読めてきた。まあ100kgOKかな。


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20161030 稲刈り開始

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 「神丹穂」以下、古代米三種から刈る。天候に恵まれ、絶好の稲刈り日和。


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 きゅうりネットによる倒伏防止策は今年も成功。


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 とりあえずかるーく小手調は午前中で終了。午後から古代米など少量栽培のものは完了。


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20161027 稲刈りの前に

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 月が明けたらしばらくは稲刈りにかかりきりになるので、畑裏の作物の状態を確認し、必要に応じて収穫や手入れをしておく。生姜はゆっくりとこれから太るようだ。


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 ペーちゃんはみずみずしく熟しているものをすべて収穫してペーストに加工しておく。


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 形の良いバターナッツは玄関に飾る。時間がすこし余ったので、手早く稲木を組んでおく。


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20161023 赤と緑のアフリカンシチュー

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 季節は外れてしまったが、まだサツマイモの葉が残っているうちに、年に一度は「赤と緑のアフリカン・シチュー」ピリピリ添え。

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20161022 魚吹八幡神社秋祭

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 網干の魚吹八幡神社の秋祭り本宮へ今年も行ってきた。


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 いつ見ても多彩な芸能で勢いもあって楽しい。


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 一日中楽しめる。


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20161018 稲の刈り旬


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 稲の刈り旬の見極め。稲は穂首の茎から水が抜けて黄色くなった頃が刈り旬。これは「豊里」、もう刈り取ってもええ感じ。




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 「神丹穂」もいけそうな感じ。




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 「緑糯」もOK。




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 「サリー・クイーン」はまたもうすこし先・・・かな ??

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20161014 カリーナちゃんの窓にチュ

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 愛車カリーナちゃんの窓の開け閉めが硬くなってきたので注油。インパネの止めネジを外して開閉ハンドルを中心にぐるっと回せば、防水シートに開けられた注油窓が現れる。


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 窓ガラスは、ちょうどマジックハンドのような交差する金属ステイの上にガラスが乗ってる構造で、そのステイの脚を開閉して窓を上下させる。そのスライド部分に注油すれば開閉が軽くなる。


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 ステイは2点支持なので、両側とも注油。軽くなったところで、ヤフオクに出品してあったドラムセットPearl: President Export 22+12+13+164点セットが落札されたので納品に行く。神戸春日野道のクラブのライブ用に使われることになる。近場なのでメンテナンスもできるから、落札者にも喜んでいただき、大変良い取引となった。ドラムセットも嬉しかろう。


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20161011 丹波黒大豆枝豆

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 丹波黒大豆の枝豆収穫最盛期。


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20161009 Poison

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 毒だ毒だと知りながら、やっぱり手を出してしまうイヌホウズキ。


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 ゴミをとったりガクを外したり、結構手間がかかるにも関わらず・・・


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 こうしてきれいにして、砂糖漬けにして翌日とろっと煮つめれば、もはや甘いものなど買う必要がない。


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20161008 一月ぶりの秋晴れ

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 ほぼ一ヶ月ぶり、いやそれ以上待たされた秋晴れ。重く淀んだ空気がすっかーーーんと上に抜けた。


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 まずは湿気ていた穀物を順番に天日に干す。


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 晩稲の稲刈りのために田んぼの水を抜く。


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 今年は中手の天日干しは悲惨だったが、晩稲はるんるん。ここは「サリークイーン」ぽつぽ見える背の高いのは去年のこぼれ種の「タイの香り米」。


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 赤米「神丹穂」の養生も成功。


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 畑もるんるん。丹波黒大豆の枝豆が最盛期を迎えつつある。


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 ターメリックの原料となる「秋うこん」開花。


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 良いことずくめではない。白菜はこの通り、一ヶ月半経過しても植え付け時から育たず、虫に食われて葉脈標本状態。


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20161001 ひと夏の経験

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 この夏は不思議なことの多い夏だった。畑は絶好調で、特にナス科が大の苦手なはずなのに大豊作、まあトマトは全部割れてるんで出荷できずに即座にラタトゥイユの毎日なんやが、それはそれで健康的だ。マメ科もオクラも大根の間引きもサツマイモも空芯菜も絶好調。こんなペースで週三回は出荷している。出荷日はトリプル・ヘッダで、朝のうちに出してしまってから急いで弁当を作って、新しい仕事で夕方まで営業活動、帰って冷や飯かきこんで夜のバイトで深夜帰宅、それはそれでなんとかなる。


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 しかしなんともならんのが天候不順で、異常に長い秋雨で、刈り取りの終わった中生の稲にとってはまさに受難。生えている間なら穂が適当な間隔をおいて垂れるから良いのだが、秋晴れの前提で稲木にかけた後でこうも長雨に見舞われると、干すどころか水につけてるようなもので、ベッタリと穂がくっついて、中には発芽しているもの、中で発酵しはじめているものもある。そこへ中途半端に晴れると温度が上がって中が蒸れ、稲に潜在する納豆菌が動きはじめて悪臭を放ちだす。こうなると商品価値どころかも食うにも耐えられない状態になりかねないので、ままよとばかり無理やり脱穀しては土砂降りに見舞われてさらに事態は悪化する。広げるにも数百キロの米をどうすることもできず、行くもならず、戻りもできん私の人生のようなもんで、納屋にこもってひたすらうちわで扇いで徹夜なんて・・・コンバイン収穫してる農家や農協に泣きついて機械で乾燥させてもらおうとしても、品種が違うので全く無理。来年の半分はもう諦めた。


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 しかも高価で取引される黒米がまさかの高温障害で品質ボロボロ、早刈り気味だったのに割れが多く色も薄い。商品価値はなさそうだ。


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 一方、晩稲の方はそんな惨状などどこ吹く風とるんるん気分ですくすく育っとる。しかも、なんと今シーズン一度も除草していないのだ。跼みこめるように溝を広げ、ダイヤモンド砥石まで買って長柄の剪定ばさみを研ぎ澄ませて時期を待っていたのに、一度も使うことなく収穫期を迎えつつある。


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 もちろん草が生えていないわけではない。稲を凌駕してこないうちは手を出さなくても良かっただけだ。株元をよく見ると、生えた草の下に、冬の間に積み込んだ古茅の層がびっしりと重なって、その下は堆肥になっている。おそらくこれが最大の除草効果と肥育効果をあげたのであろう。私のメインの晩稲は、そんなわけで全くるんるんなのである。


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 肥育効果といえば、隣家の防風林の下の一角は日当たりが悪いことと落ち葉が堆積することで、稲が徒長気味に成長し、登熟が遅れる傾向にある。根も弱く風に倒れやすい。


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 逆に、赤穂が持ち味の「神丹穂」が「豊里」と交配してできた白穂の「神丹穂アルビーノ」は、こちらの方がたくましく育っていて、種が引き継がれたものと思われる。土手の除草の際に、ふとみると稲が自生していたので、もしやと思ってそこだけ守ってみたら、この通り、水から遠い硬い土の上でも、田んぼの中と全く遜色なくすっくとそそり立っている。こういうのんを見ると、生きる力が湧いてくるんよね、


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コンクリートに根を張ったジャガイモとかね・・・


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20160930 秋の長雨

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 畑の方も過湿状態で、青いうちから割れてしまい、


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 花豆は蒸し暑いのは大の苦手で立ち往生。


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 かぼちゃやズッキーも根腐れを予防するために蔓を畝に上げ、


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 大根はなすすべもなく放置。


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 一方、保存がきく白サツマイモは生育旺盛で側根を整理しなければならないほどに良く、


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 天候不順なんてへっちゃらの菊芋も花が満開、初挑戦のウコンもなんだか元気そうで救われる。とりあえず冬の保存食はなんとかなりそう。


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20160924 秋の長雨

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 野菜の出荷は依然として絶好調なのだが・・・


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 異常なまでの秋の長雨で、光あるものは発芽し、奥のものは発酵熱を発しはじめている。田んぼに立っているうちは離れているものも、刈り取って掛けてしまうと密着し、乾くどころか雨続きで湿気が全体に回り、晴れたと思ったら乾く間もなくまた曇るので、温度が上がって蒸れるばかりである。ええい、ままよとばかり晴れ間を狙って脱穀を始めてみると・・・


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 急に降り出してブルーシートで覆ってみたり・・・


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 次の晴れ間こそと祈るように再開してはまた降られ、収拾がつかなくなって、納屋に緊急避難させたは良いが、どっしりと水を含んでいるので狭い納屋でシートに広げ、夜っぴてうちわで扇ぎ続けてみたり・・・今シーズンは中手の稲の天日干しは最悪。


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20160923 トルコ風焼きナス

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 トルコ風焼き茄子サラダが得意メニューに加わった。


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 ナスを皮ごと、中が柔らかくなるまで焼くところまでは日本と同じ。


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 違うのは、日本では皮の焦げ臭を取るために流水の中で皮を剥くが、トルコではむしろ焦げ臭を風味として味わう。


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 さらに全体を叩いて香りを引き出し、塩・胡椒・オリーブオイル・レモンで複雑な味のハーモニーを楽しむ。


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 加熱殺菌して脱気瓶詰めすれば、長期常温保存も可能。

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20170203 carinaとやむさい

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先日、私の愛しいカリーナちゃんが居眠りねーちゃんにカンチョ→されちゃったんやけど、その修理が上がって取りに行ったら、工場でやむさい号と仲良く並んでた。ハイゼットのエンジン載せ替えで程度の良いのんを探してるみたい。お心当たりある方は、是非情報お願い !!

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2017年02月02日

20120922 秋の長雨

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 秋の長雨で一日に300ミリも降ると・・・


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 根腐れはいうに及ばず実腐れも心配でありまして・・・


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 中には水太りするやつや・・・


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 身体中に斑点のできる奴もいたりして・・・


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 なかなか愉快な畑の野菜たちであります。


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 こういうときに変に土を動かすとかえって厄介なことになるので、かねてから入れ場所に困ってた印鑑用の巾着を、アフリカ布の端切れで作って見たりして・・・俺こういうのん結構好きかも。


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