2017年02月03日

20161001 ひと夏の経験

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 この夏は不思議なことの多い夏だった。畑は絶好調で、特にナス科が大の苦手なはずなのに大豊作、まあトマトは全部割れてるんで出荷できずに即座にラタトゥイユの毎日なんやが、それはそれで健康的だ。マメ科もオクラも大根の間引きもサツマイモも空芯菜も絶好調。こんなペースで週三回は出荷している。出荷日はトリプル・ヘッダで、朝のうちに出してしまってから急いで弁当を作って、新しい仕事で夕方まで営業活動、帰って冷や飯かきこんで夜のバイトで深夜帰宅、それはそれでなんとかなる。


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 しかしなんともならんのが天候不順で、異常に長い秋雨で、刈り取りの終わった中生の稲にとってはまさに受難。生えている間なら穂が適当な間隔をおいて垂れるから良いのだが、秋晴れの前提で稲木にかけた後でこうも長雨に見舞われると、干すどころか水につけてるようなもので、ベッタリと穂がくっついて、中には発芽しているもの、中で発酵しはじめているものもある。そこへ中途半端に晴れると温度が上がって中が蒸れ、稲に潜在する納豆菌が動きはじめて悪臭を放ちだす。こうなると商品価値どころかも食うにも耐えられない状態になりかねないので、ままよとばかり無理やり脱穀しては土砂降りに見舞われてさらに事態は悪化する。広げるにも数百キロの米をどうすることもできず、行くもならず、戻りもできん私の人生のようなもんで、納屋にこもってひたすらうちわで扇いで徹夜なんて・・・コンバイン収穫してる農家や農協に泣きついて機械で乾燥させてもらおうとしても、品種が違うので全く無理。来年の半分はもう諦めた。


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 しかも高価で取引される黒米がまさかの高温障害で品質ボロボロ、早刈り気味だったのに割れが多く色も薄い。商品価値はなさそうだ。


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 一方、晩稲の方はそんな惨状などどこ吹く風とるんるん気分ですくすく育っとる。しかも、なんと今シーズン一度も除草していないのだ。跼みこめるように溝を広げ、ダイヤモンド砥石まで買って長柄の剪定ばさみを研ぎ澄ませて時期を待っていたのに、一度も使うことなく収穫期を迎えつつある。


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 もちろん草が生えていないわけではない。稲を凌駕してこないうちは手を出さなくても良かっただけだ。株元をよく見ると、生えた草の下に、冬の間に積み込んだ古茅の層がびっしりと重なって、その下は堆肥になっている。おそらくこれが最大の除草効果と肥育効果をあげたのであろう。私のメインの晩稲は、そんなわけで全くるんるんなのである。


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 肥育効果といえば、隣家の防風林の下の一角は日当たりが悪いことと落ち葉が堆積することで、稲が徒長気味に成長し、登熟が遅れる傾向にある。根も弱く風に倒れやすい。


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 逆に、赤穂が持ち味の「神丹穂」が「豊里」と交配してできた白穂の「神丹穂アルビーノ」は、こちらの方がたくましく育っていて、種が引き継がれたものと思われる。土手の除草の際に、ふとみると稲が自生していたので、もしやと思ってそこだけ守ってみたら、この通り、水から遠い硬い土の上でも、田んぼの中と全く遜色なくすっくとそそり立っている。こういうのんを見ると、生きる力が湧いてくるんよね、


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コンクリートに根を張ったジャガイモとかね・・・


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posted by jakiswede at 00:09| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2016 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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