2017年07月15日

20170715 やりすぎる

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もらった草刈機を手入れする。同じものが近隣のホームセンターで一万円ほどで売られていた。店員さんの話によると、これを修理や調整などしようとするとその経費の方が高くつくが、この店のお客さんの中に三人、これを手入れしながら15年近くも使い続けている人があるという。そんな話を聞くとやりたくなるのが悪い癖で、メーカーに問い合わせてアドバイスをもらった後、自分で手入れして使うことにした。なにしろ連続30分以上は使わない方が良い、一日2回以上使わない方が良い、エンジンが過熱して止まってしまうからである。回転数を上げると早く止まる、かと言って上げなければちょっと大きい株に刃を取られて止まる。要するに騙し騙し使うことだ。草刈機で全部やろうとは思わず、鎌で手刈りするよりはマシだと割り切って、他の作業と並行させながら・・・辛気臭・・・

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というわけで並行して遅ればせながらジャガイモの収穫・・・といえるほどでもないんだこれが・・・というのは、やりすぎる、というのも私の悪い癖で、茅を厚く積みすぎて、土から地上までの距離が長くなりすぎ、結果的にジャガイモの芽が陽の目を見るのが遅くなり茎が大きくならず、そのまま収穫期を迎えて減収になってしまった。過ぎたるは及ばざるが如し。子供の頃から何度も親に諭された教訓だが、まだわかってない。

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前半に田植えした「神丹穂」・「緑糯」・「豊里」の葉色が濃くなった。これは根が活着した徴である。代掻きをする普通の水田では、このタイミングで「初期一発除草剤」というのを撒く。農薬散布をこれ一回に限る栽培方法で収穫された稲からできた米を「特別栽培米」という。この薬はペレット状になっていて、一反あたり1kgを撒く。田んぼをゆっくりと歩きながら、三歩に一回、片手でひとつかみずつを振り撒くと、一反を歩き終えた頃に1kgがなくなっている。白い無臭の錠剤のようなものだが、なんとなく化学的に臭いを消したような感じがあって、一反を撒き終わる頃には、胸の奥に重い圧迫を感じる。効果はてきめんで、実に見事に秋まで草が生えない。これを撒かずに同じ方法で栽培すると、たちまち水性雑草の緑の絨毯に覆われ、あるものは稲を凌駕する。盆までに5回ほど全面的な除草をしなければならなくなるが、炎天下、泥の匂いの立ち込めるぬかるみを這いずり回るその作業は、まさに死と隣り合わせである。全体を枯草で覆う現在のやり方に変えてからは、除草の労は劇的に軽減され、根の張りも強くなったが、このやり方に適した品種を選ぶ必要がある。

posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2017 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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