外宮から内宮へ、徒歩にて参宮街道を歩いてみる。
きわめて豪勢な近鉄宇治山田駅、かつての伊勢参宮の終着駅であった栄華を忍ばせる。
外宮から弓なりに続く旧参宮街道は、生活臭いっぱいの街道筋で、ところどころに古い建物がある。
神宮の三つの博物館のうち農業館、農業館とつくものを見れば入る癖がついてしまった。それは、おもに機械化される以前、どのように農作業を進めていたか、そして彼らの生活は幸せであったかをそこに見たいと思うからである。そういう点で、神宮農業館は、神に供える稲の扱いに重点が置かれていて目論見は外れたが、日本人が稲に対して抱いていた特別な畏敬の気持ちについて、推し量ることができた。
神宮徴古館、建物はベルギーの王立博物館を彷彿とさせるヨーロッパ調のものであるが、展示内容は、そう、これこそまさに日本国家神道の文化財を正しく継承するものといえる。神社の造作、調度、装束、刀・・・綺麗や祭礼の次第や意味・・・普段何気なく触れている神社の伝統行事などが、できる限り実物を使って展示、解説されているところは素晴らしいと思う。このような博物館がきちんと日本の伝統を守り伝えていることを誇りに思う。これはすばらしい。
午後になった。伊勢とはお別れだ。名残惜しいが、戦災で焼け残ったという川崎地区の街並みのそぞろ歩きを最後に、この町とお別れするとしよう。
やたら「伊勢うどん」の看板が目立つので、土産代わりにいっちょ食うていったろかと思て注文したらこんなん出てきた。なんやこれ、ダシは真っ黒で麺はクタクタで全然なっとらんやんけ・・・と思たんやが、これが名物だそうだ。帰りに川沿いに止まるカリーナちゃんをパチリ。
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