正月から「ファイヤーファイヤー」と言ってただ喜んでいたわけではない。昨シーズン私の田んぼでは紋枯病・赤枯病が多発し、従来からの稲熱病と複合してかなりの病変が見られた。幸いにして、収量や食味に影響するほどではなかったが、これらは病原菌が同じ圃場で越冬して、翌シーズンからも被害を及ぼすとのことなので、できるだけの対策を打つことにした。稲熱病は、種もみや苗代での感染が多く、私の田んぼでは苗稲熱がほとんどであり、これは稲の成長とともに彼ら自身が克服して行く様子である。しかしここ数年、高温多湿と強風にさらされることが多く、稲の高温障害や立ち枯れが散見されるようになり、昨シーズンはかなり大規模に紋彼病・赤枯病の病変が観察された。さらに不耕起栽培を続ける中で、表土に枯れ草を敷き詰めるやり方によって、かえって地中にランナーを伸ばす種類の植物に有利な条件を与えてしまった結果、とくに田芹の大規模な繁殖を見た。主にこの二つの問題を克服するために、圃場の表土を焼いて菌核を焼き殺し、さらに地下茎を寒気に当てることによって根を枯らすことを企図した。ファイヤーの後、程よく灰が落ち着いたので、表土20cm程度の表面積をなるべく大きくするために、ショベルで少しずつ土を反転した。写真に写っている部分の作業時間が約30分であったので、数日あれば一反全てを反転することができるであろう。病気への対策、雑草防除に薬剤を使わないとすれば、それに代わる何らかの処置が必要になる。安全な食事のためでもあるが、隣接する専業農家の圃場に伝染させてしまっては補償問題にも発展しかねない。オーガニックを唱えることは簡単だが、実践することは難しい。結果は来シーズン示されるであろう。
- 20191228 燻製到来
- 20191227 割山椒
- 20191223 耕作放棄地草刈奉仕
- 20191222 丹波黒大豆脱穀
- 20191221 しゃのあふたたび・・・
- 20191219 まあいろいろ・・・
- 20191213 ひたすら選別
- 20191212 Poison
- 20191209 稲仕事に追われて
- 20191207 複数の稲の栽培をしている
- 20191204 友ありアジアの西の端より
- 20191202 「サリー・クイーン」再籾摺
- 20191201 「サリー・クイーン」脱穀
- 20191127 「神丹穂」米作り終了
- 20191121 「豊里」米作り終了
- 20191118 雨に備える
- 20191117 ネギ類定植
- 20191115 今シーズン稲刈り終了
- 20191113 畑の観察
- 20191112 Mpondu