2010年07月31日

せやからいうてるやんか

 せやからいうてるやんか

 

 http://jakiswede.seesaa.net/article/156380714.html

 

 こういうことを書くと必ず異を唱える、それもかなり熱狂的狂信的に罵詈雑言を浴びせかけてくる人があって・・・中略・・・この記事についても全く同じ事が言えるのだが、私はこの映画「The Cove」の内容に賛同して日本のクジラ漁を批判しているのでもないし、食文化を否定しているのでもないし、ましてや非国民でも国賊でもない。・・・もっとも私はかなり純粋な左翼的思想を植え付けられた経験があるので、このような言葉に特別の感慨があるのは事実であるが・・・この映画が反日的であるという見解は全く当て外れであるけれども、かといってこの映画がドキュメンタリーとして優れているとは到底思えない。この映画は、ドキュメンタリー・タッチの捕鯨反対のプロパガンダ映画である。ドキュメンタリーであるならば、捕鯨に賛成する人たちや、実際に捕鯨に携わっている人たちへの丁寧な取材がなければ不公平であるが、この映画にはそれは全くない。頭から「彼等」を敵に回す事によって立ち位置を定義し、その一方的なイデオロギーによってストーリーが成り立っている。それは見れば誰でも分かる事である。前評判が八釜しかったのは、日本で反対運動が盛り上がる事はあらかじめ予測できたので、言論の自由を標榜すれば話題になる事が分かっていたからである。なぜなら、どんなに偏った内容の作品であろうと、鑑賞してから批判せよというのは正論であるからだ。しかしその根拠について検証できない観客が、いくら鑑賞したところで、公平な判断を下す事が困難な事もまた事実である。だから、私は映画を見たが、見たあとで「この映画を見るべきだ」・・・とは、率直に人に勧める事が出来ない。しかしもちろん、太地町や漁業関係者の主張するように、クジラが日本の伝統食材であったという事には素直に頷けない。百歩譲って仮にそうであったとしても、膨大な日本の食材のひとつであるというに過ぎず、千歩譲ってクジラの町として太地町が在ったとしても、そこで実際に捕獲されているのはイルカである、という事実はおそらく日本中知っているものはほとんど居なかったのではないか。だから彼等の言っている事には全く説得力がない。

 私が言いたかった事はこういう事である。世界中に無数の音楽が在るのと同じように、無数の食文化が在って食材が在る。その全てについて、世界中の全ての人が、それを食べる方法に不快感を感じないということが、果たしてあり得るのか、不快感を感じるからと言って、特定のイデオロギーに根ざした映画まで制作して興行して回るのか、それに金を出して、「さああなたもこれを見ましょう」と人に勧めて回るのか、世界中の全ての人が全ての食材の処理方法に不快感を抱かなくなるまでそれを続けるのかということだ。確かにこの映画がなければ知らなかった事実はたくさん在る。しかしそんなことは世の中にもっと無数に在る。こういう映画を作って賞まで与えるなら、このテーマに於いて、双方への取材が尽くされた、真のドキュメンタリーを見たかった。そうではなかった事が残念であると、私は書いたつもりである。特定の食材を処理する食文化を攻撃するのではなくて、あんたの背後の身近な食文化が音を立てて崩れ落ちて行っている事に、なんであんたは気がつかないのかと書いているまでだ。

 まあ上映反対の人のほとんどが映画の内容について論理的な批判をしている訳ではないので仕方ないとしても、彼等がどういう主張で支持を広げようとしているのかが、いまいちようわかりませんな。たんに日本人の民族意識の識域下の部分を揺さぶる事によって、感情的に同調者をあおり、別なる目的・・・それが国粋主義か愛国心かはわからんが・・・に駆り立ててひとつの勢力として利用しようとしているのかもしれんし・・・もしそうである事が分かったなら、火炎瓶と時限爆弾で粉砕しにいかなあかんことになるが、そんなときがこない事を祈るばかりである。とにかく、できるだけブログに書かれた事については、ブログにコメントしていただけるよう、お願いしたいものですな・・・こんなこと読んでへんやろけど。

posted by jakiswede at 16:08| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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