作物と競合する一番草の対処を完了。草を重ねていくことで、積み重なった下の方から腐食して土になっていく。草を除去していく「除草」は土を露出させるので、その下にある無数の草の種を次々に芽吹かせて、草との闘いはエスカレートするのみである。しかし草を抜かずに刈って重ねていくことで、それまで自然淘汰されて強者に立った草の根が、周囲の草を牽制しつつ、自らは地上の生命活動を抑えられて弱体化し、積み重ねられた彼らの分身の重みによって蘇生のタイミングを遅らされ、しかもそれらは腐食して土に帰っていくのである。もちろん自然界はそれほど単純ではないので、たとえば茎の節から新たに根を出して分蘖していくタイプの草は除去しなければ増える一方になるのだが、おおむね草を除去せずに積み重ねていくやり方の方が、作物以外の草のコントロールとしては合理的である。しかも、草を重ねた下の土は、おそらく昆虫や微生物その他の活動が活発になってさまざまにいきていくので、耕さなくても手で掬えるほど柔らかくなる。したがって、農作業全体が楽になる。これが、自然農のいうところの「草や虫を敵にしない」ということのひとつだと思う。さて次回5/06 (日) は、このような考え方に立って、耕さずに田んぼを作る、いわゆる不耕起による水田の作り方の事始めをやります。10-15時、神戸のルデスチ道場付近参加無料送迎あり。
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