2015年12月31日

20151223 今シーズン総括

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 ようやく冬野菜がたけなわに。加工品も合わせて出荷、キムチ漬込み用トウガラシセット・干し柿・ドライニンニク・コリアンダーシードなど、乾かして保存が効くもの、ほつとくと劣化するものは加工して現金化する。といっても微々たるもんやが・・・今日は日本の祝日で、明日はキリスト教国の祝前日で、まあなんとなくおめでたいような気がせんでもないし、農作業は一応全滅続きで終ったし、たまにゃあワインでも飲んだくれて昼真っ赤らべろんべろんになろうかいなあ。選んだワインは、ボルドーの南Bergerac 、17世紀に月への旅に出て現地人と楽しく交流するというSFの草分け的作品を書いたことで有名な哲学者のCyrano de Bergeracとは縁もゆかりもないそうだが、豪快なることその名のごとく「猪の血 (Sang du Sanglier) 」の2011年、どっしーんとくるフルボディにむせ返るような分厚い芳香・・・こーゆーのんにはウチの小麦の麬を伸ばして焼いたクッキーとトルコ産ブラックオリーブのペーストなんちゅのが良う合うんや。胃袋のバイアス電圧がかかったところで、長芋そうめんに卵かけて喉を滑らかにしてメインに備える。メインは鶏鍋にハモの天ぷら、体が温まると酔いもぐんと加速して既にぐらんぐらんの状態で、ちょっと冷やし系デザートに自家製干し柿のリベンジバージョンとジャスミン茶、しめくくりは今日の出荷の際にお客様から頂いたシュトーレンにエスプレッソ・・・次の瞬間床に突っ伏して暗くなるまでおっ昼寝~~~zzz

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 しかしなんやねえ、今年はいろいろ馬鹿馬鹿しいことが重なって国の方向が大きく変わったり、プライバシーに土足で踏み込んでくるような制度が出来たり、呆れるような決定の連続で原発が再稼働したり、異常気象で得意作物がほとんど全滅したり、親しい友人が三人も亡くなったり、もうこんぐらいにしといてや、ショックに耐えられへんから・・・

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 まあ今年の農作業の総括でもしときましょか。今年は全滅が多かった。よって綜合得点は40点、したがって今シーズンの自分へのご褒美は、なし。CD爆買いも、なし。あるものを聞きましょう。さてと原因が解らん。去年まで2年続きのジャガイモの全滅も、たぶんモグラの掘った穴を通ってきたネズミによる食害であろうとは思うけれども、花の咲く前に黄色く枯れはじめたので、タイミング的に芋が出来るよりはるか前なので、ネズミの食べるような状態でなかった筈。今年は同じ条件で場所を変えただけだが、全く順調に収穫できた。

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 そのあとがいかん。キュウリニガウリ冬瓜が全滅、トマトピーマンししとうトウガラシもほぼ全滅、サツマイモが全滅、インゲンもほぼ全滅、大豆は昨年より質量ともに半減以下。おまけに干し柿全滅。結局稲作だけは昨年より良かったので食うには困らんけれども、これらの全滅の原因がさっぱり解らん。カボチャとジャガイモなど腹の足しになるやつをちまちまと出し惜しみしては食いつなぐ日々である。葉っぱものは、既に土手の雑草に切り替わりつつある。俗に言う「土が痩せてきた」状態が深刻化しているのだろうか、ためしに来シーズンは畑を二年一策とし、休ませる間に自然由来の藁などを積んで土作りにあてることにする。

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 稲作は結果的に昨年を上回る出来だった。しかし改善の余地もある。先ず苗代作り、圃場を仮の苗代にして、苗取りの後田んぼにする転換作業は以外に手間がかかり、異種混入のリスクも増える。また、密に播いてしまうと互いに牽制しあって良い苗が出来ず、疎播に心がけると間に雑草に入り込まれて稲苗が負ける。多く播きすぎると良い苗を選ぶのに時間がかかり、少なすぎると全滅の危機に曝される。来シーズンは、全く別の遊んでいる区画を苗代とし、冬のあいだにそれを整備することから始めたい。定植後の除草も、鍬で表土ごと除去すると根が傷み、除草された亡骸が堆積して栄養の分布に偏りが出て稲が徒長する。これを改善するために、間歇溝の幅を広くして鋏で除草できるように圃場の溝の作り直しを終えた。これでたぶん大きな圃場の変更はせずにすみ、来シーズン以降は3年2作に減反するので、作業にかなりの余裕が出来る筈だ。そのぶん、現金収入を増やす方策にあてたいと思う。

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posted by jakiswede at 14:44| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2015 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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