田んぼのこと始め、畦塗りである。これが辛くて米作りを諦める根性無しがようけおるが、俺のように吹けば飛ぶようなモヤシグサでも一反ぐるりを一日で仕上げるのだから、普通の体力のある人にできないはずがない。県取りまでは説明した。で、寄せた土を時々踏んだり雨に当てたりして締めておくと畔がしっかりする。これを田んぼに水を張る直前に塗り固めるのである。寄せた土を幅の半分ほど削って水と混ぜて足でこね、素早く掬ってその上に乗せる。この「素早く」が大切で意外に難しい。濡らしすぎると泥水になって流れるので、粘度が出たらすぐ乗せる。こればかりは、やってもらわんとわからん。こうして出来た泥の壁の表面をあとで塗るのだが、畦の平坦性や直線性を確保するために、乗せる作業だけを先にやってしまった方が良い。全て綺麗に上げてしまってから、その表面を鋤簾の背で押し付けて、塗り壁のように仕上げていくのである。確かに、この押し当てる作業は辛い。でも慣れですよ、慣れ。綻んだり穴の空いてしまったところは、手で塗って仕上げる。全ては、慣れです。
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