いくら生活のためとはいえ毎日毎日朝早くから土に埋もれ、夜遅くまでバイトばかりしてたんでは精神の実りがない。今日は音楽三昧で須磨から京都までハシゴするのである。「須磨の風」というフリー・コンサートがあった。細かいことは下記のリンクを見ていただくとして、それがいろんな事情で継続されなくなった後も、毎年この季節になると暗黙の申し合わせで、かつてステージを仮設した周辺に集まってひたすら演奏するのである。その主催者、私にとって魂の音楽の師匠というべき中野いち朗師の心の広さ暖かさがとにかく素晴らしい。それは例えようがないほど素晴らしいのであって、どれほど素晴らしいかというと、あるとき「須磨の風」のステージに、10年前に死んでしまった大阪がアフリカに誇る泥酔の音楽伝道師ピリピリが毎度のごとく乱入した。そこらへんにどこにでもころがっとるありふれた主催者ならば当然乱入した側を責めるであろう。私もそれは当然だと思う。しかし師匠は違う。たかがピリピリごときに乱入されたぐらいで演奏を妨害されるような出演者の根性を問うたのである。私はこの勇気ある行動に涙した。そのときそこに居合わせた全ての人が、最初は理不尽と感じながらも、次の瞬間、このフリー・コンサートの意味を理解したのである。こんな素晴らしい主催者がかつてあっただろうか。これは素晴らしい体験だった。その空気が、この季節の須磨海岸へ行くと、たとえ周辺が開発されて薄汚くなって来たとしても、やはり生き生きと感じられるのである。演奏は、ほぼへべれけに酔っ払ったおっさん連中による、フルーズトもレゲエともよくわからぬ、鼻歌のようなゴタクのような、まあ幸せなひと時でした・・・
「須磨の風」写真集 by Itaminho
http://jakiswede.com/…/31works/…/3126sumakaze2001/index.html
http://jakiswede.com/…/31works/…/3127sumakaze2007/index.html
http://jakiswede.com/…/31works/…/3128sumakaze2007/index.html
こんないべんとでした・・・の巻。
http://jakiswede.com/2…/21acts/710sumakaze/7100sumakaze.html
さてその後、私は京都へ走った。いや、走ったのは新快速であって私は座っていたのだ。おかげで大変京都が近くなった。駆け込んだのは、ブラジルからやって来たショーロのギタリストのワークショップである。ヘタなドラマーである私がギターのワークショップに参加したのは、私は常日頃からドラムやパーカッションなど、なくて音楽が成立するならそれに越したことはないと考えていて、できるだけ叩かないように、もし万一叩くようなことがあっても、できるだけ私の音が聞こえないように努力しているほどである。つまり私は最低限のリズム伴奏者であって、それ以上にで謝儀ってはいけない。そのためには、弦楽器のアンサンブルが基本となっている、この古き良きブラジル都市音楽の原型の、弦の絡みによるリズムのうねりをよく体得しておく必要がある。参加者は多かったのだが、驚くべきことにリズムのうねりがそれだけ分厚く、その美しさは言葉に言い尽くせないほどであった。
このようにこの日は前半と後半で全く相反するほど対極的な音楽のあり方に身をおいて、魂を洗浄したのであった。
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- 20190802 四川麻辣Fandango
- 20190526 Karly@Fandango
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- 20181222 これで復活ピリピリナイト !!
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- 20181006 Karly Chockers