2018年06月22日

20180622 苗取り

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 苗代から苗を取り出すのを「苗取り」と申します。これが意外に難しい。初心者がよくやる間違いは、稲の苗と、勝手に生えた稗を混同することです。もちろん私もやりました。当時、苗取りをやる人なんてお目にかからなかったし、本で読んでアタマで考えて始めたばかりだったので。この時期、苗代の中で、稲とほぼ同時に芽吹いた稗は、稲よりもかなり大きく育っています。ぱっと見て区別がつかなければ、苗を選別するときに、せっせとよく育った稗を残し、貧弱な稲を捨ててしまいがち。そして気づかずに田植えをして、穂が出る季節になって、やっと過ちに気付くのです。その段階で田んぼから稗を抜こうとすると、周囲の稲まで絡まれて抜けてしまいます。「見よう見まねで・・・」なにも知らなかった私は、初年度に赤ッ恥゜をかきました。「えっ、まねしとったん ??」途中で諦めた田んぼは凄まじい勢いで稗の繁茂する荒れ田になりました。さて、稲と稗の区別です。これも何年も失敗して感覚を掴んでもらう以外にありません。自分の育てる稲をよく観察し、たくさん見て、それと違う「違和感」を鍛えることです。2枚目の写真以下、右端が稗です。左は稲。見るポイントは、葉の色、稗はわずかに青みを帯び、稲は黄味を帯びている。次に株元の色、稗は赤いものが多いが、白米になる稲は、まず赤くはならない。三番目に根の太さ、同じ丈なら稲より稗の方が根が太い。ただし、黒米や赤米のように、籾が色づく稲は根も色づくことが多い。また、分蘖が始まると根が太くなるので稗と区別しにくくなる。迷ったら、葉が出ている節を見る。稲には産毛があり、多くの稗にはそれがない。ただし、自分の栽培する稲の品種と、自分の苗代や田畑に生える稗の種類をよく研究すること。
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posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2018 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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