2019年01月17日

20190117 J Coltrane: Expression

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John Coltrane: Expression (CD, impulse!, impulse! GRD-131, 1993, US)


1Ogunde3:36

2To Be16:20

3Offering8:25

4Expression10:50

5Number One11:55


Tenor Saxophone – John Coltrane

Flute, Piccolo Flute – Pharoah Sanders

Piano – Alice Coltrane

Double Bass – Jimmy Garrison

Drums – Rashied Ali


 もう一枚は、事実上の彼の最終録音であり、Alice Coltraneとまともに作品として残された唯一の録音であり、McCoy Tyner・Elvin Jonesというヘビー・デューティーなリズム・セクション (!?) が抜けた、軽やかな境地に達したことを思わせる非常に素晴らしい演奏である。Rashied Aliのドラムも非常に良い。それまでのJohn Coltraneのいかなるサウンドとも異なる自由さが感じられる。Alice Coltraneのもピアノも補助的でありながら、あの独特の彼女の歌い回しが随所に聞かれ、それがサックスと絡み合って舞う有様は、ただ感涙。おそらくは死期を悟ってのことであろう、なにをおいても作品としてこの世界を残そうという全員の確固たる意志、焦りも感じられ生き急いでいる様子、そこに鬼気迫るものがあって、音楽の真実を感じる。ジャケット表示に「September 23, 1926 - July 17, 1967」とあるが、実際の録音は1967年に行われている。John Coltraneを一枚だけ残せと言われれば、これを選ぶであろう。

posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 変態的音楽遍歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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