「サリー・クイーン」稲刈。
刈り進むうちにいくつか気付いたことがある。上の写真は茎が赤褐色になった状態、とくに枯れたり弱ったりしている様子はなく、実も入っている。
これはれっきとした「稲糀病」で、今年は雨が多く、晴れた日は猛暑が続いたことなど、気象条件によるものであろう。除去して糀菌を培養し、パン酵母になるかどうかやってみる。以上は除草時には見られなかったものである。
これは「爆弾低気圧」で倒されたものではあるが、葉の色が周囲と異なることから、おそらく栄養状態が偏って良過ぎたのであろう。なぜなら、葉が青く、倒れているものが、一定の間隔を持って筋状に分布しているからである。それは下の写真の緑の濃い部分と一致する。すなわち、今シーズンの田んぼは、田植え枠一台=7株ごとに溝を掘り、除草する際には平鍬で表土を掻き取って溝へ落として踏みつけるというやり方をとったのであるが、それによって溝の中の栄養分が偏って高まり、周囲の株が窒素過多の症状を起したものと考えられる。つまり他の株の7倍近い養分を吸収してしまった結果と思われる。
これを痛切に反省して、来シーズンは除草方法を変える。溝の幅も、完全に体を沈められるほどの幅に広げ、両側に向けて剪定ばさみを入れられる程度に作り替えねばならないだろう。また逆に、このことは刈敷を腐食させることによる肥料効果が、思ったより大きいことを示している。
いろんなことに思いを巡らしながら、稲刈をすすめる。上は刈り取りを待つ「豊里」、立ち姿が美しい。今日は1セット2時間の作業を、午前中に2セット、午後から2セットのつもりが3セットやってから深夜バイトへ行った。おかげで本田「サリー・クイーン」は残すところ1セット・・・
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