Uyghur-Pamir 2017.05.09 関空ー成都
いざ出発。困難な旅を祝福するかのように朝から土砂降りである。荷物は中国の空港でのトラブルを極力避けるために、受託手荷物なし機内持ち込みのみで5kg未満のザック一つに削ぎ落とした。こいつ背負って雨具着て、自転車にまたがっての旅立ちである。
自宅から関空まで2時間半、ちょっと時間を読み間違えて余裕こいたんと福知山線おきまりの列車遅延が重なり、途中で腕時計忘れてきたのに気づいて、梅田でヨドバシカメラをうろつく羽目に・・・その最中にデジカメのSDカードの予備を持ち忘れてるのに気がついて、しかも古いデジカメなので、旧タイプのSDHCでないやつの2GBを探すのに大いに手間取り、結局空港に着いたのが4時間半後の19:21、ボーディングまで残り30分というタイミングで、ATMで10万円おろして約半分ずつ中国元とUSDに両替して、四川航空にチェック・イン。ここでもかなりしつこく帰国の手段について問い糾されたが、旅程表その他あらかじめ準備した書類を見せて説明して、なんとか搭乗手続きは完了したのはゲートの閉まる直前だった。旅の達人のはずが・・・
四川航空3U8088便、機材はAirbus A320、中央の通路の両側3列ずつである。定刻に離陸、機内食はコンビニ弁当のようなもので、白飯に四川味噌をつけたもの、魚のフライに牛肉のピカタ、亀田のあられにヨーグルト、パン、ケーキというなんとも言い知れぬ取り合わせであった。乗客のほとんどは中国人で女性が大半、中国のバラエティ番組を楽しみながら4時間ほどのフライトであった。定刻に成都空港に到着。ウィングには止まらずタラップで降りてバスでターミナルまで移動。
入国審査である。乗客のほとんどが中国への帰国者で、外国人は数えるほどしかいない。しかも外国人用の窓口はひとつしかないので、審査官の様子を見て選ぶこともできない。しかたなく一列に並んで待つ。前に並んだ人が色々訊かれてるので、私も緊張して用意してあった資料を整理し直して重要な部分は暗記する。入れてくれなければ旅も始まらない。私の番になり、英語で滞在目的と日数を訊かれ、やはり帰国便についても訊かれたので、旅程表とラホールから日本へのe-ticketを示したら、意外にすんなりと通してくれた。やれやれ。
成都空港は小さな建物である。入国ゲートを出るとすぐ建物の出口がある。対面の通りにバス・ターミナルが並んでいて、右手の端の方に空港バスの切符売り場と停留所がある。タクシーの運転手やその手配師らしき男達が群がって来て、「バスはもうない」などと言って服を引っ張るがそれは嘘だ。成都の空港バスは深夜便が終了するまで運行されている。ただ、まさにシャトル運行なので、当着・発車時刻は一定していないようだ。切符売り場のキョーレツに不機嫌な短髪ねーちゃんから切符を買って10分ほどでバスが来た。
予約した成都交通饭店は新南門バスターミナルに隣接しているので、空港シャトルバスの1号線、岷山饭店行きに乗り、そこから歩く。
湿度が高く暖かい。どこか大阪と似た雰囲気の街だ。ちょうど中之島の川岸を歩いているような感じだ。深夜にもかかわらず、川沿いで人が散歩してたりする。いたって平和な雰囲気で、身の危険は全く感じない。10分ほど歩いて成都市交通饭店を見つけた。フロントは無人だったが、なんと不用心な事に開放されていて、通りかかった警備員が携帯電話でねーちゃんをたたき起してくれた。熟睡顔のまま、まあ精一杯愛想よく、なんとかチェック・インの手続きをしてくれた。160元の室料に対して推金は100元。無機質だが質素で清潔な部屋にたどり着く。面白いことに、サイドテーブルにデリヘルのチラシが綺麗に揃えて置いてあった。
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