茅葺のバイト今日はひたすら一人下手間の一日。材料に使う小麦藁の袴を取って綺麗にして束ね直す。ここはかつての酒蔵を借りた倉庫、一人なので気兼ねなく好きな音楽をかけて、時々愛車の顔を惚れ惚れと見つめて、ひたすら小麦の袴を取って束ね直していく。なぜか心休まる。一日で70束、多いのか少ないのか・・・トーゼン、出た袴クズは細かいので頂戴してエンドウのマルチングに使う。
2018年04月30日
2018年04月26日
20180426 稲の種籾初おろし
20180426 催芽処理を終えて発根した種籾は、種まきのために一旦水を切る。これを「籾振り」という。稲の種まきは、苗代における稗との闘いの始まりである。稗は稲とほとんど同じ形状をしながら稲の間に入り込んで発芽し、稲の苗の生育を阻害する。かといって密に撒けば苗同士が混み合って互いに成長を阻害し合う。経験上、他の草に入り込まれず、また稲同士が干渉しない適切な株間は、だいたい1cm程度である。種籾を1cm角のグリッドに沿ってできるだけ正確に撒くためには、これが濡れていては不可能である。だから一旦乾かす。日陰で数時間程度で良い。
苗代はこのように代掻きしておく。冬季湛水しておいた苗代から一旦水を抜いて荒く掻き起こし、泥と練って表面を鍬の背で塗り上げていく。片方に貯水用の溝を切っておく。種まきの直前に溝の水をすくい取って代掻き面を均し、セルトレイを押し付けて型をつける。その穴に一粒ずつ種を落とし込んでゆき、手で押さえて圧着した後、溝から泥を救って薄く塗って覆土とする。この作業は必ず鳥が見ている。発根した種籾は彼らの嗅覚を直接刺激し、放置すれば翌朝には苗代は完膚なきまでに荒らされているので、必ず不織布で覆う。
20180425 悩ませる女王
「サリー・クイーン」は、例年、苗づくりに戸惑う。発芽しても成長が遅く、苗代に二ヶ月近く居座ったまま植えどきが見極められない。ある時点で見切って苗取りをするも、田植えを始めてみると小さくてひ弱な苗が目立つのである。いろいろ試行錯誤したのだが、これといった解決法が見出せず、今年は思い切って下処理を中稲なみに早めた。他の品種、すなわち「豊里」・「神丹穂」・「緑糯」・「黒田苑」は晩稲とわかっているので本日下処理。例年「神丹穂」・「緑糯」は数日で発根するので、これらの苗代への種まきを4/29 (日) にやります。「黒田苑」は、昨年初めて栽培しようと試みたのだが、発根したものの苗代で全滅したので、リベンジできるか・・・念のため昨年取り置いた「朝紫」・・・これは中稲なのだが・・・を保険に下処理した。「豊里」は発根までに時間がかかるので、おそらく5/03頃の撒種になるだろう。・・・というわけで、次回4/29 (日) 10:00-15:00 古代米の種まきやります。苗代もご覧いただけます。神戸ノルデスチ道場付近参加無料。
2018年04月25日
2018年04月22日
20180423 Roda de Choro @ Ansonia
ショーロLIVE@Ansonia café 伏見稲荷
加藤良一(バンドリン)、石倉理(7弦ギター)、浅尾啓司(7弦ギター)、松下了介(カバキーニョ)、伊丹正典(パーカッション)、Mac Ueda (Pandeiro)
(セットリスト)
1 Mimosa
2 Numa Seresta
3 Feia
4 Implicante
5 Tico tico no fubá
6 Revendo o Passado
7 Choro Cubano
8 Chorinho na praia
9 Diabinho Maluco
10 Sarau para Radames
11 Eu e Você
12 Dolente
13 Subindo ao Ceu
14 Implornado
15 Evocação a Jacob
16 Gloria
17 Noites cariocas
18 Um a zero
2018年04月21日
2018年04月19日
20180419 大蒜玉葱干し
2018年04月15日
20180415 種籾塩水選温湯消毒
稲の種籾の塩水選とは、一定の比重の食塩水を作ってそこへ種籾を浸し、沈んだものを種子として使う選別方法である。定説では、その比重を「うるち1.13、もち1.08」と定めて、その基準で選別することになっている。しかしこれは現代の品種改良された「良食味米」の基準であって、機械化農業における均質化された種籾にのみ当てはまるものである。私の栽培する古代米や、不耕起農法で反陸稲状態で栽培される稲などは、品種によって大きさや充実度、籾殻の厚みや芒のあるなしによって全くバラバラであり、このような数値は全く当てはまらない。しかも、醤油の仕込み水の記事でも触れたように、食塩水の濃度とその体積との関係を等式化することは大変難しく、使う水道水や食塩の性質によって濃度と比重の関係は、かなり大きくブレる。小数点以下二桁を提示しておきながら、厳密な測定には専用の機器が必要になるので、仕方なく手引書などでは生卵がどのくらい液面状に出るかなどというあやふやな測定方法が示されている始末である。しかし卵だって必ずしも均質ではない。このように厳密性を求められる物事をあやふやに処理してしまって良いはずがない。目の前に種籾があってそれが全てなのである。これの中から良い種籾を選ぼうとするならば、これをまずは半分に分ける方法を考えるのが現実的だと思う。
というわけで、私は飽和食塩水を作ることにしている。これ以上濃いものがないのであるから、飽和食塩水に浸して全て沈めば文句なしの全部合格。しかし大抵は全部浮くので、これを攪拌しながら少しずつ水を足してゆき、食塩水の比重を下げていく方法をとる。やかんでじゃぶじゃぶと水を注ぐと、ある時点で種籾が一気に沈んで失敗する。薄まってしまったものを濃くするのはなかなか大変なので、面倒でも少量ずつ、攪拌しつつ慎重に進めるべきである。塩は安いもので良い。1kg程度の種籾を選別するなら、3ℓの水に2kgの塩をぶち込んで加熱攪拌し、溶けきらなかった分を除去して冷ましてから使えば良い。これでだいたい飽和食塩水になる。私の栽培している稲の品種を比重の重い順に並べると、黒田苑・緑糯・豊里・神丹穂・サリークイーンとなるので、この順番に選別してゆけば食塩水を薄めながら選別できるというわけである。しかし年によって作柄に違いがあり、順番が逆転することがあるので、食塩水の一部を分けておいて濃度を高める時に使うと良い。選別基準は、浮いている種籾が沈みはじめて、その量が約半分になった頃としている。塩水選を終えた種籾は即座に塩抜きをしなければならない。流水でよく洗う。種籾は散逸を防ぐために網に入れておくと良い。
引き続き温湯消毒に入る。これは60℃の温湯に10分浸す方法をとる。60℃は手がやけどするほどの温度なので、網袋を木じゃくしなどで攪拌して温度を均一に保つ。また10分経過するうちに必ず温度が下がるので、別に少し高めの温湯を用意しておいて混合し、温度を一定に保つ。10分経過したら即座に流水で冷却する。
引き続き浸水に入る。これは目安として一日の平均水温を積算して100℃、すなわち20℃の日が5日続いたら100℃と考えて、その間、種籾を水に浸して和らげることである。通常、種籾が鳩胸状態になることを識別の目安としているが、これも品種によって差がある。特に今回処理したものは、例年栽培に手こずるサリークイーンという長粒米の品種であり、これはほとんど変化がないので、積算100℃で切り上げている。
最後に催芽処理をする。これは十分浸水した樽も身をぬるま湯につけてきっこんを促すものである。「催芽」といっているが、最初に出てくるのは根である。2日ほどで白い根が顔を出すのでその時点で切り上げ、苗代に撒くために一旦種籾をザルか網にあげて乾かす。種まきの際に手につかないようにするためである。
2018年04月14日
2018年04月12日
20180412 味噌と醤油の切り返し
味噌や醤油 (醪) は夏までは定期的に混ぜる必要がある。味噌は月一回、醤油は週一回。ついつい億劫なりがちなので、このように常に手元においてさっとできるようにしておく。味噌は、初めのうちはポロポロと散らかりやすいので、ボウルよりもバットの方が良い。醪は長い木杓子で混ぜる。5ℓの保存瓶であれば10kgの米袋がちょうど遮光に良い。最後に、先日絞った生醤油の火入れをしておく。これは酵母菌の活動を止めて安定させ、火入れすることにより醤油独特の香りを立たせるためである。一概には言えないが、だいたい80℃くらいで香りが立ち始め、その温度を維持して10分程度が良いと感じているが、こればかりは実験するにも量が少ないので、だいたいのカンでしかない。
2018年04月06日
2018年04月04日
20180404 接続部をナメらかに
パソコンで文字を打てない、音声が出ないというトラブルに見舞われておりましたが、さすが俺、自力解決しました。症状は以下のようなものでした。皆様のパソコンにも起こりうることなので、どうかご参考までに記憶の片隅にでもひっかけといてください。一週間ほど前に全く突然、キーボードからの文字入力ができなくなったのです。ワイヤレスなのでバッテリー切れかと思い、充電ケーブルをつないでシステム環境設定で確認してみると、ほぼ満量。その状態でしばらく文字入力ができたので、取り急ぎのやり取りだけこなしていたが、数分後にダウン。マウス操作はできたので、自力で調べはじめるも原因不明。その日は未解決のまま就寝し、翌日再トライしたものの、やはりケーブル接続後の数分しか入力ができず、やがてスピーカーからの音声も聞こえないことがわかり、そこへインターネット接続におけるセキュリティ認証ができず、インターネットにも繋がらない状態になったので、ほぼお手上げ。システムの不具合、ハードのクラッシュ、あるいはウイルス感染か・・・と様々に疑っても仕方なく、とりあえずネットから物理的に隔絶し、PRAMのクリア、バックアップした上でのシステムの入れ替え、さらにハードディスクの消去と再構築など、ユーザでできる限りの対策を講じたものの、全く解決しなかった。しかたなく電話でアップル・サポートへ・・・これがまた例によって繋がらず、半日を無駄にしてやっと出たオペレーターは大変好感のもてる熟練者で、コミュニケーションも良く取れて私の言いたいことも柔らかくわかってくれて、いろんな解決方法を試してくれたのだが残念ながら原因の特定には至らず、転送されたさらに上の部署では、最新OSの不具合ではなく旧型のハード的な問題なので有償対応になる・・・うむむ一回五千円・・・いままで三回「有償対応」のサポートを受けたのだが、いずれも問題の解決には至らなかったのに料金だけ請求された苦い経験があって・・・しかし、ここまで電話つないで来てこのまま断ったら今日一日が全く無駄に・・・と思ったのだが、意を決して断った。
さて気を取り直してパソコンを立ち上げてインターネット接続を試してみると、なんと繋がり、不通だった数日分のメールがどさっと落ちて来て、その中にプロバイダからの詫び状が入っとった。接続異常はプロバイダのネットワーク障害だったのだ。しかし文字入力ができないので、認証に必要な設定項目の入力ができないから、自分のデータへのアクセスができない。落ち着いて充電ケーブルを抜き差しして、少しずつ、だましだまし必要な返事を書いていて、ふと気がついた。キーボードの脇にあるごく小さなスライド・スイッチ・・・これをON/ OFFしてやると、なんと、全く問題なくワイヤレス復活した。これに気を良くしてヘッド・ホン端子を観察し、念のため接点復活剤を塗布したステレオ・ミニ・プラグでごそごそやったら、なんと音が鳴りだした。なんやこいつら・・・最新鋭のデジタル機器のくせにアナログなトラブルには全く無防備やの。こーゆーこともきちんと選択肢に入れとかんかいこのあほんだら・・・
というわけで、文字が打てない音が鳴らないのトラブルが解決しないとき、案外接続部をナメらかにソーニューすると治ることがあります。で、ネット・オフ状態の間に告知すべきことや済んでしまったことがありますんで、近日中に投稿します。とりあえず4/08 (日) 苗代作り、4/15 (日) 稲の種籾の塩水選と温湯消毒ちゅうのんをやります。米作りの第一歩です。詳細は後ほど。ご興味のある方は早めにエントリーしてください。いずれも10-15時、神戸ノルデスチ道場付近。