「中華三昧」担々麺で蘭州麺をきどってみるものの、所詮インスタント。ええ線行ってるようで根本的に違う。半分くらい食べたら塩味が勝ちすぎて塩しか残らん感じがある。これ日本の加工食品に共通する「わかってない」ところやね。もっと山椒と脂の旨味が効いてんとあかん。てな訳で、サリークイーンの苗取りと田植えを続行。苗取りで悩む。栄養不足で徒長傾向にある稲の苗も青白く、根が太くなる。節にある産毛の見分けもつきにくい。これらは果たして稲なのか稗なのか。もし稲だとしたらこの違いはなんだ ?? もし稗だとしたら、苗代にあるかなりの苗が稗ということになる。それも不自然・・・さて・・・
2018年06月29日
2018年06月27日
20180627 梅雨の晴れ間
梅雨の晴れ間のうちに小麦藁を葺き屋根の材料に使ってもらうべく掃除して束ね直し納品。小麦は熟する前に小鳥に食害されるため、つい早刈りしてしまったのだが、それが仇となって、膨大な扱き残しを出してしまった。仕方なくこれらを一本ずつしごいて実を取り、茎についた余分な葉や草を取り除いて、茅葺規格の大きさに束ね直す。田んぼの周囲の草が伸び放題になってしまったので、これを草刈り中、「今こわれるな !! 」という絶妙のタイミングで草刈り機が故障、店へ持って行ったら普通にかかって快調に動くので、持って帰ったら不動、やってられんので無理やりそれを下取りさせて代替品に買い替え、こういうときの俺は迫力満点やで自分でも怖いくらい。で、気を取り直してあぜ周囲と小麦跡地の草刈りを終えて、「早よ植えんかいぐれるぞ」とやかましい丹波黒大豆を、畔と小麦跡地に植え付け、ようやく田植え最後の難関「サリークイーン」の苗取りに着手。「サリークイーン」は、苗の段階での発育が極端に悪く、今年は二週間も早めに撒いて二週間も遅めの苗取りにしたのだが、結局10cmにも満たない未熟苗をまともや量産してしまった。塩水選・種子消毒・蒔き時調整いずれも功をなさず、打開策が見出せない。悩んでる時間がないので作業を急ぐ。天然の日傘と季節風で心地よいくらいだが、雨の降り出す前に片付けるべきことが多すぎて・・・しかし黒大豆の植え付けをしているときにふと手が止まった。真ん中の茎を噛み切られて脇から葉がせり出した珍しい個体。おそらく根切り虫にやられたのであろう。大抵はこの時期にやられると枯れてしまうのに、こいつは両手を上げて必死に生き抜こうとしている。健気な姿にひととき疲れを忘れる。さて今週中になんとか田植えを完了したい。日曜日は休みをとったので、多分家で泥のように眠り呆けているであろうからイベントはなし・・・になるはず・・・遅れて泣きながら田植えしているかもしれないが・・・明日と明後日はやってます。一応、田植えが終わりますので、イベント化できる農作業がありませんから、秋の稲刈りの頃までは、農作業の告知投稿は致しません。おりにふれて田畑や作物の様子などは投稿すると思いますが、毎週日曜日は、適時適切な農作業をやっており、ご説明もさせていただきますので、ご興味のある方は、告知の有無に関わりなくご連絡ください。個別対応させていただきます。
2018年06月25日
2018年06月24日
20180624 苗取りその2
苗取りの実際について。稲の根は結構強い。しかし苗代の上から葉っぱを持って引きちぎるよりも、やっぱり下からすくってほぐしてやった方が良い。鋤簾で大きく取って、泥の中で土をほぐして根をバラす。この際、注意すべきは、根に絡みついた、ごくごく小さな草の芽である。田んぼは稲の育成にとって良い環境であると同時に、ほかの草にとっても同じである。しかも彼らの方が強い。田んぼにおける稲の活着率はほぼ100%である。とすれば、その根に絡みついたほかの草の活着率も100%とみなければならない。で、彼らは稲の根に絡みついたまま、稲を遥かに凌ぐ速さと強さで成長するのである。想像しただけでも、この苗代の段階でこれらを除去しておくことが、その後の作業をいかに楽にするかを実感するのである。苗代にも田んぼにも、数え切れない種類の草が生える。しかし注意すべきものはそう多くない。6枚目の写真、左から、セリ・カヤツリグサ・ウリカワ・ヒエである。セリは苗代よりも本田に長年生息する。彼らは多年草であり、地下茎を四方に伸ばして増殖する。寒気に弱いので、冬に田んぼを乾燥させて根を枯らし、春の一番草の頃に徹底的に根を除去すれば、かなり制御できる。田植えの時期に田んぼに蔓延ってしまったものは諦めて地上に出てきた部分を刈るしかない。繁殖力は旺盛だが、直接稲を攻撃してこないので、比較的対処は楽である。しかし、後の三者、彼らは苗代にも生息し、稲の成長とともに彼らの根を締め付けて苦しめる。自然農は「草を敵にしない」と説く。しかし、往往にして私は彼らと敵対せざるを得ない。今日はよく晴れて暑かった。夏のデザートの似合う季節になった。当地方、本日「さなぶり」・・・慈悲あまねく慈愛深き神に感謝して今年も紅白の「神丹穂」を植える。本日よりしばらく晴模様につき小麦を田に広げる。
2018年06月23日
2018年06月22日
20180622 苗取り
2018年06月21日
2018年06月19日
20180619 小麦脱穀完了
本震の時は静かな場所にいたのに全く気配を感じなかっのだが、未明の余震は前兆を感じた。地鳴りだ。この音は、猪名川や川西で頻繁に起こっている群発地震の音によく似ている。夜が明けたら晴れていた。雨のはずなのに・・・せっかく昨日、納屋で脱穀できる段取りとセッティングをしたのに、それをまたバラして前庭に展開し、空をにらみながら10時前には脱穀完了。しかし鳥害を恐れて早刈りしたのがいけなかった。足踏み脱穀機でも扱き残しが非常に多い。完熟せずに乾燥してしまったため、本来、脱穀の振動で実だけが綺麗に剥がれて落ちるはずのものが、穂が茎から離れずに残るか、穂ごと縊れて落ちる。これらは一つ一つ手でほぐすしかない。かと言って完熟を待てば鳥に食い尽くされるし、どこに妥協点を見出すか・・・ガラやゴミの混じったまま、とりあえず米袋に収納して貯米庫にぶち込んだ。麦わらは、一本ずつ穂をほぐして取り残しのみを取ったあと、掃除して束ね直して茅葺材料になる。しかし当分は田植えに専念・・・
2018年06月18日
20180618 田植え開始
朝に大阪府北部地震。ここは岩盤が強いのか、断層帯が異なるからか、情報では震度5弱なのですが、体感的には震度3程度でした。地震のニュースは世界を駆け巡ってるみたいで、旅先のあちこちから安否確認のメールが来てます。ありがたいことです。さて、どうやら天気の読みを誤ったみたいで、明日以降五日連続のまとまった雨ということで、やはり昨日小麦を脱穀しておくべきでした。もう今日は田植えの段取りをしてしまったので、苗取りした分だけでもやってしまわなければなりません。数時間の余裕が出る見込みですが、数時間では小麦の脱穀を完了できないので、蔵の軒下に退避させることにします。まずは苗が最も大きく育っている赤米「神丹穂」から田植え開始。といっても、これを田んぼと思うには、まだ違和感のある人も多いと思う。水位を最大まで上げると、この植え面ぎりぎりまで来る。不耕起の田んぼでは、代掻きをしないので植え面は畑と同じ状態である。しかし、踏むとじゅくじゅくと音がするほど土は水を含んでいて、ここに鎌で穴を掘って苗を差し込むように入れる。慣れとは恐ろしいもので、昼過ぎには「神丹穂」を片付けてしまったので、いっちょ小麦の脱穀いけるとこまでいきましょか・・・と勢い込んでセットした途端、西の空が急に暗くなって湿気を含んだ冷たい風が吹き、明らかな雨の匂いを感じて慌てて納屋に退避・・・予報では今日は降らないはずだったのに・・・もうあかん、明日から、この狭い納屋で悪戦苦闘・・・やれやれ・・・
2018年06月16日
20180616 畦塗り
田んぼのこと始め、畦塗りである。これが辛くて米作りを諦める根性無しがようけおるが、俺のように吹けば飛ぶようなモヤシグサでも一反ぐるりを一日で仕上げるのだから、普通の体力のある人にできないはずがない。県取りまでは説明した。で、寄せた土を時々踏んだり雨に当てたりして締めておくと畔がしっかりする。これを田んぼに水を張る直前に塗り固めるのである。寄せた土を幅の半分ほど削って水と混ぜて足でこね、素早く掬ってその上に乗せる。この「素早く」が大切で意外に難しい。濡らしすぎると泥水になって流れるので、粘度が出たらすぐ乗せる。こればかりは、やってもらわんとわからん。こうして出来た泥の壁の表面をあとで塗るのだが、畦の平坦性や直線性を確保するために、乗せる作業だけを先にやってしまった方が良い。全て綺麗に上げてしまってから、その表面を鋤簾の背で押し付けて、塗り壁のように仕上げていくのである。確かに、この押し当てる作業は辛い。でも慣れですよ、慣れ。綻んだり穴の空いてしまったところは、手で塗って仕上げる。全ては、慣れです。
20180616 養生シートのたたみ方
小麦というものは吸水が恐ろしく早いので、水濡れが禁物。収穫期に梅雨を迎える日本の気候は、根本的に小麦には向かない。しかもこの時期、小鳥の大好きな穀物はほとんどなく、鳥害を防ぐためにネットをかけても彼らの足場をわざわざ作ってやってるようなものだし、雨を避けるためにシートをかぶせても、彼らに屋根を提供してやってるようなものだ。しかし小麦を濡らすわけにはいかない。いつ雨がやってくるとも限らない。だからシートはすぐにかけられなければならない。シートをかけたところで湿気は免れない。いつ晴れてくるかもわからない。晴れると温度がすぐに上がって中が蒸れる。藁というものは、多くのカビを持っているものなので、これが活動を始めると始末が悪い。だからシートは迅速に外さなくてはならない。シートの着脱を素早くやるには、畳み方に工夫がいる。これは学生時代に音響屋のバイトをしていた頃習い覚えた畳み方だが、音響屋も屋外イベントでは常に雨に悩まされる。突然の雨で高価な機材一式をパーにしたやつを何人も知っている。死活問題だ。大抵このようなことは一人でやらなければならない。コツは、畳むにしても広げるにしても、自分が風上に立つことである。普通のたたみ方では、シートの両端を持って半分ずつ折っていくのだが、そうではなく、両端を中央に、そしてまたたたんだ折り目を中央に畳むのである。この畳み方でいけば、とにかく雨が来たら、守りたいものの一番てっぺんにシートを置く。で、長手から両側に広げれば良いのである。普通に端から半分ずつにたたんでいたのでは、シートの端を持って山を越えなければならず、雨にあたり風に煽られて、大抵はうまくいかない。風上からやれ。これは音響屋の師匠からのありがたいお言葉である。人生、何が役にたつかわからん。
2018年06月15日
2018年06月14日
2018年06月13日
2018年06月12日
20180612 入梅初期
2018年06月11日
20180611 Alice Coltrane: Transfiguration
20180611 やっぱり麦刈り
麦刈りを一旦延期しようとは思ったものの、電線にずらっと並んだスズメの視線がいよいよ抜き差しならぬものとなり、近づいても一向に逃げる気配どころか、かえってこちらを威嚇して来る始末なので、早いのは十分承知の上で刈りはじめる。今シーズンからは、小麦藁を茅葺材料に供給するため、従来のすじまきから、畝全体にばらまく方法をとって増産を図ったのだが、どうもまきすぎたか、あるいは麦踏みをしなかったことで無効分蘖が増えたか、写真左手のようにしっかりと育ったものが少なく、大半が極めて細く草丈も短く穂も極小さい。さらに芒のない「ユキチカラ」は食害されやすく、すでにほとんどのみが荒らされている。スズメは、小麦が完熟する前の乳液状態の実を吸う。したがって、人間が完熟を待っている間に食害しまくるのである。写真の状態では、まだ刈り旬ではない。しかし刈り進む手元におびただしく散らかった未熟な身を見ると心が焦る。「ユキチカラ」を刈り取っている間に、スズメの大群は隣の畑の「ミナミノカオリ」に群がる。こちらは芒があって食べにくいので、穂首をくわえて引き倒してから、その上にまたがって実をついばむのである。「ユキチカラ」と「ミナミノカオリ」のどちらが人間にとって歩留まりが良いのか・・・小麦は色づいてから完熟までが早い。しかも、刈り取ったものはすぐに束ねてハザかけしてシートで養生しなければ、断続的に降る雨に苛まれる。つまり一連の作業が終えられる程度の止み間が確信できなければ作業を始められないのである。空を睨みつつ、風を読みつつ、食べ寝て干せるだけの量を見極めて、小刻みに作業を進めなければならないので、勢い時間がかかってしまう。その間にも、スズメの大群は押し寄せて、群がって、狂ったように食い散らかすのである。ああ・・・今シーズンのパンは・・・ ??
2018年06月02日
20180602 麦刈り延期
日に日に秋色を深めていく小麦を見て、明日から三日続きの雨の前に刈り取るべきか、雨をやり過ごしてから刈りさらすべきか、思い悩んでいたのだが、やはりまだ青みが抜けず、実も乳液状であるため、麦刈りを延期。しかしすでにスズメの来襲が始まり、黄熟した穂は引き倒され食いちぎられているが、今刈ると三日間の雨の間、吊るされて穂先が密着し、水分が浸透する可能性が高い。刈らずにおけば立ったままなので穂先は離れていて浸水の可能性は低くなる。また、完全に熟していない穂は実離れが悪く、脱穀に非常な手間がかかり、田植え前のこの時期に大きな負担となること、吊るせば穂先に水分が行くので、さらに脱穀がやりにくくなることも判断理由。しかし刈らずにおけば、さらにスズメの猛烈な来襲を招き損失が拡大する。火曜日から雨が三日続くのが痛手で、なんとかこの間もって欲しいと神に祈るばかり。