前から狙っていたカフェ・モカの高気圧バージョン「Bialetti Brikka」がネットで三千円台と手頃になってきたので購入。カフェ・モカのマキネッタは「ILSA」のものを常用しているのだが、これはあくまでレギュラーなイタリアン・コーヒー用で、エスプレッソにはポルトガル製のBrielの電気式のマシーンを使っていた。直火式でなんとか本格的エスプレッソを屋外で味わいたいと思っていて、「Handpresso」を大枚叩いて買ったりしたが、圧力はともかく原理的に温度が下がることが難点で使い物にならず、しばらく諦めていたのだが、数年前にBialettiからこの機種が発売されたことを聞き知り、ずっと調べていたのだが、性能はともかく輸入価格が高くて手が出なかった。今回早速試してみて大正解。フィルターに均一に粉を広げるのにちょっとコツがいるが、クレマ、切れ味、濃厚さ、酸味とも、全く十分で、電気式マシーンと遜色ないものだった。これで屋外イベントでも堂々と「エスプレッソ」と称して出せそうだ。というわけで、今日はパンを焼いてる間にこの荷物が届き、畦土の県取り、苗の植え付け、四角豆の種まきなどをしつつ、地主様の田植えをちょっとばかりフォロウ、隣の田んぼの師匠の息子がトラクターで代掻き、このように大型機械であれば泥を刃でかき回しながら、後ろにつけたアダプタで泥を鎮圧して田んぼの表面を作っていく。大型機械のないものは耕運機に下のような重石を工夫してくくりつけてそれをひたすら引っ張る・・・というか、耕運機を押すのだが、これが非常につらい。耕運機のないものは牛か馬にこれを引かせる。それもないものは自分自身の腰にくくりつけて引っ張る。一度やったことがあるが、それだけで腰が割れ、激痛をこらえながら田植えを乗り切ったは良いが、腰の治らぬうちに一番草の襲撃を受けて除草のために再び腰を割ってしまって、浴衣の帯で腰を縛り上げて泥の中を這いずり回ったことがある。よいかよく聞け、ほんものの百姓は根性だ。斜め向かいのお師匠様ご夫婦は田植え後の苗の補植をしておられる。これが百姓の正しい姿勢である。なんぼ機械で植えてもそこらに頼りなく散らかってたり浮いてたり、雨が降ったら流されたりしよるけん補植は必須なのだが、最近の若いもんはめんどくさがっていっこもやりよらん。そこんとこ地主様は子供らをかき集めてお祭り騒ぎのイベント化してワアアアッとどさくさに紛れてそいつらに全部やらしよった。私はその間、小麦を干しながら自分の畑と格闘しつつ、干した小麦を粉に引きながら篩で振るっておったのでした。夜は高槻までこれを見学に・・・ううむ・・・ちょっとやはり全く知り合いのおらんとこへ飛び込むのには無理があったか・・・https://www.facebook.com/events/240386899889339/ 一生をドン百姓で終わりたくない、痩せても枯れても俺はミュージシャンの端くれや・・・が、命がけやな明日は屋根の現場。
2018年05月28日
2018年05月27日
20180527 大阪は、ええのう !!
「大阪中世まつり」 https://www.facebook.com/events/2127047987518563/ というのんを見学するために大阪へ電車で・・・いややっぱり大阪はええわ !! この猥雑な匂い、とくに近年は日本人率が低下して猥雑インターナショナルな混沌がもうたまらん、肉の脂の焦げる匂いとガソリンとエンジンオイルが混ざって焼ける匂い、それにあちこちの料理屋から吐き出されてくる食用油とスパイスの匂い、ときとして日本語が聞かれなくなり、中国語とヒンディー語が頭上を飛び交ってたりしてモオオオオッサイコーッ !! 蘭州ラーメン・鶴橋・大好き近鉄特急 !!
2018年05月26日
20180526 旅の思い出
2018年05月21日
20180521 春の勢い
稲の苗もしっかり出てきたので覆いを外す。心配した「サリークイーン」や「紫黒苑」も含め出来は上々。パン用「ミナミノカオリ」と「ユキチカラ」は麦秋の気配。「ソラマメ」と「ウスイエンドウ」今週からいきましょか・・・というわけで5/27 (日) 田んぼの畦の土寄せ・県取り (あがたとり、と読みます) をやりつつ、農作業の基本中の基本、鎌と鍬の使い方をやります。なんぼ自然農や不耕起や言うたかて全く草を放任し絶対に耕さないというわけではない。鎌や鍬を使って一反くらいの畑をのたうちまわる体力と根性があってはじめて、自然農や不耕起や言うべきであって、できないから自然農や不耕起へ逃げる、のではない・・・と私は思う。5/27 (日) 10-15時、神戸ノルデスチ道場付近参加無料送迎あり。
2018年05月18日
2018年05月17日
20180517 チェーン・ライン
毎日の足に使い倒しとる愛用の白い自転車「Neige blanche」のオーバーホール。チェーンとギアはほぼ限界で、もうガシャガシャ異音しまくっとったんで交換、タイヤはもうちょい行けそうなんで温存、ブレーキ系統は毎年交換、ベアリング周りは全て洗浄してグリスアップ・・・ま、毎年やってることやが楽しいね。本来農閑期に済ませとくつもりやったんやが、ついつい遅なってもて、ほんまに農閑期なんてあっちゅう間や、キムチ仕込んで味噌漬けて醤油やなんかで麹菌と格闘しとったらイカナゴが泳いできよる。もうこれが来たらアウトや。あっちゅう間にジャガイモや種籾の心配せんなん。頼むから俺に安息の時をくれ・・・で、後のギアを外したついでに、まえから直そう直そうと思て時間がなかったチェーンラインの調整・・・まあ要するに、前のギアと後のギアの位置が合ってないことなんやが、今回改めて計測してみると、だいい4mmほどのズレがある。それでも支障なく走れてるのは、シングルギアとはいえ多段変速用のナロウチェーンとギアを使っているからで、多段ギアの幅分だけはラインがずれとっても問題ないわけです。でもまあ、せっかくシングルに割り切ったんだし、ちゃんとライン合わせてダイレクトな力の伝達を感じたかったので、めんどくさいけど精密に計測することにした。要するに、車体のフレームの中心から、それぞれのギアがどれだけ出ているかを計測するわけで、ノギスを使います。方法は、前のギアは、フレームの太さを測って2で割り、フレームとギア板との最短距離を測って合算すれば良い。後は、フレームエンドの幅を測って2で割り、エンドからギア板の同じ側までの距離を測って差し引けば良い。両者の差が修正すべき値となり、約4mmであった。4mmを前のギアにワッシャを入れて修正するわけにもいかないので、後のギアにスペーサを入れることを考えた。で、たまたま手元に前に修理した自転車から外したボトムブラケットのアウターリングがあってたので、試しに嵌め込んでみようとして驚いた。なんとネジ山が全く同一なのである。長年自転車をいじっているが、これには全く気づかなかった。厚みもほぼ4mm、即装着して発射・・・失礼、発車した・・・うんうん・・・まさにダイレクト・・・立った・・・いや、たった4mmのズレを解消しただけでこの違いはなんだ ??
2018年05月15日
2018年05月10日
20180510 遅霜の懸念
明朝最低気温予報3℃ !! 全滅かもしれないジャガイモがほんまに全滅するかもしれないので急いで養生。確かに寒い。田んぼの回しの関係で昨シーズン稲を植えなかった圃場は畦を作りなおす。まずは土手と一体化して崩れた畦面を出す「畦切り」、次に畦面に無数のモグラ穴が空いているのでこれらを補修、続いて畦シートを貼り、畦土用に内側の土をほぐして土寄せする「県取り」・・・最後に田植え直前に水を入れて畦側を泥の壁で仕上げる「畦塗り」と続く。引き続き田んぼの畝幅の調整で溝の掘り直し、周囲の県取り、一日土木作業の重労働・・・疲れた。札幌に住む連れが、「カスベ」という魚を送ってくれた。昼はソテー、夜は軽くトマト和え・・・これは初めて食った。
2018年05月09日
20180509 ウリ科から定植
ポット苗もだいぶ極まって来たんで、ぼちぼちウリ科から定植して行きましょか・・・トルコ原産の白ズッキーと中国新疆原産の多分同じ種類のウリは、天ぷらによし炒めてよし、シチューにして美味、淡白な風味と味の吸収の良さをを生かしていろんな料理に使えます。日本では非常に珍しく、タネも希少価値で高価ですが、栽培してみたい方は苗作りますよ。めっちゃ元気なんで、つないでやってください。田んぼの方はぐるりの県取りを終えて、ちょっと畝幅の修正にかかってます。これを見て田んぼと思う人はまずいないでしょう。田んぼとは、こーなってあーなってこうなるもんだからです。ところがそーゆー風にしようとすると、田んぼ全体をまずは耕して、そこへ水を入れて耕して、泥が水の中を舞い上がったところで均等に押さえつけて水平な面を作らねばなりません。今では機械である程度楽にできますが、機械がなかった時代には牛に鋤を引かせて、次に丸太で押さえて面を作るわけです。人力でやるには、ひたすら泥の中を鍬で耕していって、大きなトンボで少しずつ平面を作っていくのですが、これで広い田んぼの水平を出すのは至難の技です。これをやらなければ田んぼができないものだという従来の農法の思い込みがあって、米作りを手の届かないものにしているのですが、実はそんなことをしなくても、半分畑のような形でも、工夫次第で米作りができます。私が溝を切っているのは、そこへ水を流して貯めるためのもので、耕さずに畑に近い状態で、この畝に田植えをして行きます。表土の上には、刈り取った草や稲わら、茅屑などが積み重なっており、これをかき分けて田植えをしていくわけです。まあ、おいおい読んで行っていただければわかるでしょう。田植えは6月後半なので、今はまだ土手や畦を作っている状態。ついでに田植えに使う枠の幅に合わせて、微妙にずれた溝を修正していってるわけです。引き続きこんな作業をします。
2018年05月07日
20170507 このバカどもが・・・
この写真をちらっと見た時、私は安倍首相が高槻に来たのかと思った。よくもまあ、こんな大変な時に、まさかおヒマでもあるまいにわざわざ、しかもこの満面の笑顔はなんや、おめでたいこっちゃなと半ば呆れたのだが、記事を読んで驚いた。なんと高槻ジャズストリート実行委員会が、わざわざ上京して首相を表敬訪問したというのだ。こら完全にアウトでしょ。30%にも満たない支持率の内閣の首相を、収支がプラス600万円にも満たないイベントの主催者が、その経費を使って表敬訪問する感覚が全く理解できん。しかも結構な人数が上京してるようやが、それがイベントにとってどれだけ不利な影響を及ぼすことになるか、実行委員会は考えなかったのだろうか。音楽や芸術の政治的中立性云々なんてどうでも良い。20周年の記念のつもりだったのかもしれないが、少なくとも今の安倍内閣がどういう政権で、それを市井の音楽イベントの主催者が、遠路はるばる表敬訪問して笑顔で写真に収まるというその感覚そのものが、もはやジャズを語る資格などないと思うのだ。しかも、ちゃっかり産経新聞が首相の「満面の笑顔」を拡散する宣伝材料に利用してしまった。もう完全にやられてますな。
そもそもジャズは反骨の音楽や。高槻ジャズストリートが始まった頃、今よりずっと規模は小さくて慎ましい中の手探り手作りのイベントだったし、逆風も強かったのだが、街をそぞろ歩きするだけで良い演奏が聞かれたものだった。しかしいつからか変わってしまった。「入場無料」は確かにそうなんだが、かつては店側もある程度「ただ聞き」を大目に見てくれていたし、だからこそハシゴができたのに、今ではみんな「カネカネ」とうるさい。ジャズが金儲けにつながるとみれば雨後の筍のようにそれにまとわりついて、猫も杓子も「ジャズ」を標榜し、蓋を開けてみたら下手くそな演奏ばかりでもカネだけは取られる。なんか狂って来てるよね。それが、この写真に現れてるような気がしてならない。当然、彼らの費用は運営資金から出ている。それには一般聴衆がカンパしてきたものも含まれている。私は高槻ジャズストリートが始まった時からよく聞きに行ってもいたし、出演もしてきたし、カンパもしてきたし、心から応援している (た) 。しかし、その金がこんなことに使われていることを知ったら、おそらく多くの人がカンパする気をなくすにちがいない。なぜなら、彼らが安倍首相を支持している割合は、おそらく30%以下だからだ。こんな簡単なことを予測できないような主催者は、もはやイベントを仕切る資格がない。だめだな、こりゃ・・・
まあ今後はね、好きなアーティストが出たら見に行きますよ。こんな機会またとないことは確かやからね。でも応援はできないね。主催者の姿勢が変わらんとね・・・
「知らぬが仏」という言葉がある。知らなくても良かったことを後になって知ってしまうのは不幸なのか、そのときには知らなかったのだから幸いなのか、そのときは幸いだったのだからそれそのものが良かったことは確かなのだけれど、やはり、後になって知らされると不愉快になることはよくある。その不愉快はどこから来るのだろう。自分が感動したことが、全体としては自分の意に介さぬ別のことに組み込まれていたことを、その時は知らずにあとで知った時、しかもそのために自分がなんらかの協力をしていた時。はからずも自分が、自分の意に介さぬもののために協力させられていたことなど知らなければ良かったし、知らなければ満ち足りた気分で追われたものを、深入りしすぎたために要らぬことまで知ってしまう。それが嫌なのだ。
「知らぬが仏」と言いながら、記事を投稿してしまってから、ふと右に写っている人のつけているバッヂに気がついた。調べてみると、この人は高槻出身の自民党の国会議員である。記事を投稿した時点では、私はまだ「完全にアウトでしょ」などと言う元気があった。しかし、もはや、それすらもない。つまり、「高槻ジャズストリート」というイベントは、音楽的でもジャズでもない、ただの人気取り票稼ぎ賑やかしの政治的茶番劇だということだ。聴衆は、その寸劇の一部を見て感動し、店でワンドリンク注文して演奏者にチップを払い、「カンパをお願いします」というボランティアの切実な声に動かされて、なけなしの金を箱に入れるのだ。私も入れた。その金を使って、主催者はイベントのさらなる肥大化を図り、国会議員は集票を図り、首相は「一億総活躍社会」実現の成功例の一つとして喧伝する。だめですよこれは。「主催者の姿勢が変わらんとね・・・」なんて甘いことを書いた私は愚かだった。初めっからそんな気はないんだこいつらには。「音楽を政争の具に使うな」なんて野暮なことは言わん。こいつらは使うんだから協力するなとだけ言っておく。運営資金不足で一旦破綻してからやり直せ。ほんまになんも知らん方が良かった。一年の楽しみがまた一つ消えた。
2018年05月06日
20180506 春嵐に備える
春嵐に備える。強い雨に叩かれるのが良くないので、ポット苗はトロ箱で蓋、稲の種籾はブルーシート。田んぼ事始めは畔用の土の養生から。畔豆を植えるので、畔は通常より広めにとる。だいたい鋤簾幅程度。畔に必要な土は、だいたい畔幅の二倍程度なので、溝幅を含めて畔きわから三倍程度の土を掘り起こす。田植えは6月下旬だが、今からこうして畔土を確保しておき、草が生えては崩し、生えては崩ししていくと、県取りや畦塗りの時に作業が楽になる。あとで良いとタカをくくってギリギリまで放置すると、草が根を張って扱いに手間取る。別に難しいことではない。これを田んぼのぐるり一周やる。体力さえあれば良い。小麦は順調に風になびいている。が、しかし、すっかり忘れていたが、ジャガイモがまさかの全滅。腐って虫が湧いていたり、細い芽が頼りなく出ていたり・・・50株植えて全滅とは・・・(;_;)
2018年05月05日
2018年05月04日
20180504 高槻ジャズストリート
2018年05月01日
20180501 一番草の対処
作物と競合する一番草の対処を完了。草を重ねていくことで、積み重なった下の方から腐食して土になっていく。草を除去していく「除草」は土を露出させるので、その下にある無数の草の種を次々に芽吹かせて、草との闘いはエスカレートするのみである。しかし草を抜かずに刈って重ねていくことで、それまで自然淘汰されて強者に立った草の根が、周囲の草を牽制しつつ、自らは地上の生命活動を抑えられて弱体化し、積み重ねられた彼らの分身の重みによって蘇生のタイミングを遅らされ、しかもそれらは腐食して土に帰っていくのである。もちろん自然界はそれほど単純ではないので、たとえば茎の節から新たに根を出して分蘖していくタイプの草は除去しなければ増える一方になるのだが、おおむね草を除去せずに積み重ねていくやり方の方が、作物以外の草のコントロールとしては合理的である。しかも、草を重ねた下の土は、おそらく昆虫や微生物その他の活動が活発になってさまざまにいきていくので、耕さなくても手で掬えるほど柔らかくなる。したがって、農作業全体が楽になる。これが、自然農のいうところの「草や虫を敵にしない」ということのひとつだと思う。さて次回5/06 (日) は、このような考え方に立って、耕さずに田んぼを作る、いわゆる不耕起による水田の作り方の事始めをやります。10-15時、神戸のルデスチ道場付近参加無料送迎あり。