2014年06月06日

20140524 谷上マーケット

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 (タイトルと写真は本文とは一切関係ありません)


 私は京都でいやな思いをしたことが一度もないということを何度か書いてきたのだが、実際仕事をしていても旅行をしていても、ないのだ。それは滞在時間が短いからではないのかと訝る向きもあろうが、生活のほとんどを依拠していた大阪でさえそんなに多くはない。しかし芦屋から神戸にかけての阪神間西部では、いやな思いをさせられる頻度が極端に多いのだ。それには、なにか地理的な要素や人間関係社会の何らかの要素が、私と会った人に作用していて、それが私にいやな思いをさせる頻度を上げているとしか考えにくい。もちろん良い思い出もある。

 神戸はヤクザの街である・・・といえば語弊はあるだろうが、日本最大の指定暴力団山口組の存在は、神戸という町の歴史と伝統と文化と精神に色濃く影を落としているといわざるを得ない。ヤクザ・・・つまり法治とは別の論理体系で動き、それに与しない人間を暴力を以て意に沿わせるか排除する集団のことであるが、要するに社会通念とは全く異なる常識を自らでっち上げて、相手をそれに従うように強要し、従わなければ暴力を以てしてでも従わせようとする人間の行動を見慣れているのである。黒塗りの外車の列が目抜き通りの赤信号を堂々と通過してきて、横断歩道を渡る歩行者を蹴散らすのをポリ公が黙認することなど日常茶飯事だし、山手の高級住宅街に銃声が響くことも珍しくない。なんか、そういうことに慣れてるんよねコイツラは・・・挙句、コイツらはヤクザを見習っておよそ他所では通用しない屁理屈を以て一般人をねじ伏せようとし、意に沿わなければ潰れるまで攻撃するという悪弊を身に付けてしまった。特に阪神淡路大震災以降がひどい。どこで拾ってきた被害妄想なのか、その裏返したる選民思想なのかは皆目分からないが、コイツラは日本の中でも別の法律で動いてる。農業委員会もしかり、チームなんちゃらもしかり、あげつらっていけば私の経験だけでも枚挙に暇がない。

 昨日今日と幸せな時間の続いた「谷上マーケット」の帰りのことであった。私は出店荷物の運搬とテーブルに共用出来る便利な道具として、中古で良いからリンゴの木箱を探していたのであるが、それをたまたま有馬街道沿いにある古道具屋の駐車場に山と積まれてあるのを見つけたのである。「ご自由にどうぞ」・・・欲しいと思っていたら必ず見つけるのが私の常であって、今回もさすがオレ状態で、ほくほくとその空き地に車を乗り入れてきれいなのをふたつ選り分けていた。すると、店の方からおやじが飛び出してきて「勝手に持って行くな !! 」と怒鳴りよる。まあいまでは私も恥ずかしながら神戸市民であるよってに、この人の場合は「ご自由にどうぞ」と書いてあっても「勝手に持って行くな !! 」ということになるのであって、まあそこは穏便に謝罪しようと思ってお詫びの言葉を申し上げ、箱を元の位置にきれいに戻した上で、深々と頭を垂れたのであるが、なにを思ったかこのおやじ、「無断駐車は罰金一万円や」とぬかしよる。そこでお言葉を返すようではございますが、「ご迷惑をおかけしました。すぐに出しますからご容赦下さい」と申し上げておるのに、「ならん、出したかったら一万円払え」とわめきながらズルズルとトラロープを引っ張って駐車場の出入り口に張ろうとした。私は車を飛び出して、少々言葉を荒げながらそれを制止しようとして肩につかみかかったのだが、「なにをする、暴行すれば警察に通報するぞ」などとほざきよる。あかん、相手になるだけ無駄やと思うて、無理やり出たるべく車の鼻先だけ道路に出して手を振って流れに割り込ませてもらおうとするんやが、交通量も多く流れも速かったので、出るに出られへん。そこへおやじがボンネット越しにロープを張ってしまいよったんで、もう喧嘩にならざるを得ず、おやじを追って店に入ったのだが、奥の事務所に入ったきり施錠してしまいよった。大声でわめいたり扉どついたりしてたんやが一向出てくる気配がないので、裏手へ回ってみたらそっちにも扉があって鍵がかかってる。窓から見たら無人らしい。やられた。しゃあないから車を元に戻して、歩いて近くの交番まで行ってみた。そこも無人やったんで、備え付けの電話で管轄警察署に連絡したら、「すぐに行きますから現場で待ってて下さい」ということで、もうリンゴ箱ふたつでややこしいこっちゃと思いながらも歩いて戻ったら、なんと警官とおやじが並んで私の車の脇に立っている。私が通報したから警官が来たと思ってたら、その警官はおやじの通報で駆けつけたという。なんとなれば、自分の駐車場に不審な車が止まっているから見に来て欲しいと通報して、先程の交番の警官が駆けつけたというのである。とんでもない話のすり替えや。私は事実経過をその警官に説明したのだが、その警官はおやじに通報されてやってきたので、一応おやじの言うことを先に聞いている。おやじが一貫して「善意の保管である」と主張するので、状況は矛盾しないのである。私も私の経緯を説明したのではあるが、そのときには例の「ご自由にどうぞ」の看板が撤去されていて、私の話の方に矛盾が生じていた。結局のところ、その場で穏便に私が謝罪するのであれば車を解放する、しかしあくまで私が身の潔白を主張するというのであれば、署までご同道願いたいというので、もう疲れてしまって、調書もなにもとらないという条件であれば曲げて謝っても良いということで、なんとかその場で解放された。おかげでバイトに一時間も遅れたのである。時給780円返しやがれこのくそあほんだら。ほんまにリンゴ箱ふたつでややこしいこっちゃ。タダほど高いもんはない。ほんまに神戸というところは怖い怖い。

posted by jakiswede at 02:42| Comment(0) | cafeminhos | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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