2011年08月05日

20110804 コシヒカリ穂孕み

 

KIF_9330.JPG

 

 私の田んぼのコシヒカリの穂孕み。全く稲作カレンダー通りである。あたりまえのこととはいえ不思議なものだ。こうした成長の過程を見るにつけ、私が米を作っているのではなく、稲は自分の力で育つ、私はそれを少しお手伝いさせていただいているだけだと実感するのである。もうすぐ花が咲く。そうすると田に入ってはいけない。つまり除草は出来ない。逆に言えば、これまでに除草は完了させておかなければならない。幸いにして、私は今シーズンの雑草との闘いに勝った。あのオモダカは、田のあちこちに散見されるものの、稲の勢力の方が圧倒的に勝っていて、孕みはじめた穂や花を傷つけてまで取り除く必要は無い。

 

KIF_9328.JPG

 

 黒米の穂孕み。一部は既に開花している。これまで葉を高らかに茂らせ分蘖し根を張り、まっすぐに生長して来た稲が、新たな変態に直面する。産みの苦しみは、一瞬稲の生長を阻害し、あるものは体の変調を訴え、あるものは枯れてゆく。これに打ち勝ったものだけが、やがて秋に実りを迎えるのである。あたりまえのこととはいえ不思議なものだ。今後私が彼らに出来る手助けは、カメムシがつかないように、畦周辺をこまめに草刈りすることくらいである。あとは、天が実りに導いてくれるはずだ。これでコシヒカリと黒米の稲刈りの日程は、9月17-18日 (土日) と決まった。

 

KIF_9337.JPG

 

 出穂期にかけて彼らは水を多く必要とする。一方、晩稲の方は逆に水位を下げて今一度根に喝を与えるべき時期である。ひとつの田んぼでこのように相反する水管理をしなければならないので、今シーズン私は田んぼの区切り方を大胆に変えて実験している。暗渠のふたを外して排水しながら、晩稲の畦を切って表層の水を流し、コシヒカリと黒米には排水溝を補修して塞ぎ、水路を区切って水を供給する。それも数日のことである。週末には晩稲の除草を終え、田んぼ全体の水位を一杯にまで上げる。この仕組みがうまく行くかどうか、この一週間にかかっている。

 

KIF_9340.JPG

 
posted by jakiswede at 00:34| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。