バイト先の店長がカホンの手作りにご執心で、いろいろ工夫して凝ったものをお作りになるのだが、日本人の悪い癖で、初めから仕掛けや構造に興味が行くものだから、作れば作るほど、どんどん複雑怪奇なものになって収拾がつかぬ。それで、わざわざ作業場にまで相談に来られるので、手を休めるものだから作業に支障を来すようになったので、ここはひとつカホンの初心に帰っていただこうと思う。私にとって最も難儀な課題は、カホンの裏面のサウンド・ホールの加工であった。もちろん量産するのならサークル・カッターを買えば済む事なのだが、なんせ高い。そこで、適当な木切れにカッターの刃を固定して、ぐるぐる回して少しずつ切る事を思いついた。木切れには、裏から釘を打って中心を出している。
少しずつ丁寧に切り進めて行くと、2時間程度できれいな穴が空く。もちろん刃の角度や深さの調整は、そのつど必要になるので、木切れに固定したねじの位置をずらして行う。切先が鈍れば、刃もカットしていかざるを得ない。刃がたわんで円周から外れた軌道を描かないように、刃先をしっかり木切れに固定してゆっくりと回していく。
今回のカホンは最もシンプルなものである。大きさはワインの木箱を踏襲していて、材質はシナ合板、打面は3mm、その他は全て9mmの厚さである。接合部には支柱を使わず、あえて直接貼り合わせ、釘で打ってある。打面も、ねじ止めをやめて敢えて釘打ちである。下の方はしっかり密に打つ。上の方は、やや間を空ける。このようにすると、下の方で低音、上の方で板がたわんで指先でバズル音が出る。これを手先で叩き分けていくのが、カホンの基本的な奏法であり、中に仕掛けをするのは、あくまでも補助的な追加である。叩き込むほどに、板が馴染んで、音が枯れていく。
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