2016年09月19日

20160820 David Murray

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David Murray: Children (LP, Black Saint, BSR 0089, 1985, Italy)


David - Mingus

Death


All The Things You Are

Tension


Bass – Lonnie Plaxico

Drums – Marvin "Smitty" Smith

Electric Guitar – James "Blood" Ulmer

Piano – Don Pullen

Tenor Saxophone, Bass Clarinet – David Murray


 多作の人で、偶然買ったこのアルバム以外に予備知識もなく、これが大当たりの愛聴盤になった全く珍しいケース。こういう場合、これだけ良い演奏をする人だから、もっと他の演奏も聞いてみたいと思うのが人情だが、それをやると大抵失敗する。この人の場合も同じで、他のアルバムをつまみ食いした限りでは、これのみワン・アンド・オンリーで私にがっつりはまった。

 前評判になった James "Blood" Ulmerとの共演はA1のみ。非常にソリッドで緊張感あふれる演奏が素晴らしい。タイトルの通り、キャリアから精神性に至るまで、この人たちがっつりMingusの影響を受けてるみたいで、その頑固で骨太でわがままで本質的なジャズ精神と、まったく別物だがなぜか波長が合っちゃったUlmerのせめぎあい、というか噛み合いが素晴らしい。ジャズ・ファンク路線の絡みでUlmerにも触れたい気持ちは山々だが、これ以上深入りするとジャズの一線を越えてしまいそうなので、こんくらいにしとこ・・・

 そしてなにをおいてもB1、これぞ全く稀代の名演。曲は非常に有名な、メロウなジャズのスタンダードだが、それを15分近くにわたって崩しまくり暴れまくる変奏曲。まさに神がかったかのようなDon Pullenのピアノ、この人の他の演奏を聴いてもここまでの発露は聞かれないのに、この演奏は全く別物。名曲のメロディをフリー・リズムで奏ではじめ、そのメロウな情感そのままに、原曲の展開の枠もそのままに進行させつつ、演奏の中身を換骨奪胎して噴射し、ぶちまけ、叩きこわし、再構築し、ものすごい演奏。「フリー・ジャズ」なんて言葉がむなしく聞こえるほど。その根性は、まさにMingusの亡霊が、全員のケツの穴から脳天までウッド・ベースのサオを突き刺したかのよう。ジャズ史上に確実に残るゼッタイオススメの名盤中の名盤、ホンマホンマ (^^; 。

posted by jakiswede at 15:59| Comment(0) | 変態的音楽遍歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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