ちょっと聞いてもらおか。世の中、便利になったのか窮屈になったのか、例えば製品が改善されるということは、それまで出来ていた事はすべて出来た上で、さらに可能性が広がるということを意味するはずやのに、広げすぎた風呂敷を閉じる事が出来ず、苦し紛れに基本性能の方がないがしろにされすぎてやしませんかねえ。
特に家電製品がひどいんやが、一番笑うたんは乾電池の使えない「ポータブル」ラジカセ・・・軽量化のあまり100V電源でしか使えへんの。それ以来、家電製品は買うたんびにひどさを再認識するんやが、今回は全然笑えないトラブル。
2006年に購入したMacBook, Intel CoreDuo, MacOS10.4.11 (現状) の冷却ファンの音が不規則に大きくなった事と、内蔵DVDドライブが不安定になってきた事と、ハード・ディスクの断片化 (5年も酷使したら、なんぼジャーナリングしても限界あるんよね) が原因と思われるパフォーマンスの低下が著しくなってきた事で、予防的措置として、冷却ファンとハード・ディスクの交換に出したのであった。
戻ってきてから、バックアップ・データを戻して使い始めようとしてカーネル・パニック・・・と、ここまでは書いたが、そのあと、結局物理的な損傷がないことだけは診断されたので、購入当時のMacOS10.4.6のDVDから起動してジャーナリングした後にこれをインストール、現状までソフトウェアをアップデートしたまではよかったのだが、再起動した後にインターネットにつながらなくなってしまった。なにをどうしてもダメ。プロバイダの問題かと思って電話しても不明、AppleCareに電話しても結局金だけ巻き上げられそうなのでサポートを辞退。自力で原因究明すること丸三日で、ようやくわかりかけたことは、どうやらセキュリティ対策用のアップデートに問題あり。いったん、というか何度目かわからんほど初期化した後、アップデータをインストールする際に、手動でMacOS10.4.11の最終セキュリティ対策用ソフト「SecurityUpdate 2009-005」だけを外して再起動したら、どうにかインターネットには繋がった。
しかし、OSもブラウザも5年前のSafari3なので、見られないサイトが山のごとし。Safari4に上げたいが、それには「SecurityUpdate 2009-005」が必須なので、それができない。つまりここ5年間の暗号化技術の進歩は凄まじく、その流れについていけないということがこんな形で現れたわけだ。この症状はハードディスクの交換が原因で起こったのだから保証期間内であろうと解釈して、再びAppleCareへ電話するも、あくまでも本体の購入からの計算ゆえにとっくに保証期間は過ぎていると譲らず、ならば「SecurityUpdate 2009-005」だけを外して再起動したら改善された事実をどない説明すんぢゃこのダボ、と食いついたら上司が出てきて対応しよった。
要するにねえ、2006年に購入したMacBook, Intel CoreDuo, MacOS10.4.11の状態で、MacOS10.6に最適化されたハードディスクを移植すると、「SecurityUpdate 2009-005」が不具合を起こしてインターネットに接続できなくなる症状が確認されたのである。しかし残念ながらこれに改善策はない。「改善」するにはOSを10.6に引き上げることが推奨されるのだが、このMacBookでは、メモリもCPUの速度も不足であるので本体買い替えとなる。となると、周辺機器とアプリケーションが一式買い替えざるを得なくなるであろうから・・・要するにこれはアップルの企業戦略。持てる能力をサラミのように薄く切り刻んでおいて小出しにし、限界が来るとわかっていながら引き延ばして上位機種を出す。すると「社会」はそれに対応せざるを得ず、ユーザーも同じだから自社製品と関連企業の商品が売れる仕組みである。
さもなくばセキュリティ対策を犠牲にして全てを5年前に戻すしかない。対症療法ならぬ退症療法としか思われないのだが、それはさておき我慢ならぬのは、なんと自分のメール・サーバにもアクセスできないことである。私のサーバ「me.com」はOS10.5、Safari4以降からのサポートになっていて、現状ではメールのダウンロードすら出来ない。ハードディスクさえ交換しなければ、こんなことにはならなかったのに、カネかけて不便を買うてしもた。まあいつクラッシュするかわからん状態ではあったんやけどね・・・というわけで、自転車でネットカフェに通うのである。
なぜ自転車で通うかというと、じつは命の次に大切な愛車カリーナちゃんが植物状態に陥ってしまったからである。総額30万円をつぎ込んで、この激レア車をレストアして車検まで通したのはよいが、車検に関係のないショック・アブソーバー交換の際に最後の仕上げの段階でブレーキ・キャリパーの取り付け部分が破損、しかも修復がきわめて困難な状態ということで、マフラーもタイミング・ベルトも苦労して部品探しまわって交換したのに、このままでは陸運局から戻ったまま1キロも実走せずに廃車・・・まさか、嘘やろ ??
だいたいやねえ、こういう基本性能の確かな車をどこのメーカーも作らんのがいかんのよ。エンジンは全て横置きやし、電装が切れたらハンドルも回されへんし窓も開かへん、エアバッグとかABSとか偉そうなもんはついてるくせにボディなんかビールのアルミ缶ほど薄いやんか、あれで人の命が守れますかね。「クリーン税制」とかいうて、私のような古い車には増税してプリウスみたいな車は半額、燃費が25km/lものびますて仰々しく宣伝してるけど、私の車は25年前から25km/l走ります。驚きでもなんでもない、ちゃんとカタログに書いてある。その通りに走る。だいたいねえ、自重900kgそこそこのカリーナと1,200kgほどあるプリウスと、どっちが動かすのんにエネルギー要るのよ ?? 子供が考えてもわかること。プリウスなんて車はね、実は製造から維持と廃棄までにかかる環境負荷が非常に大きいのに、そのケツから放り出される排気ガスがちょっと少ないだけで、そこだけをもって「エコ・カー」、つまり自分だけは「出して」ませんちゅう責任転嫁がそのまま走ってるような恥ずかしい車やと思うよ。今日かて自転車で国道走ってたら、信号の手前でプリウスに巻き込まれそうになったわ・・・まあ、それは偶然やけど。それにしてもエコ・ドライブがあって初めて、エコ・カーがあると思うんやけどね・・・世の中みんな履き違えてるよね・・・そんななかでカリーナはスクラップにされてしまうねん。よう走るのにね・・・
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