2015年12月10日

20151209 マイナンバー郵便

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 幸いなことに私の不在中「マイナンバー郵便」が送られてきたようだ。別に欲しくもないので取りに行く気もないのだが、その後、私と勤務先との間で、マイナンバー提出についてどのようなやり取りがあったかをまとめておこうと思う。予め断っておきたいのだが、私は制度の詳細や主旨を曲解しているわけではない。私は現在個人事業者であり、勤務先とはアルバイト契約である。税金は全て確定申告しているから、勤務先がマイナンバーを必要とする事務処理は雇用保険の申告時だけである。だから実際に必要となるのは2017年1月以降ということになる。私は制度に対して反対の意思を持っているが、勤務先に番号の提出を拒否しているわけではない。従業員は、最終的には勤務先に番号を提供しなければならないが、勤務先は個人情報を適切に管理しなければならないと法的に規定されている。だから、従業員は勤務先が自分の個人番号を、どのように管理するのかを知りたいと思うのは当然のことと考える。私が勤務先に求めているのは、この一点のみであり、制度そのものについて勤務先にはなんらの要求もしていない。極めて単純明快で至極真当な要求としか思われないのだが、これがなかなか通らないのが現実である。
 つい先日、私の勤務先の別の店舗で、従業員がタイムカードを規定時間で切った後、閉店までヤミ残業している実態が、防犯カメラの映像で押さえられ、労働基準監督署が立ち入り調査した。それ以来、早出の正社員は8時間後には全員いなくなってしまい、それ以降は、ほぼ店長とアルバイト従業員だけで通常業務を回す状態が続いている。全体の作業量は年末を控えて増える一方であるにも関わらず、正社員は仕事を放置して帰らざるを得ず、残されたアルバイトだけでは判断出来ない事態が頻発し、それらは当然翌日に積み残され、翌日はその残務整理からスタートするので、積み残しが雪だるま状に増え続けている。あちこちの売場で品切れしている商品が、バックヤードに積み上げられた入荷商品のどこかに埋もれている筈だが、整理仕分けをする人員が足りないので補充出来ない。こんな状態をいつまで続けるのか、と真剣に問うたことがあるが「当分のあいだだ」という返事しか得られない。つまり、ほとぼりが冷めたら、またやるということだ。作業量に対して全く人の手配が出来ておらず、その予算もない。その膨大な隙間は社員のタダ働きで埋めるしかなく、それを支えるのは強制と精神論だ。それを問い直し、現実を見つめようとする姿勢は会社にはない。
 こんな会社であるので、当然、私の要望など本社に届きようがない。労働組合や、その上の組合連合でさえ、この問題に関してはほぼ無能といって良い。私は両者に対して、具体的に解りやすく項目をまとめて要望事項を提示したが、得られた回答は組合連合からの「ガイドラインに沿った対応を求めて行く考えです」という全く抽象的なものだけだった。個人番号の扱いについては、社員の携帯端末から本社にアクセスすれば、取扱マニュアルを閲覧することが出来る。しかしそれをプリント・アウトすることは出来ない。社内に掲示してある関係書類には、従業員が本社に番号を提出する手順や、その間の書類の管理方法については説明があるが、運用開始後の管理体制については言及がない。横つながりの情報としては、全社的に番号の提出に難色を示している従業員が少なからずあるという。しかし上からは「あとは君を含めて数人だ」といわれている。しかし私は提出に難色を示したことは一度もないのだ。運用開始後の会社の管理体制について問い合わせただけだ。しかし得られているのは、上の通り総務課からは運用マニュアルの存在と提出の仕方のみであり、一方人事課からは契約更新時に提出を義務づける項目を追加するということと、来年度からはアルバイト従業員は順次某派遣会社への登録制となるということだけだ。少なからずあるという提出に難色を示している従業員が、全員契約更新が出来なかったらどうなるのだろう。個人番号が未提出であることだけを理由に雇い止めが行われたことが明らかな場合、労働基準監督署は、明らかな労働法違反と判断する可能性が高い。勤務先がこれ以上従業員との関係を踏みにじるのであれば、横の連帯を軸に出るところへ出ざるを得ないのかも知れない。そんなことを私はちっとも望んでいないのだが、またそんなことをしてもほとんど私にはメリットはないのだが、毎日毎日バカげたことに従事していると、どんどん自分がバカげた人間になって行くような気がしてね、自分の精神はそんなに強くないんでね、会社には迷惑至極なこととは思うが、もうちょっと従業員のことも考えてほしいんよね。
posted by jakiswede at 23:14| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2015 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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