新畑の観察。かねてよりご説明申し上げている通り、ここは10年来農薬や化学肥料を使わずに稲作されて来た田んぼである。従って土壌の性質は酸性に傾き、養分が少ない。畑にする前に、全体に相応の肥料を鋤き込む事も提案したが、ここで無農薬有機栽培に取り組みたいとする仲間の意見を容れて、なにも投入せずに始めることにした。しかし、そのやり方を提唱した人たちは一度もここを訪れる事なく、それとは関係のないほぼ全くの素人数人の手によって維持されることになった。その経緯を踏まえ、隣接する地主様の畑の出来具合と比較することによって、新畑における野菜作りについて、現状を総括しておこう。先ずはナス科のトマトである。漸く1段目が熟し、2-3段目が結実している。真っ赤に熟した物は、早速カラスにつつかれている。なにもこんなとこつつかんでもお隣は鈴なりになっとるちゅうに・・・
お隣の畑では、柵を補強し続けなければならないほどの豊作である。この程度のネットであれば、カラスはネットに掴まってトマトをつつく。
ナスは、こちらではようやく春先に店頭に並ぶ苗くらいの大きさである、もう立秋を過ぎたというのに・・・
お隣では、既に秋ナスの収穫用に切り戻されて、そこからまた花が咲いている。
ピーマンは、こちらではどこにあるのかわからん程小さいのに、
お隣では支柱を立てて枝を支えなければならないほどである。
キュウリのネットはスカスカで、採れるには採れているが、下葉をみれば、もう息切れで収穫期満了の感がある。
お隣は既に「上がって」いる。時折ヒョウタン型にくびれた実がつくだけ。
ニガウリも、こちらではやっとのことで実をつけはじめたのだが、
お隣は分厚い緑のカーテンに実もたわわ。
サツマイモも漸く蔓を伸ばしはじめたところで、
お隣は足の踏み場も、雑草の付け入る余地もない。
唯一自慢出来るのが大豆で、
これは質・量ともにこちらが上回っている。
しかし、私の得意中の得意のズッキーニは、なんと初めての粗チンがアルビーノで痛々しい。一方、下のように「ズッキーニてどないして食べんねん ?? 」とおっしゃるお隣の畑のズッキーニの逞しさよ・・・
さてこれらの違いは何処から来るものか。先ず最も大きな違いは、お隣はほぼ全て購入苗で、同じ時期に種蒔きをして自然環境下で育苗した私とはスタート・ラインが全く異なる事。その後の生育も、畑なりの肥料を施して来られたとお隣と、「外から持ち込まず外へ持ち出さず」の鉄則に従って、一切肥料を施さず、手入れだけで育てようとした事の違い。もともとの土中養分が、田んぼと畑では違いすぎる事・・・などが挙げられる。さて、ではこれからどうするか、この結果を見ておとなしく大量の肥料を購入し、まんべんなく土に入れて来シーズンからの収穫を期待するのか、またはそれぞれの作物の特性を生かして、収穫は望めずとも野菜を作り続けることによって、持続可能な循環農法を目指すのか・・・その場合「外から持ち込まず外へ持ち出さず」の言葉通りに、収穫すら持ち出せなくなる可能性があるが、それでも良いのか・・・契約更新は11月であるので、その頃までに皆様のお考えを確認しておきたいと思いますので、メールでお寄せください。別に3反の畑が空いてくる話も、進捗あり次第お知らせします。
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