2010年07月31日

旅のお役立ちgoods

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 旅の装備であるが、ザックはmont bellのcha cha pack 45を、航空機の機内持ち込みに出来る大きさにまで圧縮する事を目標とした。バック・パックではあまりにも旅行者然としているので、危険回避の観点から都市移動ではサープラス・ショップで安く売られている帆布製ズタ袋にそれを押し込んだ。上のような出で立ちである。ほぼこれっきりで旅行した。おかげでブラジルでは観光地で道を尋ねても日本人旅行者と信じてもらえず、ボリビアからの出稼ぎ労働者か食い詰めた日系人と間違われ、親切にご飯までおごってもらったりしたものだ。コンゴの奥地など歩く事を主体とする区間や、空港でのチェック・インやトランジットなど、荷物検査による開閉で迅速な行動を求められる場合には、バックパックの方が便利で良い。

 

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 現金や貴重書類の持ち歩き方の一例である。市販されているような、首からかけて下着に隠すタイプの貴重品入れは、紐が見えるので危険。私は、このようなガーゼの腹巻きを半分の幅に折って、三カ所縦にミシンを入れてもらってポケットのようなものを作り、そこへパスポートなどを入れて腹に巻いていた。現金は、このような袋にいくらかずつ分けて、腹巻きや靴の中敷の下などに隠し持った。これで臭いも移らないし10枚程度の紙幣なら違和感はなかった。

 

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 飲み水の確保である。人の住んでいるところなら食い物なら何とかなるが、飲み水はそうはいかない。携帯型浄水フィルター「スーパーデリオス」・・・これのおかげで助かりました。コンゴ奥地「Mayi Ndombe」とよばれる「黒い水」を浄化したものである。右の浄水器のボトルに未浄化の水を入れ、それを押し出して左のペットボトルにためている。色は完全には除き切れれていないが、私はこの水を毎日飲んでいて下痢ひとつしなかった。このフィルターの性能は、私が保証する。

 

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 布団圧縮袋を小型化して旅行用に衣類の圧縮袋としたものである。小さなものにパンツとTシャツと靴下を1セットずつ入れて、これを5セット作る。上ッ張りやジーンズなどは大きなものに入れて圧縮しておくと、ザックの1/3程度になる。着替えはこの使い回しで十分であった。4セットでも間に合ったかもしれぬ。

 

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 電子機器を使う程度ならば、トラベル・コンバーターは不要であった。南アフリカを除いて、今回の旅ではすべてCタイプのプラグで対応できた。写真「C」マークのある黒いものが日本で容易に手に入るアダプタであるが、トラベル・コンバーターが不要とわかって送り返したときに、何を間違えたのかこのアダプタも同梱してしまった。それからが大変だった。ブラジルでは右の一番下のアース端子付きのものしかなく、その四角い角が、壁コンの丸いくぼみに当たってきちんと入らない。斜めに入れてだましだまし不安定な状態で使っていた。コンゴではその上の白いものが手に入ったが、Aタイプのスリットを有していながらAプラグが入らない。そこでブラジルのCを介してAを差し込んだ。長旅では荷物は少しでも小さな方が良い。結局「C」プラグと同様のものを手に入れたのは、ポルトガルの旅の終盤、EstorilからLisboaへ向かう列車の駅近くの中国人のやってる百均ならぬ「1ユーロ」ショップであった。

 

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 蚊遣りは、この電池式蚊取り線香、アース製薬の「おそとでノーマット200時間」を持参した。コンゴのジャングルの奥地でも大変良く効いたのでおすすめである。

 

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 あとはこまごました日用品である。鼻毛を切るはさみは、このような100均裁縫セットの中にはいっているごく小さな先の丸いものであれば、機内持ち込みに出来る。箸。これはアジア人にしか出来ない芸当なので、南米やアフリカや欧州では人気の的である。特にヨーロッパの田舎のレストランで魚料理などを注文し、やおら懐より箸を取り出だしてむしりはじめれば、それまでの軽蔑的な視線が驚嘆のまなざしに変わる。ほかに意外に役に立つのがプラスチック製のスプンーとフォーク。機内食で出たり、スーパーの量り売りレストランでもらっておこう。それからトイレット・ペーパーの持ち方であるが、ポケット・ティッシュなんてモノは外国でお目にかかった事がないので、トイレット・ペーパーの芯を抜いて平たく潰し、内側から引き出して使う。


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 荷造りは、まず衣類のセットを下に押し込んでつき固め、その上にこのような金物入り2リットルくらいのタッパー・ウェアを入れる。万一荷物が水没しても助かるものがあるかもしれず、小物がばらけなくて良い。中身は電池やデジタル機器のメモリ・カードやアダプタ類である。書類やノートなどは、書類用プラケースなどに入れテザックの背面へ立て、タッパーの上にカメラや録音機材を入れたポーチを積み、間をタオルなどで埋めると、ほぼ45リットルになる。

 

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 デジタル・カメラは一眼レフEOS Kiss Digital Nとコンパクト・デジカメのKyocera SL300Rを2台、このSL300Rはスグレモノである。なにより撮影レンズとモニターの角度を変えられるので、エスカレーターに乗って下から女性のスカートの中を・・・いやいや、とにかく目の高さにカメラを構えずに撮影できるということは、写真撮影が微妙な場面、特に写真に対して独特の感性を持っているアフリカ人の間で写真を撮るには非常に良い。現地録音用にはSONYのPCM-M10にiriverのiFP799を予備で持参した。これらはすべて過酷な条件下で酷使したにも拘らず、ただの一度も故障しなかった。そのおかげで、前回1991年のコンゴ奥地への旅で持参した重い金属製カメラ2台に交換レンズ3本とフィルム50本、Walkmanプロ2台にカセット50本の重量級スーツ・ケースは、上のようなタッパー1個で収まった。天国である。

posted by jakiswede at 15:29| Comment(0) | ザイール・ヤ・バココ第三の旅2010 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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