2013年01月20日

20130109 昨年の総括

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 天は吾に試練を与えたもうた。落胆は大きく、自戒の念は深い。昨シーズンの総括も出来ないまま、早くも今年の反省である。小麦の発芽が遅い遅いと思っていたが、原因がわかった。ここには「ミナミノカオリ」という品種の種まきを昨年の11/21にしたのだが、その際、ある自然農法家の助言に従って、46℃の温湯に8-10時間浸けるという種子消毒法をとった。ところがたねまきをして3週間経っても一向に発芽しないので、12/13に、画面左手前の畝に手持ちの「ミナミノカオリ」の玄麦を消毒せずに蒔いてみた。それがこの写真である。後から蒔いた芽が青々と育っている。消毒の方法以外の条件は等しいので、そこに問題があった事がわかる。今シーズンの麦の収穫は、ほぼ諦めた方がよさそうだ。


 さて、昨シーズンの農作業の総括をしておかなければならない。まず、もっとも反省すべきは米作りであった。種まきの時期を天候の予測を謝って遅らせた事によって、開花までに充分な分蘖が得られず、あるべき収量から7割程度の減収になった。稲は南方の生き物である。基本的に日本で栽培するのは簡単ではない。従って、最低気温の上がるGW以降に種を水に浸すのではなく、4月下旬には浸水して保温に努め、GWには苗代への種まきを終えておくようにしたい。その後の管理については、特に問題はなかった。次に畑である。苦手とするナス科の、ナス・トマト・ピーマン・シシトウ・トウガラシについては、注意深く世話したにも関わらず、今年はついに夏には間に合わなかった。しかし諦めずに観察を続けていると、ようやく秋口になって収穫できはじめた。今回は、ナスとトマトも種からの栽培であって、いずれも初めて成功したのだが、その性徴・・・失礼、成長の様子を見ていて思う事は、まずトマトは日本の気候風土に合っていないから、基本的に栽培は難しいという事だ。だからハウス栽培が中心になる。自然栽培に近づけようとするには、少なくとも4月下旬頃には種まきをして、簡易温室を作るなどして保温し、5月中には定植したい。ほかのものについては、問題な臭い倍できたが、唯一ニガウリの稔りが極端に悪かった。これも南方の野菜である。しかし例年なら8月には稔りはじめて、最盛期には毎日食べ過ぎるほど採れて、それを漬物にしたり、刻んで乾かして茶にしたりするほどだったが、今年は、何日かにひとつ採れるか採れないかというペースだった。自家採種したものなので、もしかしたら先祖返りなどの障害が出たのかも知れない。サツマイモは、依然として収穫した後の保存に問題を残したが、来シーズンからは植え付け量を半分以下に落として、無理なく消費できるようにしたい。


 残る深刻な問題は、果たしてこの圃場をいつまで使えるか、そもそも私がここにいつまで住み続けられるか、という問題だ。しかしこれについては、今からああだこうだと心配しても始まらない。ただし、新天地を求める情報収集だけは、怠りなくやっておく事になるだろう。


 

posted by jakiswede at 14:25| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2012 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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