2010年07月31日

20100723 大暑

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 梅雨明けと同時に「中干し」にかかる。これは、わざと田の水を抜いて渇いた状態を作る事であり、それまでぬるま湯の中で野放図に分蘗を繰り返して来た根に喝を与え、その勢力を横ではなく縦に、すなわち地下の方へ伸びるようにしむける事によって、稲の分蘗が進みすぎて米の品質が劣化するのを防ぎ、収穫期の台風による倒伏を予防する目的で行うのである。本来、コシヒカリの場合この時期は梅雨の中頃に重なる筈であるが、私の場合、自然環境下で芽出しした事や春の低温続きと梅雨の日照不足などから生育が遅れているのである。近隣の田んぼ出は同じコシヒカリを、温室下の温度監理された環境で育苗された苗を農協の指導に従って機械植えしておられるので、その状態と見比べればおおよその判断は出来る。生育状態は、機械化された稲作のカレンダーから、約一週間から十日程度遅れている。それに、今年の梅雨の末期は大変な豪雨であって、そんなときにいくら水を抜こうとしても抜ききれるものではなかったので、梅雨明けも近いと判断してわざとのばしたのである。さて「中干し」の間も草取りは続く。これで4巡目であるが、今年の作戦は成功して、過去三回の草取りはガンジキで何とかなった。しかしさすがにここまで伸びてくるとガンジキは通らず、腰を屈めて這いつくばっての草取りである。地面に手を伸ばそうとすると、写真のように、稲の葉先がほおをなでる。なでてくれるだけなら良いのだが、稲の葉は刃物であって力石徹のカミソリパンチくらいに顔はずたずたになるので、ほおかむりをしている。眼鏡をかけない人はゴーグルも必要であろう。さらに伸びれば、頭で押して肩で分けて鼻先から突っ込んでの苦行となる。

 

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 「オモダカ」という。昨シーズンの私の田んぼは、これが緑の絨毯のようにはびこってしまい、抜いても抜いても抜いた端から生えてくる有様だった。それをひとつひとつ腰を屈めて葉に突かれながらの作業中に、田んぼに生息する猛毒の「オオノミ」に足じゅうを噛まれて靴も履けないほどに腫れ上がった。それでもそれを推して作業せざるを得なかったのである。両手の親指から薬指までの爪は割れ、感染した爪水虫が完治するまでにこの春までかかったのである。それに比べたら今シーズンは楽勝だ。上の写真のように、所々に有害雑草が見える程度であり、それを探して歩くほどだからである。

 

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 稗である。苗とりのときに紛れ込んだものを、田植えの際にも見落としたのであろう。ここまで大きくなれば見分けがつくが、根が強靭であって、無理に引き抜こうとすると、稲ごと抜けてしまうので、仕方なく株元から刈り取っている。分蘗の角度が大きく、株元が赤く、茎が青みがかっている。

 

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 このようにかごを持って入って、抜いては抜いてはこれに入れて腰を屈めて這いつくばって地面に手を伸ばそうとするとほおかむりをして写真のように稲の葉先が頭で押して肩で分けて鼻先から突っ込んで抜いても抜いても抜いた端から生えてひとつひとつ腰を屈めて葉に突かれながら根が強靭であって無理に引き抜こうとすると稲ごと抜けてはびこる雑草を芽のうちに摘めば次の種の発芽を促し地面に手を伸ばそうとするとほおかむりをしての理に引き抜こうっ込ん端からでそうとたとすると稲ごと抜葉先鼻先から突生突っ込んで抜いても抜いても抜い写真のよた端から生えてひとつひが頭で押して肩で分けてとつ腰を屈めて葉につら根が強も抜いても抜い腰を屈めて葉に突靭であって無理に引き抜こうとするするとほおかむりをかれながら根が強靭でして写真のように稲の葉先が頭で押して肩突あって無えてひとつひとで分けて鼻うに稲先からけて抜いてかれながと稲ごと抜けてはびこる雑草を芽のうちに摘めば抜いては抜いてはこれに入れて集めて集めて下のように堆肥ダメに排気するのである。

 

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 抜いた雑草は集めて堆肥化する。ほとんどがオモダカで、糠をまぶして圧迫しておくと冬の土作りに間に合う。さて、ではこの除草作戦が万全であったかというとそうともいえない。いままでの畑での経験上、はびこる雑草を芽のうちに摘めば次の種の発芽を促し、結果的にその雑草の勢力を強めてしまう。ある程度場所取り合戦の優劣がついた頃に除去すれば、後に続く種が目覚めるまでに時間がかかるのである。この経験から、田作りに4月の帰国早々から着手し、荒掻きした上で水を張って雑草の発芽を促し、数種類の雑草の勢力争いが一段落して「オモダカ」がその主役に立った頃に田植え前の時期を迎えたので、そこで本格的な代掻きをしてそれを泥に沈めた訳である。雑草防除という観点からだけならば、そのもくろみは成功した。しかし、成長した植物体を多く泥の中に沈めたという事は、その時点すなわち田植えと同時期からそれらが腐りはじめるから、田植えした直後の弱い苗の根に悪影響を及ぼす事になる。そこまでは考えが及ばなかった。浅はかというのはこの事である。米作り二年目であるので、読者の皆さんにはこういうアホな事をヤルとどういう事になるかを良く見ておいてもらおう。また、地方自治体の「田舎暮らし」政策によって入植した「失敗の許されない」新規就農者の皆さんにも、私はここで失敗するから、失敗すればどうなるかを見ておいてもらおう。

 

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 これは、除草作業中に田んぼの中から東を見たものである。画面少し左寄りに、頭ひとつ高く伸びた苗が認められるであろう・・・ううむニホンゴムツカシイデスネェ・・・これは何を隠そうわが師匠国産みの尊が御自らお手植えなされた部分である。田植えの時期を狙い済ましたように雨が襲い、仲間を呼んで田植えする事が出来なかったので一人で難渋しているのを見かねてご降臨になり、「神の手」によってお植えいただいた部分である。全く違う。なぜ違うのかおうかがいをたててみた。すると託宣に現れて曰く、「おまはんなあ、田植え三日前の代掻きで雑草の大半を沈めたんは正解やったが見落としがあるやろ、ほんで田植えのときにそれらをもっぺん沈める意味で土を手でかき回したやろ、そんなことしたあっかいや。せっかく三日間かけてええ具合に固まった底が泥水になってもとんやんけ、そこへ植えられた苗の根は頼りない泥水の中で活着でけへんやないの。私はそれを見てなあ、こらあかんこいつ言うても聞かんやろし実物見せたろ思て、雑草は丁寧にまっすぐ上へ抜いて、土をかき回さんようにそこへ苗を植えたんや。その部分は三日前に代掻きしたんとおんなし状態や。土の状態ひとつで稲の生育がこないに違うんや。ええか、米作りちゅうもんはな、そんなに甘いもんやおまへんねゃ、わかったか、わかったらもっとまじめにやれ・・・」m(__)mへへぇぇぇぇぇぇぇっm(__)m

 「それだけやないぞ。オモダカを徹底駆除した代わりに、浮き草が繁茂したやろ。浮き草は、日差しを遮るので除草効果があるけんど同時に水温を下げて根に届く光を遮るから、分蘗が妨げられる。田植えが終わったら一週間ほどで根は活着するから、その間は水を深めにする。刺し苗もこの時期に行う。そこまでは教えた通りにやっとったなあ。せやけどその後分蘗期に入るので水深を浅くするんやが浅くし過ぎると、浮き草が枯れてオモダカが顔を出し、深くし過ぎると上のような結果になる。もうちょい浮き草も除去して水を浅くしとかんかいこのあほんだら」m(__)mへへぇぇぇぇぇぇぇっm(__)m

 

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 で、その結果、現状がこれである。隣の田の稲と明らかに葉の色が違う。手前が私の田んぼである。葉の色が濃いという事は、一見健康そうに見える・・・というか、稲にとっては事実健康なのであるが、それは「実をなるべく多く収穫したい人間」にとっては、あまりありがたいことではない。むしろ、ある程度ハングリーな状態に置いて、子孫を多く残さな危ないという危機感を持たせた方が、多く収穫できるのである。苗とりのときも、青々と良く伸びた苗は、むしろ「馬鹿苗」といって廃棄されるのだ。これは、もともとここの田んぼの土が肥えすぎている事と、上に揚げたように、埋没腐植させた雑草と浮き草による嫌気的状態のため、富栄養化が進んでいる事が原因と考えられる。おまけに昨秋出発前にレンゲの種を蒔いて花を鋤き込んでしまったし、さらに畦豆を植えて窒素成分を増している。窒素は、葉や茎の生育を促進するが、実をつける目的には良くない。収穫期に倒れやすいコシヒカリがなお倒れやすくなるだろう。注意深く経過を観察する。地面に軽く足跡がつき、株間に軽く割れ目が生じたので、気を取り直して7/25「中干し」終了、再注水。

 

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posted by jakiswede at 16:01| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2010 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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