さて帰途である。鳥羽で何を見たかったかというて、これを見たかったのである。「マコンデ」というのは、タンザニアとモザンビークの間の高原地帯に居住する民族の名前で、その抽象的で独特の彫刻美術で有名である。1989年当時のザイール旅行の復路にケニアのナイロビで一つの彫刻を買ったのがきっかけで惹かれるようになった。その彫刻は震災を乗り越えて今も手元にある。やはり本物が語りかけてくる迫力は違う。彫刻美術の中で、マコンデほど特異で複雑で美しいものは他にないとさえ思う。日本でここだけ、いつまでも続けて欲しいと思う。
さていよいよ旅もおしまいだ。勢和多気まで高速を飛ばし、そこから伊勢街道を遡って名張へ出るはずが、どこで間違えたのか参宮街道を馳せ参じて東吉野の手前まで来てしまった。今日は第二土曜であるから「赤目自然農塾」が月例会をやっているはずである。
まあいろいろ友達も増えたことだし、ちょっと寄り道していきたいと思っていたので、高見山を巻いたあたりで山道へ入り、曽爾高原を経て室生へ出、赤目へ戻り、知った顔たちと再会することができた。
名張が近いので、いつかラジオで聞いた「花筏」を風流に鑑賞して旅を締めくくる。
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