百数十年前に製造つれた木製の唐箕。右のハンドルを回すと左に風が送られ、莢や籾殻などの混じった穀物を上の漏斗から落とすとその風にあたって、重い実は真下の出口に落ち、軽い実は少し飛ばされて左の出口に落ち、殻は更に左の排出口から飛ばされるという仕組みである。
その羽の一枚がどうしてもどこかに当たって回らなくなっていた。修理しようとしてよく観察すると、羽は楔で固定されている。写真ではわかりにくいが、手前の楔は右手が幅広で、奥の楔はその逆になっている。これを調整して羽の固定と長さを微調整出来る構造になっている。手前の楔を緩めると、当たっていた羽が外れた。
その羽は、あちこちにぶつかって割れていたので、まずはこれを貼り合わせる。
更に良く観察すると、この板は手鉋で、風がよく送れるように中程は薄く、また強度を維持出来るように両端は厚めに仕上げてある。一枚の板とはいえ、実に見事な仕上げであった。
それを再び内部に組み付けて、羽がどこにも当たらないように調整しなおしてから、楔を固定して、莢と埃まみれの豆の選別を続行した。
しかしやはり結局はほとんどを手作業で剥き続け、ようやく二日がかりで丹波の黒豆の脱穀を終えた。莢が硬かったのは夜露のせいではなく、脱穀の時期の見極めが早かったためである。しかし朝夕には鳩が群がりはじめていたし、これ以上遅らせる訳にもいかなかった。今思えば、脱穀したものを箱などに入れて更に天日で乾かし、莢が乾いてからたたいて唐箕にかければ、もっと早かったかもしれない。今年は枝豆としてもずいぶん収穫して、「六甲山カフェ」で売ったり料理にして出したり、かなり消費したのに、黒豆でも十分すぎる収穫量であった。
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