「里カフェプロジェクト」と勝手に命名した一日。日本におけるForroトライアングルの第一人者、パンちゃんとその友達の3人が手伝いにきてくれた。まずは夏野菜の整理。通常、私はズッキーちゃんは最後まで見届けるのだが、今年は長生きした上に段取りもタイトになってきたから、泣く泣く首をぞかいてんげる。これねえ、最後まで生き残ったズッキーちゃんやねんけど、右上のあたりが株元で、当初虫に食われて茎の半分くらいが腐った。それを補修しながら支柱仕立てにして育てて行ったんやが、あるとき葉っぱと実の重みに耐えかねて真ん中で折れた・・・んやが、首の皮一枚でつながってて、その先が匍匐前進して左の方まで行った。健気やろ ? でも、もう実が育てへんようになって収穫はなかった。一方、折れた株元からは、ずっと後になって腋芽が出てそれが画面手前の方に少し匍匐前進しはじめてた。でもこちらも身がならずにだいぶ経った。なんかズッキーは見てると生命力を感じるねん。
で、こいつを除草していったん広げ、ここはタマネギの定植するから、籾殻と牛糞と灰入れて混ぜてこのように山形に起こして二週間ほど置く。タマネギ用には、瓜科の跡地二畝 (右側) と、左側はソラマメとエンドウ用に、サツマイモの跡地一畝の土作りをした。豆の方は、逆に肥料分は少ない方が良いので、籾殻と灰だけ。右奥に、先日稲刈りした赤米が見える。その畝は、隣とあわせてイチゴの定植にあたる。
それをやってもらってる間に、私は切り藁をまんべんなく撒いた田んぼに米ぬかを100kgほど撒く。これをまずはまんべんなく鋤いて・・・
このように畝を立てておく。こうすることによって、切り藁と米ぬかが混ざって醗酵して肥料になる。畦の黒豆を収穫した後、もう一度鋤き直して天地返しして畝を立てて、冬の寒気にさらす。こうすることによって、雑草の種を幾分か挫く事が出来る。
このまま畑にでも出来そうやな・・・
さて私は絶対にただのドンビャクショウで終わりたくはない。何のために農業を志したかというと、正しい飯を食うために他ならない。つまりここでは、遊びにきた人は農作業をする事よりも、ここで穫れるものを使って、自分たちでランチを作って自分たちで食ってもらう事に主眼を置いている。これすなわち「里カフェプロジェクト」・・・ドンビャクショウというものは、作る事には熱心だが、使う事には意外に素っ気ない。調理法を知らない人が多いように感じられる。それは、私にとっては本末転倒であって、作るために食うのではなく、食うために作るのだ。あたりまえやと思うんやが・・・初めて就職した会社のワンマン社長に向かって、余りにも残業がきついので「僕は働くために飯くうとんちゃいまっせ、飯くうために働いてますねんで」と豪語し、周囲が落雷に備えて一斉に身構える中、社長が「なるほどな」と言うて以後、なんと午後8時以降の残業禁止令が発令された事を思い出す。おかげで営業社員は、時間を示し合わせて帰社する事もなくなり、さっさと仕事を終えてさっさと帰って業績も改善したのであった。
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- Farminhos連絡・脱穀は10/07 (木)