2015年12月04日

20151130 豊里脱穀籾摺

KIF_1620.JPG

 さて最後の山場のメイン・キャスト「豊里」である。半陸稲で根が強く多収品種である。周囲の百姓に言わすと「ブタに投げてやるようなコメや」と散々な悪評だが、調子に乗って「またあんたとこのブタは美味いもん食てまんねんな」と褒め称えたりすると、ムッと嫌な顔されてまた悪評が広まるので黙ってる。

KIF_1613.JPG

 「豊里」を栽培する利点は、なにをかくそう、この籾離れの良さである。足踏み脱穀機にかけるだけで、ほとんど唐箕による風選を必要としないほど、籾だけが奇麗に外れてくれる。ゴミや藁クズの飛散も少ない。立ち姿の美しさといい、散り際の潔さといい、そしてまた水加減を少なめにして炊いた時の美味といい、私は日本のコメとして、この「豊里」をこよなく愛する。誰がなんと言おうと・・・

KIF_1615.JPG

 唐箕にかけた順に網戸に広げて干していく。雨が心配なので、このように網戸の上に小さな替え網を敷いて、その上に籾を広げる。いざという時に、この替え網の四隅を持って回収出来るからである。

KIF_1623.JPG

 まったく有難いことに、無肥料不耕起のズボラ栽培でありながら、「豊里」は70kg超、今シーズンの稲作全部合わせて150kg近い収穫となった。誠に有難い。

KIF_1628.JPG

 最後に全ての機械の清掃をする。足踏み脱穀機の周りに飛び散ったり、唐箕で飛び過ぎたり、それらや籾摺機の内部や周囲に残った籾や玄米を全て回収する。品種は入り交じっているが、これらも立派な米である。しめて3kgほどになった。有難く精米して、感謝して、いただく。

KIF_1624.JPG
posted by jakiswede at 00:22| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2015 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: