2018年04月26日

20180426 稲の種籾初おろし

KIF_0637.jpg


 20180426 催芽処理を終えて発根した種籾は、種まきのために一旦水を切る。これを「籾振り」という。稲の種まきは、苗代における稗との闘いの始まりである。稗は稲とほとんど同じ形状をしながら稲の間に入り込んで発芽し、稲の苗の生育を阻害する。かといって密に撒けば苗同士が混み合って互いに成長を阻害し合う。経験上、他の草に入り込まれず、また稲同士が干渉しない適切な株間は、だいたい1cm程度である。種籾を1cm角のグリッドに沿ってできるだけ正確に撒くためには、これが濡れていては不可能である。だから一旦乾かす。日陰で数時間程度で良い。

 苗代はこのように代掻きしておく。冬季湛水しておいた苗代から一旦水を抜いて荒く掻き起こし、泥と練って表面を鍬の背で塗り上げていく。片方に貯水用の溝を切っておく。種まきの直前に溝の水をすくい取って代掻き面を均し、セルトレイを押し付けて型をつける。その穴に一粒ずつ種を落とし込んでゆき、手で押さえて圧着した後、溝から泥を救って薄く塗って覆土とする。この作業は必ず鳥が見ている。発根した種籾は彼らの嗅覚を直接刺激し、放置すれば翌朝には苗代は完膚なきまでに荒らされているので、必ず不織布で覆う。


KIF_0626.jpgKIF_0653.jpgKIF_0652.jpgKIF_0653.jpgKIF_0654.jpgKIF_0649.jpgKIF_0655.jpgKIF_0656.jpg

KIF_0657.jpgKIF_0658.jpg

31306883_1529309833858922_239684786006786048_n.jpg

posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2018 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

20180425 悩ませる女王

KIF_0630.jpg

 「サリー・クイーン」は、例年、苗づくりに戸惑う。発芽しても成長が遅く、苗代に二ヶ月近く居座ったまま植えどきが見極められない。ある時点で見切って苗取りをするも、田植えを始めてみると小さくてひ弱な苗が目立つのである。いろいろ試行錯誤したのだが、これといった解決法が見出せず、今年は思い切って下処理を中稲なみに早めた。他の品種、すなわち「豊里」・「神丹穂」・「緑糯」・「黒田苑」は晩稲とわかっているので本日下処理。例年「神丹穂」・「緑糯」は数日で発根するので、これらの苗代への種まきを4/29 (日) にやります。「黒田苑」は、昨年初めて栽培しようと試みたのだが、発根したものの苗代で全滅したので、リベンジできるか・・・念のため昨年取り置いた「朝紫」・・・これは中稲なのだが・・・を保険に下処理した。「豊里」は発根までに時間がかかるので、おそらく5/03頃の撒種になるだろう。・・・というわけで、次回4/29 (日) 10:00-15:00 古代米の種まきやります。苗代もご覧いただけます。神戸ノルデスチ道場付近参加無料。

KIF_0632.jpgKIF_0635.jpg

posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2018 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。