初湯堰。画面左奥に見える山は六甲山である。その麓がだいたい有馬温泉にあたり、ここは六甲山の北麓、左上から右下に流れる川が有馬川である。端の下を流れてくる川は、名前は知らないが有馬川の支流であろう。これは阪神流通センターを通ってくる。上流にゴルフ場がある。有馬川も有馬温泉街を抜けてくる川なので、そんなに水質は良くないだろう。ここは平田のちょっと下流にある合流点で、我々の集落の水利組合は、ここで有馬川の一部を堰き止めて左の水色の水門から農業用水をとっている。用水路は平田の集落を通って、塩田の新池に流れ込む。その水を使っているわけである。そんなに清い水とは思われない。しかしこれが現実である。清水を求めて山に入ろうか・・・縁があれば、山暮らしもしてみたい。初湯堰というのは、川に堰を設けて用水路に水を引き込めるようにする作業である。具体的には水利組合の各戸が持ち寄った肥料袋に用水路の掃除と掘り下げを兼ねて土砂を詰めて川へ総出で運ぶ。取りあえず岸辺に置いて水量を見ながらこれを流れに投入する。しかし、大雨で増水すればたちどころに流されてしまい、当然、堰も壊れる。そうすればやりなおしである。こんなことをやっているのだが、今年は初めて「ビニールが散乱するからやり方を変えないか」という話が出た。当然、この肥料袋は、いずれ逃がされて下流を汚染する。その下流には、この水を農業用水に使う人もあるし、ビニールが風化して粉砕されれば、鳥が飲み込んで苦しむかもしれない。しかし、まだまだ百姓の意識は、そのような問題にまで至っていない。組合の作業とはいいながら、これはれっきとした汚染物の投棄であると、私は思う。ともあれシーズンが始まった。これから空きの水止めまでに、都合6回程度、この水門の開閉と水路の点検や清掃の作業が、当番制で回ってくる。
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