2012年09月15日

20120310 Фуркат отель

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 サマルカンドは、私にとって中央アジアの憧憬の地であった。何がどのように憧憬の地であったかということは、大変長くなるのでまたの機会に譲るとして、到着したのが夕刻であったのと、空気が大変冷たくて凍えそうなほどであったので、とりあえず最も有名な「レギスタン広場」だけを垣間みて寒さのあまりようやく見つけたレストランに暖を求めたのであった。なんせ通りがだだっ広くて建物が物々しくてなあーんもないんよね、ちっとも親しみやすくない。一日中窮屈なシェア・タクシーに揺られていたので疲れてもいたのだが、広場の前のメイン・ストリートに煌煌と明かりを灯してるレストランが、外国人観光客向けでない訳がないのは百も承知の上だったが、とにかく気が挫けそうになるほど寒かったので入ってしまった。これでもね、今回の旅行中でわりとまともな食事だったんよね。手前の丼に入ってるのが「ラグマン」といって、ウイグル由来の料理らしいのだが、要するに「ラーメン」である。これをメイン・ディッシュにしてヨーグルトや山菜のお浸しやナムルのようなものを選んで、ナンにチャイという「フル・コース」・・・これで2人前でUSD10くらいだった。てせもこれはここの庶民感覚からすると高いんよね。しかも、ウズベキスタンを代表する料理の一つとして名前の挙がる「ラグマン」・・・確かに具沢山でスープとしては美味い。ナンがもう少し美味ければある程度許せるのだが、中に入ってる麺があかん。私は常に箸を持参して旅行を致すので良かったのだが、これをスプーンでどやって食えちゅうねん。麺はくたくたで掴むとすぐ切れるし、ただの小麦粉のぼんやりした長いものでしかなくて「腰」という感覚がない。クノールのインスタント・スープに入ってるアルファベット・マカロニよりもあかんかったね。次に期待しょーか。


 


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 で、宿泊したFurkat Hotelの朝食がこれである。数種類の「ナン」というかパンと、スモモのシロップ付けのようなものとフルーツである。これにチャイが通常つくのだが、もう甘味攻めに嫌気がさしてきたのでコーヒーを頼んでおいた。むろんインスタントしかないので、ネスカフェと湯を持って来るのであるが、それとてこの国ではほとんど期待できない。コーヒーを飲むという習慣がなさそうだ。しかも、そういうイレギュラーなことを頼むと、それだけがとんでもなく遅くて、しかもぬるま湯だったりするので、ま、貧乏旅行やしあんまりごちゃごちゃ言わんようにしょーか。参考までにホテルの紹介記事のリンクを貼っておこう。


 


http://www.uzbek-travel.com/component/hotels/hotel/148.html


 


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 さてこのFurkat Hotelには、屋上に展望テラスというものがあって、それはこの長い閉鎖的な状況を耐え忍んできた国にあっては珍しいものなのだが、もともとラテン的な気性の激しい私としては、インターネットによる事前調査でめざとくこれを見つけ、宿泊希望候補に挙げていたのであった。しかし、この朝はどんよりと曇り、ご覧の通りの積雪とややもすると吹雪で、とても観光に出かけようという気がおこらない。テラスにも雪が積もっていて、腰掛け類すすらなく、全くリラックスできずに降りてきてしまった。


 


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 雪化粧のレギスタン広場を背後から遠望するのもまた、いと寒々し。


 


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posted by jakiswede at 00:14| Comment(0) | ウズベキスタンへの旅2012 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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