おい、またかよ・・・て、ウソよ。旅の情報蒐集で、どうしても中国の領事館で直談判せんなんことになって、ちょっと大阪へ出てたんやが、中途半端に時間が余って悪い癖とは思いつつ楽器屋へ入ってしまった。いやあドエラいもん見つけてしまいました。これはDream Cymbalというて、たしか10年ほど前にアメリカかカナダの愛好家たちが出資して中国の武漢 (Wu-Han) で製造させた一連の企画モノのシンバルで、イスタンブール製Kジルの渋い「鳴り」を追い求めたものなんやが、日本にはほとんど入ってこなかったシロモノである。いまでもアメリカの中古市場を漁ると出てくるんやが、なんせ送料が高くつくので、合計すればアメリカ製のそこそこ良いKジルが新品で買えたりする。現物を見たことがなかったのでかねてより興味津々だったのだが、これである。実は、武漢製のシンバルは、たしか1990年代にかなり大量に出回ったことがあって、主にチャイナタイプのエッジが反り返ったシンバルだが、トルコタイプのものや、反りが緩やかな河南 (He-Nang) タイプ (ジルジャンでいうところのPang) のものもあった。その当時は、シンバルは華やかに鳴るのが良いという感覚だったので、渋い「鳴り」というものに関心が行かなかった。チャイナタイプのものは使えるので持っている。しかしトルコタイプのものは、何度か巡り合ったものの購入には至らなかった。しかし音は覚えている。倍音が多く、暴れるような刺激的な音だった。コントロールが難しそうだが、手懐けると病みつきになりそうで、ジャズ系かなと思って手を出さなかったのだが、ここんとこジャズ・ドラムに挑戦しているので、その音を思い出し、色々と散策していたというわけだ。形状は、ハンド・ハンマーの跡がくっきり残る手作り感満点、シンバルというより、ドラに近い鳴り方がしびれるのである。その後、チャイナタイプのものは日本の代理店がライセンスをとって、K.M.K.とかWu-Hanのブランドで、今も販売されているが、トルコタイプのものは見かけなくなった。で、上のような話を聞いたので、以前から興味があったのである。試奏させたもらった。・・・うううんんん・・・Wu-HanのHe-Nangを聞き覚えた耳にはちょっとおとなしすぎるというか、せっかくの荒削りのシャープネスを、わざわざ削り取って光沢を出したこの外観のとおり、個性が薄められてしまって、これならAジルの60年代の薄くて汚いやつがまだ安くゴロゴロしてるから、そっちの方がええな、という結論を得てパソコンの前に座ったのでした。で・・・どうしたかというと、そう、そのAジルのまさに60年代の22インチで2200gくらいの薄いやつが安く出てたので・・・今回は踏みとどまりました。買ってませんよ、断じて買わなかった。断じてポチらんかった。ホンマホンマ・・・でも最近ジルジャンより60年代のパールの日本製のデラックス・シンバルの音が懐かしくなってきてね・・・前のドラムセットには、そんな音が良う似合う。
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