2019年06月05日

20190601 中畑ごみ取り

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もうすぐ梅雨入り。今回は皆様にお願いがあります。今年返された小さな畑には無数のプラスティックゴミが散乱しています。前の借主は、病弱な妻の食事を支えるために、安全な野菜を作ろうとして、虫や草から作物を守るべく、畑にビニール・マルチを敷いたのです。それ自体は珍しいことでもなく、意図そのものは悪いことではありません。しかしビニール・マルチというものは、敷いた当初は綺麗なのですが、梅雨の雨に打たれ、時には雹に傷つけられ、下からの強い草や鳥獣に破られ、風化して一年と持たずにボロボロになります。シーズン後にこれを剥がそうとしても、様々に絡みついた草の茎や蔓や根が絡まり、素材も劣化して細かくちぎれて破片が飛び散り、完全に回収することはほぼ不可能に近い。それが放置されて数年の間にさらに細かく風化してマイクロ・プラスティックとなり、土壌や川を汚染し、鳥獣の体内に蓄積されて彼らを苦しめます。そればかりか、農作業に従事する私たちも直接吸い込んで咳き込むことがあります。安全な野菜を作ろうとして使われるものが深刻な環境汚染を招いています。

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これは全国的にどんな畑にでも見られることで、マルチの上にマルチを重ねることによって、当座の飛散が防がれているだけで、これを元に戻そうとすると、土を掘り起こして一つずつ回収していく以外にありません。幸いなことに、今回返された畑は約160平米と小さいので、なんとか人力で片付けたいのです。ゴミを取り除き、全体を平坦に整地して、土壌消毒を兼ねて、今シーズンは代掻きをして田んぼにします。植える品種は、古代米の赤・緑・黒米の神丹穂・緑糯・紫黒苑です。収穫できれば、ごみ取りにご協力いただいた方に2合ずつ差し上げようと思います。ただし、前の借主が肥料や農薬を使っていたと思いますので、今シーズンできたものはオーガニックではありません。しかし農地を再生することがいかに困難か、考えていただくきっかけにはなると思います。ご協力いただける方は、何卒ここに投稿してください。よろしくお願い申し上げます。

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明日からしばらく雨続き。土の軽いうちに新しく譲り受けた小さな田んぼをできるだけ仕上げておく。もとは畑。とはいえ、荒地を田んぼにするテスト・ケース。かなりのゴミが放置され埋没し、あちこちに堆肥の小山があり、状態は平坦ではない。これを土壌消毒を兼ねて一旦田んぼにして、来シーズンより畑にする。そのための作業が並大抵のことではない。

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広さは概ね160平米。これに水を張れるように、全体を平坦に均し、四隅に畔を切って水どめをする。給水と排水、水漏れ対策を施す。全て手作業ゆえ、平坦化作業も目分量と鍬先感覚のみ。畔の補修と補強、さらに長年の侵食による痩せを復元する。土手づくりは、まずは土を山形に盛り上げて、それを崩して台形の断面を作り、水を打ちながら踏み固める。その内側にガイド・ロープを張って畔のラインを出し、それを切って畔シートを貼る。適宜水を打って崩壊を防ぐ。このとき四隅の水準をなるべく正確に出す。そののち、畔際に盛り土をしてあがたを取る。この状態で明日からの雨を待ち、適度に土が締まったら畦塗りをする。隣家との境界を清掃してゴミや雑草の混入を防ぎ、田んぼから隣家への漏水を排水するために、二重に溝を掘る。

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posted by jakiswede at 00:00| Comment(0) | 農作業食品加工日誌2019 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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