「引きこもりの美学」・・・私は毎朝NHK-FMの「古楽の楽しみ」という番組で目覚めるのだが、去年の一月に・・・私の耳は別の生き物で、よく番組の興味深いフレーズを聞き分けて私を叩き起こす。今朝は「シャコンヌ、あるいはチャッコーナは、ペルーの卑猥な踊りの音楽に起源を持つ」という衝撃的なフレーズに叩き起こされた・・・と書いた。ここんとこずっと、6年ほど録りためてきた音源の整理をしているのだが、ようやくこの2019.01.25の録音までたどり着いた。改めてその曲を聴きかえす・・・これは・・・ちょっとペルーの都市音楽をかじった人なら歴然とわかる「Festijo」ではないか・・・「Chaccona」をキーワードに、YouTubeでさらに音源を漁ると、出るわ出るわ、イタリアやイベリア半島で流行りまくったというChacconaの復元演奏のかずかず・・・さらに文献にも行き当たり、オンライン翻訳機能を使いながらたどたどしく意味を探っていくと、いわゆる「ハチロク」・・・6/8拍子で踊ることに喜びを感じるようになった始まり、さらにその二小節目の第二拍を最も強く響かせるようになった経緯・・・これすなわち、ブラジルのSambaのスルドゥの強拍が、なぜあれほどSambaにとって重要かという謎の証でもある。クラシック音楽という不慣れな世界で、世界の音楽につながる発見に喜ぶ日々・・・
20200330 志村けんさん死去 新型コロナウィルス (2020.04.20追記)