20180321 Çaydanlık
3月も末というのに寒くて紅茶で体を温めながらパン用小麦のゴミ掃除をしております。やかんを二つ重ねているのは、トルコ風の紅茶を楽しむためです。茶の飲み方に関してはトルコ人は徹底していて、茶の最も重くて苦い風味をいかに持続的に熱く楽しむか、という事に素晴らしいこだわりを発揮しているように見えます。ポットだと、最もシャープな味の出るタイミングを見極めるのが難しいうえ、その瞬間はすぐに過ぎ去ってしまいますが、この方法だと、それが長く味わえるのです。正式には、二段式の専用のケトルがあって、「チャイダンルック」と呼ばれています。下の大きなやかんに水を入れて沸かし、同時に上の小さなやかんに多めの茶葉を入れて温めます。下のやかんの湯が沸いたら上のやかんに入れ、下のやかんに水を足してもとどおりに重ねてさらに温めます。約15分ほど蒸らしておいて、上のやかんの茶を茶器に注ぎます。このとき茶は非常に濃く出ているので、下のやかんの湯で好みに割って飲みます。実際には、トルコ人の美的感覚では、茶の色のことを「鶏の血の色」と表現し、かなりの苦み渋みを、多めの砂糖を溶かして飲みます。したがって、茶請けは甘いものではなく、ナッツや糖分のない焼き菓子などが好まれます。彼らと茶を共にしていると、あまりに濃厚な渋みと甘さのために、ちょっと頭が痛くなりますが、濃いめの茶を、常に熱く、決して濁らせることなく、長時間楽しんで温まるには、この方法が確かにベストです。他の地域でこれに値する特別な飲み方を見たことがないので、私は長い冬の楽しみとして、彼らの方法を見習っているのです。で、小麦の方は、風選や篩い分けで大体は選別できますが、これをそのまま粉にするので、少しでも砂や石などの異物が混じっていると食感が損なわれます。最終的には一粒ずつ手で選り分けて行かざるを得ず、結果、かなりの量の殼と石が除去されました。
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