2019年08月31日

20190831 松原城跡第一回現場説明会

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 近所にある神鉄道場駅前の「松原城跡」の「第一回現場説明会」というものがあったので、まだ田んぼの除草の途中だったが行ってきた。この城跡は、ここに移り住んできてから登ってみたいと思っていたもので、かつては鬱蒼とした木々の生えた小山で、稲荷神社の赤鳥居が斜めに登っていた。しかしどこからも入る道がなく、周囲の民家の庭先に囲まれていて、全く登れなかったのである。しかし登った人があるので、そのサイトをご紹介しよう。

http://tansaku.sakura.ne.jp/tansaku_siro/sirodata/siro_hyougo/tanpopo01.html

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・・・で、その現場説明会が第一回とあるので、また続きがあるものと期待して、しかし無残にも禿山にされて発掘調査されて、まあゆくゆくは取り潰されて川沿いの空き地をその土でかさ上げして宅地にするという。そのための発掘調査である。

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http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2019/08/20190826841001.html

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城山の頂上からは、西に有野川を望み、その下を走る旧国鉄有馬線の廃線跡をたどることもできる。これもコクメイに辿った人があるので紹介しておこう。

http://www.hotetu.net/haisen/Kansai/160403arimasen.html

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 ところで当日、現場で村の仲の良い人たち三人と会った。それぞれ集落が異なるので、この四人が顔を合わせるのは初めてなのだが、みな私を見つけると、開口一番に「伊丹さんすごい噂ながされてるのん知っとってか ??」やて、こういう全く村から離れた場所で、人脈の垣根を越えた情報が交換されることは多い。

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「まあいつものこっちゃ」「あんたそれでええのんか ??」「ほんなこと言うたかて人の口に戸ォは立てられへんやん」「せやけどなんぼなんでもなあ・・・」「ええねんええねん、ほっときほっとき、オレ痛いことも痒いこともないし」「それもそうやけんども・・・」

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とまあ、そういう話がひとしきり続いて、現場説明そっちのけで「話の真相」タイムみたいになってもて、なんや知らんけど三人が出した結論、「噂をもって噂を制する」んやて、まあご好意に心から感謝しつつ、すきなようにやってくれと・・・

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20190831 どこの世界にこんな百姓がいる?

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農作業の遅れを他人のせいにしたくはない。しかし、今シーズン前半は、あまりにも外的障碍が多すぎた。最もひどかったのは隣家の立木の問題だった。田植えをするだけでも精一杯なのに、どこの世界に立木の伐採をしながら田植えする百姓がいるだろうか。

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地主に泣きつかれるようにして借りることになった小さな田んぼでさえ、まともな状態で帰ってくる前提で段取りしていたら、ゴミの山が帰ってきた。どこの世界にゴミを掘り起こしながら代掻きする百姓があるだろうか。

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悪臭問題はもうこれ以上書かないことにするが、当事者も関係機関も、これだけの悪臭の存在を認めないとはどういうことだろう。しかも私を守ってくれる法律さえない。

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作業が大幅に遅れたまま梅雨明けし、直後からの猛暑、しかも盆過ぎまでそれは続き熱中症でダウン、なんとか生き延びたのもつかの間、バンドのメンバーのまさかの死と、それに纏わる様々な問題・・・いったい何日の貴重な晴れを無駄にしたことか、こんなことをやってる場合ではないのだ。夏はあっという間に草の海、まっさきにコンゴから来たピリピリとキムチ原料の韓国唐辛子はなんとか救出した。

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続いて貯蔵可能な豆類の救出もなんとかやっつけた。トルコ原産白ズッキーの救出に着手したのと、バジルに花芽がつき始めたのがほぼ同時で、除草を中断してバジルを守ろうとした矢先に数日にわたって薬剤散布がきた。バジルの加工を優先したために、畑の除草はそこで止まっている。サツマイモの蔓上げさえしていない。その後に来たのが長雨で土の乾く間もない。これで畑はギブ・アップだ。

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田んぼの方はもっと悲惨だ。今は稲の成長が最も早い。ということは、稗類の成長も早く、その根が稲を取り巻いて縛り上げてしまうため、稲の分蘖を抑制する。草丈は腰まで伸びてきているので上からの除草はできず、すべて株間に潜り込んでの作業になる。

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もちろん泥の上を這いつくばり、草いきれの中を這いずり回る。上からは容赦無く太陽が照りつけ、これを何日も続けたがためにダウンを取られたのである。

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ようやく立ち直った頃、急に気温が下がって、本来9月の2週目くらいに出るはずの穂が、8月というのに出てしまった。穂が出ても1回目の除草さえ済まなかったことは初めてだ。

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だめだこりゃ・・・なにもかも後手後手だ。修復できない。ちょっとでも収穫できたら良しとしよう。こんな膨大な作業量を乗り越えたのは、全く初めてだ。同時に、体力が目に見えて落ちてきていることも実感する。これをどうコントロールしていくか、コントロールできるのか・・・全く良い教訓になった。

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2019年08月24日

20190824 farminhos

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バジル・ペーストができました。香りが最も強くなる開花直前の株を選び、葉の柔らかさよりも香りを重視するため、出かけた花穂はあえて入れてあります。塩・ニンニク・松の実はそれぞれ葉の重さの10%程度、オリーブ油は、ようやくミキサーが回る程度に抑えてあり、概ね葉の重さと同じ程度になっています。もっと滑らかに作ることもできますが、あまりこねまわすと風味が落ちるので、やや繊維が歯に残っても香りの方を重視した仕上げになっております。通常の165g瓶入りと、おためし50gの小瓶を用意しております。数に限りがありますので、お早めにどうぞ。

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Pesto Genovese \800/ 165g\300/ 50g

オリーブオイルEx.V.・バジルの葉・ニンニク・塩・松の実

2019.08.29・要冷蔵

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現在この他に、以下のものがavailableです。

キムチ古漬 \500/ 200g

(2019.01.27本漬: 白菜・大根・人参・韮

2018.03.01薬念醤漬: 糯米・鰯・アミエビ・唐辛子・塩・ニンニク・生姜・帆立貝柱・鱈・松の実・桂皮・山椒・胡麻)

要冷蔵

 半年の熟成を経て、いよいよ濃厚な味わいが出ております。ぜひおためしください。

三年味噌 (丹波黒大豆・米糀・塩) \500/ 250g

2016.03.31仕込・要冷蔵

三年味噌 (ソラマメ・米糀・塩) \500/ 250g

2016.03.20仕込・要冷蔵

三年醤油「火香」 (丹波黒大豆・麦麹・塩) \800/ 180ml

2016.04.02仕込・2019.03.26抽出・要冷蔵

(丹波黒大豆・麦麹・塩) \800/ 180ml

2016.04.02仕込・2019.03.26抽出・要冷蔵

 醤油の絞った粕で、あらゆるお料理の辛味付とコク出しに、ごま油と唐辛子で豆豉醤など、さまざまに応用可能です。

醤油と醪については、仕込み日や抽出日などいくつかのバリエイションがございます。

送料は、兵庫発「チルドゆうパック」60サイズでたいてい間に合うとは思いますが、ご注文数によってはご相談させていただくかもしれません。

よろしければどうぞ・・・

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20190824 悪臭三度

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 闘争は続く。現在のところ最も私生活に影響があって深刻な対象は、何と言っても隣家からの悪臭である。隣家は私が猛暑に倒れて農作業を中断していることを良いことに、さらに残渣を積み増して状態を既成事実化しようとしているように見える。放置すれば、私はこの状況を認めたことになりかねず、それよりもっと怖いのは、私自身が、この状況に慣れてしまうことである。悪いことは悪い。嫌なものは嫌だ。やると言ったことはやってもらわねばならず、やらないと言ったことはさせない。隣家は、もう積み増しはしないと言ったのである。しかし現在、毎日のように残渣は運び込まれている。私はそれらを運び出してほしいと要望した。そして彼はそれを承諾した。しかし現時点でそれらが運び出された形跡はない。

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 やらないと言ったことをやるのであれば、もはや問答無用、こちらでさせないようにするしか方法がない。隣家に対して、悪臭が改善できないのであれば、私が立ち入って原因を運び出すまでだと隣家に申し渡して、私は猛烈な悪臭が充満するビニル・ハウスに立ち入って、これらを運び出すことにした。もちろんこれは住居侵入罪に当たる可能性がある。しかし彼らは黙認しているし、よしんば罪に問われたとて罰金は10万円である。なまじ舐められるより、ここは意地を貫くべきと考えた。

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 崩れかけ表面の乾いたように見えるものも、スコップを入れると中の腐臭がたちまち飛散して、蛆やコバエの舞い上がるのに吐き気をもよおしながら、少しずつ一輪車に積んで、彼らの施設の余地で私の圃場に面した部分に運ぶ。そこを選んだのは、私以外の他の住民への影響を、私なりに配慮した結果である。そこまで相手を慮っているにも関わらず、従業員は平気で相変わらず元の場所へ残渣を捨てていく、それを私が運び出す、結局彼らの後始末を私がやることを私自身が認めてしまった形になる。私がいくら怒っても、相手はその時ばかりかしこまって詫びるだけで改善されない。しかしこれ以上の悪臭にはもはや耐えられないのである。とにかく解決を急ぎ、概ね原因となっている残渣を運び終えた頃、急に気温が下がって悪臭そのものが鎮静したのである。これでまたしても数日を無駄にしてしまった。

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20190824 薬剤のヘリ散布にブチ切れ

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 猛暑に倒れ、川に没したメンバーを悼んでいる間に時は流れ、秋風とともに現実に立ち戻る時がきた。私は再結成カーリー・ショッケールの初ライブの告知文に「この歳になって、もう一度カーリーをやれるなんて、もう嬉しくて嬉しくて仕方がない。世の中の理不尽も、俺に対するいわれなき嫌がらせも、すべて許す。なんといっても、俺はこの歳になってもう一度カーリーをやれるんだから・・・それがすべてだ。と書いた。当面それがなくなった今、俺はこれらを見逃しておく理由がなくなった。

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 世の中の理不尽も、俺に対するいわれなき嫌がらせも、交渉の段階を過ぎて闘争の段階に入ったようだ。なぜなら、いくら呼びかけても話し合いに応じず、応じた者もそこで合意されたことを履行せず、議論されている問題そのものを実行に移すからだ。すなわち、「やる」と言ったことはやらず、「やらない」と言ったことはやるのである。であれば徹底的にそれを妨害する以外に自分を守り得る手段はなくなる。

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 盆を過ぎる頃、中晩稲は出穂期を迎える。百姓はそれに合わせて畦の草刈りをし、最後の雑草とりをして、なるべく田んぼに虫が入らぬようにする。と同時に、地域では害虫防除のため薬剤が散布される。私が移住してきた頃は、まだ大型ヘリとトラックによる全面散布で、作業中は外に出られず窓も締め切ったまま、匂いが消えるのを待つ状態であったものが、数年後には個別散布といって、小型リモコン・ヘリコプターによる局所的なやり方に変わった。圃場周辺や畑の作物、農業用水への影響を考慮したためで、これにより対象圃場以外へ漏れることはなくなるとされていた。このような出来もしない暴言を平気で吐くのである。風も吹けば薬剤の霧はみるみる私の畑にも降りかかる。ことによると圃場四隅への散布ムラを気にしてか、ヘリは圃場の外縁を飛ぶ。

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 私の畑では、生食するバジルがまさに収穫期を迎えている。バジルは香りが命なので、葉を水洗いせず、一枚ずつ異物を拭き取って加工する。茶葉と同じ扱いである。毎年これをシートで覆い、ヘリが近づくと体を張ってその圃場の際まで出てバジルを守らなければならない。それで毎年トラブルになる。今年は隣接する田んぼに散布されるのに合わせて、わざとらしく隣接する法面の草刈りをしてやった。彼らは私が草刈りをしているのを見てその圃場への散布を後回しにしたが、私は草刈りを終えても作業しているふりをしてその場にとどまった。やがて業を煮やした作業員から立ち退くように言われたが・・・

「外には漏れへんねやろ、ほなやったらええやん」

「しかし万が一ということがありますので」

「なにが万が一やねん、外へは絶対に漏らさへんというのが原則やろ、やったらええやんか、ヘリコプターから霧ひとつ外へ漏らさへん立派な仕事録画してYouTubeに上げたるさかい」

 彼らは仕事を中断して立ち去った。おそらくその田んぼの主に報告に行ったのであろう。毎年のことなので、私は畑の草取りに専念した。やがて業者の上の者を連れて彼らは戻って来た。道へ出ろと言われたが無視していると、彼らに取り囲まれた。

「おい、お前ら人の畑に無断で入ってええと思とんか」

「仕事を妨害するな、訴えるぞ」

「妨害なんかしてへん、やったらええと言うとんや、田んぼに入って行ったり、作業員に手出したりしてへんやろ、外に影響ないんやったらどうぞやってください、てさっきから言うてるやんか、それをなんや取り囲みやがって、しかも俺の畑やぞ、悪いけど録画さしてもらうで」

「・・・・」

「ええか、この法面までは俺が管理してる部分や、ここに一切かけることは許さん、外側に散布漏れができるんやったら畔から手作業で撒いたらどうや、それが仕事ちゅうもんとちゃうんかい」

「・・・・」

「おい、お前らプロやったらなんとか言わんかい、それが仕事やろ」

「・・・・」

「ちゃうんかい」

「・・・・」

「ちゃうんかい」

「・・・・」

「ちゃうんかい」

「・・・・」

 彼らは作業を断念したが、おかげで私も一日を潰してしまった。こうして一日一日と仕事の手を止めさせられるのである。


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20190824 Karly Chockers 活動休止

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 誠に残念なお知らせです。カーリー・ショッケールは、ギタリスト今井健夫の不慮の死により、活動休止のやむなきに至りました。現時点で打診のありました全てのイベントへの出演は叶わぬこととなりました。楽しみにしていただいていた皆様、招聘をご検討くださっていた皆様には、心からお詫び申し上げます。誠に残念ですが、メンバーがいなくなった以上、演奏することができません。

 先日、残ったメンバーが集まってスタジオを一時間だけ借り、今井の曲を一曲演奏することによって、彼への追悼とさせていただきました。その後、参加できなかったメンバーも交えて飲み屋へ場所を移し、今後どうするかを話し合いました。

 私は当初、重苦しい無力感が全体を支配して、もうどうすることもできない状態で泣く泣く解散を決めることになるのではないかと悲観していました。もう三人もメンバーを失い、二人が脱退してしまったからです。しかし、さすが我がカーリー、誰一人として辞めると言い出した者はありませんでした。ギタリストを新たに探してでもバンドを再起動させる。これが結論でございます。それがいつになるのかは全くわかりません。見つからないかもしれません。しかし、我々は、新しいギタリストを見つけて再起動したい。それまでは残念ながら活動休止です。

 というわけで、我々のような音楽に興味があって、ギターを弾いてみたい人やお心当たりのある人は、どうかご連絡ください。カーリー・ショッケールはギタリストを募集しています。そのための参考になる音源を、これから時々投稿していきたいと思っています。バンドが儲からない限り、多分報酬は出せません。しかし、この、日本では全く他に類を見ない音楽をやっているバンドのギタリストであるという栄誉は、多分日本の音楽史上に残るでしょう。詳しいことは直接やりとりで・・・多数のご応募をお待ち申し上げております。

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2019年08月19日

20190819 memento mori

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 死を想う・・・私は霊感もほぼ皆無と思われ、心霊現象に遭遇したことは一度もない。あるときお世話になった仕事先の社長の奥さんが亡くなり、葬式を終えて、限られた親近者だけで社長を囲んで酒を飲みながら彼を励ましていたときのこと。私は持ち前の器量を発揮して、なるべく場が暗くならないように、面白おかしく仕事上の伝説について話題を振りまいていたのだが、ふとみんなが黙ってしまったのである。

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たまたま私の隣が空席だったのだが、みんなそこを凝視して凍りついている。私は酒も回っていたので、場も空気もわきまえず、「みんなどないしたんや」「アホ、おまえ、となりがみえんのか」「となり、て、最初から誰もおらんやんけ」と言うてその空間で手を振り回したら、みんな顔色変えてアホ、なんちゅうことすんねん、やめんかい」て真顔で怒りよる。

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後で聞いたら、そこに奥さんが座っていて深々とお辞儀をなさっていたらしい。私以外の全員にそれがはっきり見えたのに、私には全く見えなかったのだ。まあ私はそれほど霊感のない男なのだが、それでも何度か、人の死にかんして、説明のつかない現象を経験したことはある。

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ふるくは、私の本家の主人である伯父が亡くなる前、なぜか急に本家へ行きたくなって、わざわざ電車で総社まで行き、伯父に会いに行った。伯父はすでに長く全身付随で車椅子生活だったのを、奥さんが献身的に介護されており、飛び抜けた頭脳を持ちながら若くしてその能力を奪われ、全てを車椅子の上で何も表現することなく生きておられた。しかし私が訪問すると、確かに笑ったのである。別になんと言うこともなく数時間を三人で過ごし、私は退去した。その数日後、伯父の訃報を聞いて全く驚いた。それが私にとって初めての、そして今までで最も強い心霊的な現象であった。

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近いところでは昨年末のピリピリ十回忌イベントの時、曲をおさらいしておこうとしてアンプのスイッチを入れたらヒューズが切れた。それを修理に出そうとして、行きしなにたまたま例の「周記蘭州牛肉面」店を見つけたというおまけ付きだったが・・・しかしライブ当日もたくさんの不可思議な現象に見舞われた。

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リハ時に他の演し物では問題なかった音響システムやアンプ類のスイッチが入らなくなった。出演者の携帯電話が勝手に電話帳の中の電話番号に発信しはじめた・・・その他いろいろあるが、これらはいずれも電源関係だったので、電気系統にいたずらをするのが癖だったピリピリの仕業と誰もが気づいた・・・

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そして先日のFandangoラスト・イベントの時も、私のフット・ペダルのバネが吹っ飛んだ。Fandango備品のシンバル・スタンドの付け根がもげた。本番開始直後、ギタリストのストラップの留め金が抜け落ちた・・・これらはネジ状螺旋状の不思議に取り憑かれていたピリピリの仕業であることはいうまでもない・・・まあピリピリといえば、一夜限りの再結成だったはずの彼の追悼イベントの我々の演奏中、Fandangoのステージ先に白い雪が降ったことは観客も見ていた現象である。

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さて今回、あまりの暑さと悪臭に数日を無為に過ごしていた私は、寝ていてもできる作業として、動作の重くなっていたMacの内部のクリーン・アップを試みていたのだ。まだ今井の死を知る前のことである。外部ディスクにOSをインストールして起動し、起動ディスクを消去してシステム全体を入れ替え、OSも新しいバージョンに載せ替えて置こうとしたのである。何時間も処理を待つ必要があるので、その間寝て過ごせるのでそうしたのだ。作業プロセスが全て終わってPRAMのクリアも実行して再起動した。初期画面が現れてパスワードを入力した。ログインが始まったことは画面で確認できるが、そこから進まなくなったのだ。数時間放置しても変わらず、何度か外部ディスクからの起動を試みたり、考えうるあらゆる手を尽くしたが進展はなかった。バイトへ行かなくてはならなかったので強制的に電源を落とした時に携帯が鳴った。訃報だった。それからは彼の死をどう処理するかの現実問題に関わらざるを得なくなった。彼は天涯孤独だったからだ。それらが片付き、我々友人たちは公的には関与しないことが明らかになったため、カズとともに現場へ花を手向けに行ったというのが、実は最近の投稿になるのだが、帰宅してMacの電源を入れてみたら、まったくなにごともなかったかのように動いたのである。まあ、あいつが何かを知られたくなかったのか、それとも神童と言われた本領を発揮して、手の込んだいたずらを置き土産に旅立って行ったのか、今の所真相はわからない。

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20190819 memento mori

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 今井健夫 (享年53) ・・・岡山から単身大阪へ出てきたところ結成当初の「カーリー・ショッケール」に捕まり、多分これで人生を棒に振った。幼友達の話のまた聞きでは、彼は子供のころ神童と呼ばれ天才だったという。確かにその片鱗は彼の感性と行動に表れていた。私のように理詰めでやっと物事にたどり着くのではなく、直感一発で本質を見抜く鋭い洞察力を持っていた。そしてご多分にもれずロマンティストであった。外見はどちらかというと地味だったが、独特の人間的な表情があった。

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バンドでは歌手を務め、独特のくぐもった声で中音域とアニマシォンというダンスの掛け声を担当していた。自身の曲も、確か2曲あった。弱さをさらけ出すタイプ・・・そして事実、弱かった。職場の人間関係に悩み、トラブルになったことが原因でバンドを辞め、岡山に戻っていた。

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家族の話は聞いたことがなく、どこでどうして暮らしているのかもよくわからなかったが、その後バンドが解散し、20数年が経過する間に、仕事の都合でリーダーが岡山に赴任したことがきっかけで交流が始まった。

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亡くなった当時、河川敷で練習していたというバンドは我々ではない。いわゆる「スピリチュアル系」の文化に交流があって、そのようなイベント、そのような人間関係に身を置いていたが、やはりご多分にもれず一通りのものには手を出して自身を顧みなかったため、やがて身を持ち崩し、ついには健康も定かではなくなっていた。

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岡山の音楽シーンでも、やはり好き嫌いがあって、まあ色々と噂が立っていたらしいのだが、リーダーがこのままではせっかく我々と一緒に活動した彼がくすんだまま潰れてしまうと危惧して、ちょうどFandangoの30周年記念イベントに呼ばれたのをきっかけに、彼をギタリストとして鍛え直してバンドを再結成するという、当時の我々からすると、とても実現不可能としか思われなかった難行に着手することになった。

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事実それは困難な道のりだった。何しろろくにギターを弾いたことはなく、チューニングもおぼつかなかったからだ。しかし持ち前の感性は見事に開花して、これまで在籍したどのギタリストにも出せなかった音色とフレーズで、カーリーの音楽を蘇らせることに成功した。化けた、のである。もちろん、実際に音楽を演奏する具体的な場面ではトラブルを連発した。しかしまあそれは、かならずファンの前でしか演奏しないというマネージメント側のコントロールでなんとか乗り切った。

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そして十三Fandangoのラスト・イベントでの演奏で、ダンサーも交えた往年のスペクタクル・ショウ的な演出の足がかりをつかみ、これを発展させて、我々にしかできないダンス。ミュージックのあり方を創造しようという具体的なリハーサルを固めつつあった矢先の訃報だった。・・・いまだに心は虚無である。喪失感はあまりにも大きい・・・川に佇んで彼の死を悼んだ後、リーダーと私は、彼が出没していた場所を巡った。くしくもそこは私の本家のあるまさにその場所でもあった。そしてよく自然との合体を目論んでイベントをやっていた山にも登った。そのあとリーダーの部屋で酒を飲んで彼の話をたくさんした。

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・・・これで日常に戻ろう・・・翌日、私はいろいろの場所を回って夏の観光気分を味わい、心にけじめをつけることにした。友達が死ぬといつも思う。彼らには、もうこのような景色を見ることはできないのだと・・・それがなんとも理不尽な思いがして仕方がないのだ。

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20190819 メンバーの死を悼む

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メンバーの死を悼む。天涯孤独と言われていたが、ようやく遠縁に当たる人が引き取り手として見つかり、葬儀その他は彼らの手で行われることになった。その希望により、我々友人たちはそれらに関わることができないので、リーダーと共に彼が亡くなった場所へ行ってみた。

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河川敷にある大きな堰である。周辺は広く、国道から容易に入ることができ、自由に駐車もできる。台風の過ぎた翌日だったが、そんなに増水している感じではなかった。堰の下流に、ちょっとした石造りの出っ張りがあって、おそらくここで練習していたのであろう。未明にみんな車に戻って仮眠を取っていた間に、何度か小用に立ったとき、斜面で足を滑らせて落ちたか、斜面は草に覆われているが、結構急である。

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報道では「堰から20m下流」とあったので、大体その辺に佇んでしばらく時を過ごした。体が健康であれば、たとえ落ちたとしても溺れることなく這い上がったであろう。ミュージシャンの多くがそうであるように、彼も理想をイメージとして追い求めるあまり、現実の肉体をほとんど顧みなかった。もろいもんである。いつかはこうなると、誰もが予感していたはずだ。本人も分かっていただろうが既に気力を失っていた。

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もともと「カーリー・ショッケール」の再結成は、次々と死んでゆくメンバーを見て、道半ばで活動を中断させられた我々のとった最後のあがきであり、同じ道を死へと突き進む彼をなんとか更生させたいという思いで始めたことだった。しかしそれがこんなに唐突に、その彼自身の死をもって終わることになるとは・・・なんともやり切れない思いである。こうして我々は、三人のメンバーを失い、二人のギタリストを潰した。手足をもがれ、満身創痍の我々だが、それでも不死鳥のように蘇ることを誓って現場を後にした。

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2019年08月13日

20190813 今井健夫 (享年53歳)


今井健夫 (享年53)

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2019年08月09日

20190809 熱中避難

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 あかん。もう限界や。体温が40℃超えて来た。自分でも何やってるのかわからん。動作が止まってる。サリークイーンの田んぼ半分までやったが、残念ながらここまでや。部屋に戻って休もうとしたが、強烈な臭いと暑さで休むこともできん。

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近隣の宿泊施設へ行ってみたら、たまたま空いてたので、とりあえず避難。しかし休まなあかん時に休めんような部屋は、自宅とは呼べんよな。

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 いや正直危ないとこでした。生死の境目をうろちょろして三途の川のほとりで川遊びして来ました。とりあえず暑さと悪臭に耐えて自宅に戻って来ました。常に体温計を持ち歩いていますが、まあ平熱よりちょっと高いくらいで落ち着いています。舌の根で測定して体温計で40℃行きかけてた時は、すでに意識混濁し始めていて、目の前が暗くて青いフィルターがかかったようになりました。とにかく死ぬのは嫌なので、無我夢中で部屋に戻って浴槽にあらかじめ張っておいた水にすっぽり浸かって栓を抜き、頭から水道全開にして、水を循環させながらひたすら体を冷やし続けました。毎年一回か二回はやりますので・・・でも今回は意識が確かになるまで15分くらいかかりました。体温は38℃弱でした。さらに30分くらい水に浸かったらようやく元気が出て来たので、何も持たずに神戸セミナー・ハウスへ避難しました。

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とにかく熱中症から熱射病に達した場合は、ひたすら急冷、心臓発作の危険と背中合わせになりますが・・・台風が過ぎ去るまでは、とりあえず全てストップ。限界ですな。盆までに片付けたかったけど、命とは引き換えにならん。


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2019年08月08日

20190808 立秋過迄

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 さすがに立秋を過ぎると朝夕の風は涼しく、前のような密度の濃い湿気が抜けて、空虚な暑さの中にクマゼミのやかましい鳴き声がむしろ虚しく響くほど。私が最も夏の終わりを痛感するときです。夏の間は絶え間無く吹き出す汗に火照っていた肌が、ふと冷たく乾くようになります。それを見て心は急に締め付けられ、あーシタラよかったとかこーシタラよかったとか、暑さに理性を失った頭脳がとりとめもなくいらんことばかり考えていた若い頃を懐かしく思い出します。ああ、今年も夏が終わっていく・・・Bossa Novaが最も似合う季節を迎えました。

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 そんなことを美しい部屋で美しい風景の中で、美しい食べ物飲み物に満たされて想っているのなら良いのですが、日中の炎天下の激しい労働、土に這いつくばっては太陽に焼かれ、青フィルターをかけられたかのように視野が変色し頭痛とともに意識が遠のいていくのを素早く察知して、いち早くパラソルの陰に避難して体を冷やし、気を取り直してまた出ていくということを、それこそ無数に繰り返して夕方近くになると、慌てふためいてバイト先へ駆け込む。そこは生鮮食品を扱うので全巻強烈に冷え切っており、どうやらそれで喉をやられたみたいで、漢方でいうと麦門冬湯の世界。

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 深夜に帰宅して一息つけるかというと、これが以前に投稿した「最後の田植えになるかも・・・」のもう一つの問題で、反対側の隣家による強烈な悪臭のために、窓も開けられないのである。これは三年前から始まり、初年は原因がわからず、二年目に隣家の施設から出ていることを突き止めて苦情を申し立てたところ、「もうしません」と言われていたのに、この夏の初めにまた匂い始めたので念を押したところ、途中経過はややこしくなるので省略するが、結局のところ「やる」のである。そして「やった」のである。その結果、今年も私は窓も開けられず、現在の室温44℃、悪臭も漏れてくるところで、美しいBossa Novaを聴きながらこれを書いているのである。なんというサウダージ・・・甲陽園へ帰りたいよやっぱり・・・

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 外は暑いのか涼しいのか、私は暑いのか涼しいのか、気温や体温の感覚が全く狂ってしまって、冷たいものを飲むのは良くなさそうだから心がけて温かいものを飲んでいるのだが、ためしにさっき体温を測ってみたらなんと40℃ちかくある。確かにここ数日足元がふらつく。しかし体温を超える猛暑と言われながらもさほど暑さを感じないのを、暑さに慣れたと思い込んでいたら、体温が高くなっているので暑さを乗り越えていただけのことか、これぞまさしく「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の境地、いまこそ俺は到達したぞ。体調は悪くない。ただ理性が飛んでしまってて、複雑な物事を考えることができない。バイト先は寒いので、中にセーターを着込んでいたら、常連の若奥様に「ダイエット ? 」と訊かれたので、「いや、熱中症で体温上がり過ぎて外気が寒いんで着込んでるんですわ」「燃える男ね」「ためしてみます ? 」「ありがとう、まにあってますわ」

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 隣家の息子が帰ってきて農家として跡を継ぎ、大きな施設を建設したのは2014年のことだった。前の年に事前に説明があり、絵図面とともに事業計画の一部始終を知った。その時は村の誰も反対しなかった。後継者不足に悩む村にあって、新規事業で農家を継ぐことは賞賛された。ところが、いよいよ大型重機が入って整地、基礎工事、そして大まかに鉄骨が組みあがった段階で、村じゅうがこれに反対しはじめた。私も村人から一緒に反対するよう耳打ちされ、数日後に集会が行われた。それは目を覆うようなリンチであった。およそ人が人に向かって発せられたものとは思えない罵詈雑言、わけのわからない怒鳴り声や悲鳴が渦巻いた。あまりの混乱に、全員が一人ずつ忌憚のない意見を述べるようにと定まって、順番に一人ずつ意見が述べられた。要するに課題は、ボイラーによる騒音、従業員や出入り業者による交通の増加、よそ者が入ることによる治安の悪化が主であった。私以外の村人全員が反対派であった。私は、反対でも賛成でもなかったので、もし騒音が問題だというのなら、設置されるボイラーから出る騒音が周囲にどの程度聞こえるかのデータをもとに、環境基準に照らして、具体的な数字を持って議論したらどうかと提案した。その瞬間、蜂の巣をつついたような騒ぎになった。「よそ者のくせに」「ああいうもんが入ってくるから反対なんや」「よそ者は出て行け」・・・

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 このときからである。私に対するあからさまな排斥が始まったのは。私は、隣家に与するものでもなければ、長いものに巻かれるものでもなかった。しかし実際には、村じゅうの「白い眼」を一人浴びることになった。それは、なあなあのうちに事業が開始され、なんと最も強硬に反対していた老人さえもそこへ買い物に行くようになっても、私だけは許されることがなかった。別に私は集落と関わりを持ちたいとは望んでいないので、それは一向構わなかったのだが、その態度に不満を持つ者からの嫌がらせが頻発するようになった。まあそれ以上は書くのも嫌なので省略する。こうして隣家とは、特に仲が良かったのだが、その三年後から状況が変わった。

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 結論だけを書く。要するに、施設で出た事業残渣を積み上げて腐食させ、有機肥料として循環させる新しい循環型農業の取り組みなのだ。これには県から助成金が出ていて、何年かの計画で軌道に乗ればモデル・ケースとして普及させるという。そんなことはどうでも良い。問題は、その排気が、私の親書と台所の正面の至近距離から出るということだ。これについて改善を求めたが、これは県のモデル事業になっており、設計図面ごと変更することは、今からでは無理だという。では悪臭の問題についてどう考えるのかと詰め寄ったのだが、悪臭は検知されていないという。これも結論から言うと、悪臭があるかどうかというのは、一定の距離や高さの定点を観測して、そこでモニターと称する職員が匂いを感じるかどうかで判断されるという。その定点は屋外であって、私の台所や寝室ではない。では私の台所と寝室へ来て、臭うか臭わないかを判定しろとさらに詰め寄ったのだが、それは法的根拠がないので実施できないの一点張りなのだ。神戸市・兵庫県・警察を含めあらゆる手を打ったが、いずれも効果がなかった。隣家は申し訳ないとは言うのだが、事業は続ける。つまり悪臭は排出され続け、それに対して私は打つ手がないのである。

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 どんな臭いかというと、おもに鶏小屋の糞尿の臭いにチーズのような脂っ気が加わった感じの臭いである。いまも、ほとんどものを考えるという気力が起こらない。ただただ吐き気と暑さに耐えるのみ、ようやくのことでこれを書いたが、読み直す気力もないのである。写真は現在の田畑の様子。解説はまたいつか書きます。

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2019年08月02日

20190802 熱中症下除草

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最近村が静かだなあと思っていたら、お年寄り連中は熱中症を恐れて引きこもっとんのやろ。代掻きをする一般的な田んぼでは、この時期までに大きく分蘖して収量が決まる。泥の層の中で育つので、広がるにストレスが少ないのである。

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一方、代掻きをしない田んぼでは、土に挟まれて育つので、分蘖は制限される。植え付け時期に差があるので単純比較はできないとはいえ、その差は写真通り歴然。客観的事実としては、代掻きをした方が収量は上がる。しかも、泥を掻くだけでできるので除草も楽である。代掻きをしない田んぼでは、土に根を張った草をとるのに多くの力が必要になる。代掻きをした方が、一回あたりの除草は容易である。では、なぜ代掻きをしないのか。一つは、一人で代掻きをするのが困難であること、もう一つは、代掻きをせず、草を積み重ねることによって、草の発生そのものが抑制できること、代掻きをすれば、除草はたやすいが、頻繁に草が生えてくるので何度も田んぼに入る必要があり、これが大変。一長一短はあるが、それぞれを組み合わせて稲作を考えるべきである。さて、長老たちが寝込んどる間に田んぼ全部片付けてまお、あいつら出てきたらまたややこしなる・・・というわけで、猛暑にめげず田んぼの草取りやりたい人おられませんか ?? いつでもどうぞ !! ただし身体中汗と泥でものすごいことになりますんで着替えは複数ご用意ください。田んぼの草取りは、前にも書いたとおり、すべての農作業で最も苦しい作業です。しかも今は暑さのピーク、十分な覚悟の上お越しください。熱中症スレスレの低空飛行です。救急車くらいは呼んだげます。参加ご希望の方はご連絡あり次第個別にご案内します。粗食ランチご用意します。各線道場駅送迎可能。参加無料お気兼ねなく・・・

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20190802 四川麻辣Fandango

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 暑い !! 暑いんで、久々にソーメンチャンプルー四川麻辣風・・・で、夕刻より十三Fandangoエンドロールを見に・・・途中、シルクロード料理「キローラン」へ、かつてキャバレーだったのか、入りにくさ満点のエントランスから入って、広いフロア脇の小さな席へ案内される。ウイグル料理の定番中の定番「家庭ラグメン」\900・・・麺はうまい。確かに手で打ってるし、現地で毎日食っていたものとほぼ同じ腰と味わいがある。しかし全体が・・・ちょっとおざなりかな・・・これで\900 ?? フロア担当のにーちゃんとねーちゃんは確かにウイグル人、しかしこの無駄に広いフロアでチャージでもとってショウでもやるんかな ?? ドタールが壁にかかってたんで、演奏する人もあるやもしれぬ。

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 引き続きまして十三Fandangoエンドロールへ・・・ライブのないバー営業だけの、32年の歴史にしみじみ思いをはせ・・・ることなんかできんくらい超満員で、しかもみんな若い !! いやいやこれでええんや、この活気熱気本気健在やFandango、このまま大阪のラテン天国、堺の海沿いへGo!! Go!! Go!!

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