2017年05月24日

20170524 Lahore

Uyghur-Pamir 2017.05.24.2 Lahore

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 旅の友もLahoreで降りた。姉の家に行くついでに友達にも会うと言う。約束の時間までに間があるので、一緒に宿探しを手伝ってくれた。Lahore駅の周辺には安宿がいくつかあるので探すには困らない。いくつか回ってみたが気に入ったものがなかったので、事前に調べておいた「Hotel Tourist Inn Lahore」へ行く。

http://www.hoteltouristinn.pk

 このホテルは駅からも旧市街からも遠く、交通の便は良くない。しかも中途半端な下町にあって、環境も眺望も良くない。しかも私の部屋はビルの谷間で窓の外はすぐ隣の壁だったので、これも全く良くない。しかし、玄関を出て右手に一本通りをまたぐと旧市街の真ん中へ突き抜ける目抜き通りの一本道に出られるし、その通りはほぼ夜通し賑わっている。食べることは言うに及ばず、日中ならば衣料品、雑貨、書籍その他あらゆるものが手に入る。部屋もなぜか非常にゆったりしていて熟睡できたので、結局ここはおすすめである。しかしパキスタンにしては3,800KPRと高額で、Tourist Innといいながら、宿泊客のほとんどは商人であった。フロントの対応や設備などは全く申し分ない。旅の最後に安心できるホテルであった。

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 シャワーを浴びて一休みした後、風のまま匂いの来るままに散策に出た。暑い !! 猛烈に暑いのである。実は、私はまだこの時点では、自分がもうインド亜大陸にいるということを自覚していなかった。出て右の角を曲がったところにうまそうなチャパティを焼いている店があったので、久しぶりにチキン・カレーが食いたいと思って尋ねると、店員が済まなさそうな顔をして首を横に振る。じゃあチャイとチャパティでいいと言うと、手を止めて私を引っ張って次の路地の奥に連れて行った。看板も何もない店だったが、中では大鍋にチキン・カレーが煮込まれていて、どんと背中を押して笑って去って行った。いやあこのチキン・カレーはうまかった。

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 そのまま商店街を冷やかしながら北上し、旧市街の城壁の中へ入った。いやまたこれがすごかった。人がすれ違えるかどうかと言う細い道にもバイクが突っ込んで来るし、そこらに売り子が声をあげてるし、生活排水の匂いやそこらで繰り広げられる喧嘩・・・設えられた現代のバザールなどではなく、中世の迷宮に迷い込んだ感じで、とにかくめまいがするほど迫力があった。ざあっとぬけてLahore Fortまでを確認した後、あまりにも暑いので土産物を買い込みながらホテルに戻った。

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 冷房を入れてしばらく横になると、二時間ほど熟睡したとみえて、陽が傾いている。そこで二周目として別ルートでLahore Fortを目指す。宮廷内の散策は明日にして、その北にある公園でくつろぎたかったのだが、この公園、地図や衛星写真で見たのと随分違ってて、森も林もなく、あるのは芝生とベンチに囲まれた、整備された広場だった。日陰を期待して裏切られたので、再び旧市街の雑踏に身をまかせる。楽器屋街があってたくさんの楽器を見かけたが、やはりここは音楽文化的にはインドである。全ての楽器はインド音楽のもので、実は私はこれがあまり好きではない。そこをぬけて雑踏の中の小綺麗な飯屋で夕食にした後、入り組んだ迷路をさまよって現地の人の中に没し続けていた。これがなかなか心地よく、果物屋の店先でスイカを食べたり、哲学者のような堀の深い老人と相席してチャイを飲んだりした。そろそろ疲れたので宿へ戻ろうとして、城壁を頼りに南を目指したのだが、これがどうしても同じエリアを堂々巡りするばかりで、ちっとも外へ出られない。道は入り組んで曲がっており、南を目指したはずがすぐに方角を見失ってしまう。仕方なく現地の人に地図を見せて案内を請うものの、訊く人によって指差す方角がバラバラで、言われた通りに歩いても歩いても、一向に入って来た門に行き当たらず、仕方なくオート・リクシャーを頼んで帰って来た。

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 一休みしたが宵の口なので、また懲りもせずに外出して、目抜き通りでフレッシュ・ジュースやデザートなどを食べながら、喧騒に満ちた下町の更け行く夜を楽しんだ。

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posted by jakiswede at 00:01| Comment(0) | Uyghur-Pamir 2017 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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