さて現実に戻ろう。本田の方は、晩稲の稲木を組んであったので、脇田よりも後始末が遅れている。先ずは脱穀後放置してあった稲藁を切る。
これらはインディカ米の藁であるが、非常に上質だったので、脱穀したその日に100束ほど確保して納屋に取り込んだ。
それらは資材として保存しておいて、残りを切り藁にして、田んぼにまんべんなく撒くのである。
押切で切り刻む。始めた頃は一日中かかったものだが、慣れとは恐ろしいもので、この程度なら数時間もかからんうちに済む。
今年は、冬季湛水といって、冬の間中田んぼに水を貼っておく考え方があって、そうすることによって有機物の分解が促進され水生雑草の種が死滅し、あるいは動物たちが生息していろいろと助けてくれるらしい。そこで畔シートはそのまま置いておいて、排水口を再建し、その周囲だけ畔塗りして水を貼ってみるのである。
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