2013年12月18日

20131205 不耕起ジャガイモ栽培

 

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 不耕起栽培ジャガイモ篇。2013/05/13、冬を越して枯れしぼんでいくアブラナ科の間に4月下旬に植え付けたジャガイモは、芽掻きのシーズンを迎えるまでは順調だった。アブラナ科は地上部で結実してゆき、ジャガイモは地下で育っていくので、生育圏が異なるし、入れ替わっていくものと考えたからだ。しかし、これは不用意な判断だった。


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 05/26 芽掻きしはじめた数日後に、あちこちのジャガイモの葉が黄変、なかには枯れてしまうものもあった。アブラナに混じって、多くのコリアンダーも冬越ししており、これらはセリ科で勢力が強く、ジャガイモと競合したのかも知れない。


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 06/01 手入れの甲斐なくまさかの全滅・・・畑を観察していると、ジャガイモと入れ替わるであろうと予想したアブラナ科は、高く伸びトウ立ちして開花結実。つまり彼らが生涯を終えるにあたって大きなエネルギーを使ったので、ジャガイモが生長できなかったのかも知れない。


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 07/13 夏野菜の種蒔きのため畝を整理していると、いくつかの発芽したジャガイモが転がり出た。春に植え付けた種芋なのか、それから結実した子芋なのかはわからない。しかしこの季節に発芽してくるのは、もしかしたら周囲のアブラナ科が枯死するのを待っていたのかも知れない。


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 09/24 夏野菜の最盛期を過ぎて草取りをしていると、いくつかのジャガイモの芽が顔を出していた。もしかしたら、これで秋じゃがが収穫できるかも知れない。知れない知れないばかりでなにがなんやらだが、ジャガイモに関しては、植え付けからかなり優位においた方が無難なようだ。例年、一畝で一年分食べるに余るほど収穫できるからだ。それにしても全滅とは・・・多様な植生の中で栽培する自然農法はいかに困難なことか・・・


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 10/31 手前は、なけなしのジャガイモを種芋として植えたもの。間引きと土寄せを終え、気温の低下が早いか芋の肥大が早いかの秒読みを迎えている。一方その奥は、自然発芽した春植えのジャガイモ。白菜やラディッシュに囲まれて「またかよ」って感じやろね。


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 11/12 霜にそなえてジャガイモを不織布で覆う。


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 11/14 初霜。周囲の農家の秋ジャガの葉は枯れ落ちたが、不織布の中の私のジャガイモはまだ生きている。


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 12/01 秋ジャガイモは芯まで枯れてから収穫する・・・ということは知っていたのだが、にわか百姓の哀しさで、春に植えるジャガイモと秋に植えるジャガイモとでは、品種が違うことを知らなかった。春用のメイクインを秋に植えた結果・・・


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 まあ、少ないながらも採れるには採れた。これは不耕起や自然農法が原因というより、ジャガイモを取り巻く植生を理解せずに植え付けたことによる失敗と見ることが出来る。来年以降は畝回しに注意する。

 
posted by jakiswede at 23:11| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2013 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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