2015年05月19日

20150518 Ortiz Consort 26

KIF_0120.JPG

 http://www4.kcn.ne.jp/~ortiz/concertsguide.html

 「オルティス・コンソート」第26回定期演奏会に客演させていただきます。今回の演し物は「ガンバ夜明け前・楽弓からガンバコンソートまで」と題しまして、前半では、ヨーロッパで行われるようになった擦弦楽器の合奏形態が、古来よりどのような変遷を辿ってきたかを、ごく簡単に辿り、後半ではルネサンス期に絶頂期にあったガンバ・コンソートの醍醐味を味わうという遠大な趣向になっております。「ガンバ」というのは「脚」という意味のイタリア語で、今のヴァイオリンのように肩に構えて弾くようになる前、足に挟んで演奏したことから、これを「ヴィオラ・ダ・ガンバ」といい、更に略して「ガンバ」というわけです。当然、私にこのやうな楽器を演奏できるはずがありませんので、なんと私は打楽器です。しかも、ブラジルでビリンバウとして良く知られる「楽弓」のアフリカでの奏法を皮切りにして、ナイジェリアのトーキング・ドラム、そして、なんと・・・ (^^) ・・・悪霊を追い払う儀式に使われる南コンゴの伝統楽器、世界にも稀なる膜面太鼓「ditumba」も登場します。なんということでせう。典雅なクラシックのコンサートに、しかも由緒あるカトリック教会に、このやうなモノを持込んでよいのでありませうか・・・そんなワクも国境も音楽の明日のためなら断固粉砕するところがここのマスターの偉大なところであり、何十年にもわたるアカデミックな音楽教育を屁・・・いや、経、押しも押されもせぬ日本の古楽演奏の第一人者と私を同列に扱うその無謀、破格の扱いに光栄の行ったり来たりしている私を横目ににらみつけて、本日早朝より出演者古楽界の重鎮を呼び集められての厳しいリハーサル、楽譜を配ってあるのだから自分のパートを完全にこなしてくるのは当たり前、合奏してみてどう響くかの調整のみをリハーサルでやるという極めて高度な音楽作業・・・身も心もへとへとに消耗しきって急ぎ帰途につき、夕方より深夜までバイトの重労働に耐えたら、もう翌日は完全なダメ人間・・・
 


posted by jakiswede at 13:22| Comment(0) | 音楽活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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