2016年08月12日

20160808 独裁者の床

 最近のバイト先のブラック化は目を覆うばかりであり、これ以上仕事がきつくなるのなら、他のバイトを考えようかとも真剣に思いはじめたところ。いやなに、私は仕事のキツイのはそんなに苦にならん。スジさえ通っていて、願わくば有意義な仕事であれば、少々無理でも気持ちで合わせてしまうのだが、最近のバカタレ本社のボンクラ社員どもは、もはや現場を苦しめることで日頃の鬱憤を晴らしているとしか考え様がなく、どんな馬鹿げた指示にでも従わせようとする。理由も何もない。こんなことを毎日やってると、自分がどんどん馬鹿げた人間になっていくような気がして実に泣きたくなるので、早くやめたほうが良いと思う。どのくらい馬鹿げているかというと、あるとき本社の偉いさんがどこかの店で水道の蛇口から水が出っ放゜しになっていたことに体操ご立腹で、全店舗の全蛇口に節水アダプタが取り付けられる事になった。なんと1個2万円もするらしいのである。こんなものをつけられると水圧で掃除する海産部の作業場では掃除ができない。海水を使えない築地市場のようなものである。それで苦情を言っていたら、節水アダプタの代わりにボタン式で自動的に水が止まる蛇口に交換となったのである。ところがこんどはバケツに水を貯めるのに、いちいちボタンを押さなければならなくなり、貯まるまでの間一人が蛇口につきっきりになる。その間にちょっとした仕事の二つや三つは片付くというのに、ただひたすら水が止まってはボタンを押し、止まっては押すという不毛な作業を何十回も繰り返して、ようやくバケツの水が使えるという始末である。もうアタマニ来たけん、社長にこんな手紙を書いたった。



株式会社◯◯スーパーマーケット代表取締役社長

◯◯◯◯ 殿


 はじめまして。私は◯◯店海産部アルバイトの伊丹と申します。このたび思うところあって、直接のお手紙をさせていただきました。


 上のシールは、「当社自慢の品」◯◯スモークサーモンに貼付されているアイキャッチ・シールです。残念なことに、英語表記が間違っています。日本語の「スモークサーモン」は、英語では「smoked salmon」となります。この間違った英語は、毎日全ての店舗の極紅スモークサーモンに貼付され、インターネットでも「当社自慢の品」として宣伝されています。


 このシールが導入された時、◯◯店ではプチ改装の日でしたが、私はすぐに上司と本社社員に間違いを指摘しました。そのときは全く相手にされず、その後も訂正されることなく使いつづけられたので、複数のルートで再三指摘してまいりました。何ヶ月も放置された挙句、先日「今更訂正できない」というご返事をいただきました。


 私はこのことを、会社の恥をさらし続けることと感じております。早急にシールを回収し、作り直すべきです。しかし、私が直接お手紙を差し上げた動機は別にあります。


 もちろんこの間違いの原因は、一義的には、担当者が英語をよく確認せずに出稿してしまったことにあります。印刷原稿は、印刷されてしまえば訂正に膨大な手間隙と経費がかかりますので、慎重の上にも慎重が求められますが、担当者は、この中学生にもわかる間違いに気づかなかった。また、万一の間違いを防ぐために、自ら辞書を引くことをしなかった。さらに、原稿を校正するというプロセスがなかったか、それが機能しなかった。お客様からもご指摘いただいているので、間違いに気づいた人もあったはずだが、誰もそれを指摘しなかった。間違いが指摘されても担当部署に伝わらなかった。これらが同時に起こるということは、組織上の問題があるからだと思います。


 申し上げにくいことですが、あえて申し上げます。社長は独裁的であると考えられています。私は社長を存じ上げませんので、そうであるかどうかはわかりません。しかし問題は、そう考えられているということです。社長が独裁的であると考えられた結果、部下はまず自己保身に走ります。自分の周囲を安全にして、不都合な真実は、まとめて下部組織へ放り出します。受け取った下部組織も保身に走りますから、そこで溜まった不都合と鬱憤は末端に押し付けられます。これが全社的に繰り広げられた結果、社員は、上に向かっては全くものが言えなくなり、下に圧力をかけ、横同士庇いあい、不都合を隠しあい、出来なかったことも出来たこととして報告を上げるようになります。自己保身に汲々として全体を顧みることのできない空気が蔓延しています。これはまさに、独裁体制下の一般市民の姿です。


 私は◯◯店の近くで百姓をしておりますが、それ以前は、長年食品流通業に身を置いていました。その時期、ダイエーとサティが経営破綻の危機に瀕した場面を、担当者として具に見聞しました。残念ながら、◯◯スーパーの今の空気は、そのときと全く同じです。このままの状態が続けば、やがて組織は疲弊して弱体化するでしょう。


 いうまでもなく、このシールの件は、ほんの氷山の一角です。本社が決めて末端へ降りてくるあらゆる指示、書類、POPなどの表示、ハンディ・ターミナルの値引き計算の端数処理などなどに、不合理、非効率、意味不明、間違いが散見され、あるいは現場の社員にその趣旨が理解されず、それを確認するために本社に問い合わせることも出来ない。そんなことをしたらクビが飛ぶというほどの恐怖が蔓延しています。結果、おおもとを訂正すれば済むことを、末端でひたすら修正します。おそらく全店舗で、全従業員が、毎日繰り返していることでしょう。その膨大な無駄を考えただけでも、私が経営者なら卒倒しそうになります。そして、このシールのように、訂正できないものは垂れ流され、それを会社の恥と感じるセンスさえなくしてしまうのです。


 これを改善するには大変な困難が伴いますが、社長にお願いしなければなりません。不都合な真実が山積しています。まずは、これらが現場の自発的な相談事として、会社全体で共有できる寛容な空気を醸成することです。社長御自らが末端の目線にまで膝を折っていただいて、現場の問題を聞く姿勢を示していただきたいのです。そして現場との間の全ての中間管理職の苦しみと向き合っていただきたい。下に向かって声を荒げる彼らをいさめ、安心させてください。もちろん、私も長年社会人をやってきましたから、企業というものが、ある程度中央集権的であることは理解しています。が、現状は危険な状態に向かいつつあり、社員に無力感が広がっています。社長の信頼とリーダーシップが必要です。しがないアルバイトとして僭越とは思いましたが、あえてお手紙をさせていただきました。どうか、寛容の精神をもって、事に当たられてください。よろしくお願い申し上げます。

posted by jakiswede at 00:04| Comment(0) | NO MORE ABE !! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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