2015年07月23日

20150723 Tipico Oriental

KIF_0522.JPG


Tipico Oriental: Eterna Melodia (CD, Lusafrica, 56725 26258 2, 1998, FR)


Refugiate en Mi

Ensalada de Sones

Sublime Sacrificio

Habla el Amor

Eterna Melodia

Nadie

Dialogo

Por Tus Cosas

No Dudes

Huyendo de Ti

Canto a Benny Moré

Dejame Soñar


http://www.lusafrica.com


 キューバのTrovadorraを紹介したので、Trovaの流れを汲むこのカルテット、彼等なんと1945年の結成で、それにも関わらずこのアルバムが発表されるまで録音を残していなかった。演奏形式はSonやBoleroなどモダン・キューバのものだが、とにかく音の襞が深い。キューバ音楽というと、とかくメリハリがはっきりしてて乾いていて軽い、底抜けに明るいというのが常識的なイメージで、もちろんそういう演奏も多いのだが、彼等の音は、一言で言って「ダーク」、ギターとトレスの微妙なピッキングの絡み合い、声の美しさ、そして全体から迸り出る力強さは、とても年齢など感じさせないものがある。年齢を重ね、ひとつの音楽だけをやってきた者が出す事の出来る穏やかな音世界は、はっきり時空を越えるんだなと実感する。このアルバムを実現したのは、地元キューバでもアメリカでもなく、フランスにあって主にポルトガル語圏アフリカ音楽を専門にリリースしてきたLusafricaというレーベル、ちょうどそのあたりの音楽に興味をもって聴き漁っていた頃に偶然遭遇したアルバム、音作りのダークさは、プロデュースがヨーロッパ仕込みだからかも知れない。もし全員がご健在ならば、今年は彼等の結成70周年という事になろうか・・・


posted by jakiswede at 23:44| Comment(0) | 変態的音楽遍歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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